裏第七章
「えっ!?」
俺が声をかけ驚かしてしまったみたいだ
ごめん、驚かして…君が言った黒い煙…俺にも見えてて…と伝えた
「あっ!あれお兄さんにも見えてるんだ」
やっぱりこの子は見えているのかと確信した
「もうすぐお医者さんたちが来るから僕の部屋にきなよ、僕は藍沢健太っていうの」
俺は黒川…と無愛想に答えてしまった
俺はコミュ障なので愛想が良く、ハキハキしてる事に戸惑ってた
そして藍沢くんの病室に向かった
「ここが僕の病室なんだ」
と案内された
広めの個室だったお見舞いの品などがテーブルにあったり5年2組のみんなからと色紙も置いてあり
ベッドにはゲーム機が置いてあった
「黒川さんはいつから黒い煙が見えるの?」
俺は兄の死で初めて見たこと
あの黒い煙にどうにか抗いたい事を伝えた
「そっか…でもあの黒い煙は抗えないよ、死の間際に来て煙が去ったらその人は死んじゃってるね、僕は病気でもうすぐ死ぬんだ、病気はもう治らないからね黒い煙が来たって抗えないよ」
「お兄さんが死んだのは黒い煙のせいじゃなくて交通事故を起こした人のせいだから、無駄なんだよ」
んっ…と言葉を詰まらせた
小学生の子にこんな正論を言われてしまうと何も出てこない
そうだよね…と出ようとすると
「ねぇ明日も来てよ話しようよ!」
と言われた
俺は苦笑いをして部屋を後にした。




