第八章
黒川さんはびっくりして足早にその場を去って行った
女性は
「あっ」と声をかけるも
手を伸ばしかけたが躊躇った
そして私に向かって
「ごめんなさい…邪魔してしまったみたいで…でも久しぶりに見かけた同級生の弟さんで…」
私は新しい展開についていけなくて困惑していた
「私は赤羽真凜といいます、あのよかったら連絡先を交換してもらっていいですか?」
そう言われた私は
えっあっ私は白石美波です、交換いいですよ
と連絡先を交換した
よく考えてみると同級生の弟と一緒にいた人と急に連絡先交換なんて変な話だが私は頭が回っていなかったのでその時はなにも気にしていなかった
そういえば黒川さんとは連絡先交換してない!
家に帰って落ち着いて気づいた
どうしよう
もう会う機会ないのかな?
でも魂を回収する仕事って
あながち死神って間違ってないじゃん
だから死神と言うことに反応したのかな?
などと考えてるうちに疲れて眠りについた
次の朝に昨夜連絡先交換をした赤羽さんからメールが届いていた
「赤羽です。昨夜はすみません、聞きたいことがあります、お時間作っていただけませんか?」
私が聞かれて答えれる事なんて全然ないのだが彼を知っている唯一の人なので会って話をする事にした