裏第二章
【えっ……】
兄ちゃんから話は聞いていた
大事な人がいる
その子と将来結婚したいと思っていると
電話の相手はその人だと思った
運ばれる病院を伝えて電話を切った
救急車に乗り運ばれながら救急医療を施される兄ちゃんをただただ見ていた
戻ってこないことを確信していた
あの黒い煙がもう兄ちゃんを連れて行ったからだ
病院に着いてからはあっという間だった
心肺停止を確認され
病院の霊安室に運ばれた
程なくして2人の女性が歩いてきた
1人は下を向きながら隣の女性に肩を支えられフラフラの状態出歩いており
もう1人はその人の母親だろう支えながら俺を見つけ会釈した
この部屋ですと2人を案内した
俺に会釈をすると母親らしき人はフラフラの人を支え
下を向いてる女性は俺の方は一切見ずに支えられて部屋に入って行った
俺は部屋に入らず廊下の待合椅子で座って待っていた
あとは誰に連絡をしたらいいのだろう
そんな事を考えていたら
【うわぁぁぁー!こ…康太くんん!】
泣き声が聞こえてきた
心が痛い俺を庇ってと言えば殴られるだろか、はたまた泣きじゃくるだろう
出てきたらなぜ事故にあったか伝えないといけない
ふっと泣き声が止まった
「美波!?どうしたの?美波!!??」
母親らしき人が大きな声を出していた
何事かと見に行くと
フラフラだった女性が倒れている
慌てて駆け寄ると息はしていたので安心したが
なぜかまた黒い煙が現れた。




