【家の中の猟犬。】
こんにちわ!有馬波瑠海です!
普段は、長編連載小説【時雨の里】を書いています。(*´-`)
今回は、短編小説の第二回目です。
前回は、スズメが主人公でしたが、今回もまた、人間ではありません。笑
スズメの話と違って、最後まで、ほのぼのと、ほっこりするような話になりました。(。-人-。)
【オススメ作品】
◯長編連載◯
【時雨の里】
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◯短編小説◯
【おいらは、スズメ。え、名前?そんなのないない。】
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俺は、猟犬。名前は、小次郎。
えっ、何?犬種?
チワワだけど、何か?
今日のターゲットは、お父さんの靴下だ。
え?なんだよ?うるさいなぁー。
お父さんの会社帰りの洗ってない靴下なんて、やめておけ?
何、言ってんだよ。あの臭いが良いんじゃないか。もう、ビリビリに引き裂いて、修復不能なまでにギタンギタンにするのが、俺の役目だ。今日も、玄関にやつを待ち伏せして、早30分、、、。ターゲットが来るまで、3...2....1....
・・・ピンポーン・・・
よし、父さんがチャイムを鳴らす会社から帰って来たんだ。お母さんが、やって来て、ドアを開ける。
・・・ガチャ・・・
ドアが開き、父ちゃんが靴を脱いだ瞬間、俺はクラウチングスタートで、獲物にかぶりつく。
ガルゥ!ガルゥルル!!!!!
ガブッガブッ!!ビリビリビリビリー!
うわー!や、やめろう!!!!父ちゃんが、叫んだ!ふん!だが、そんなこと知ったものか!!!もう片方も、おりゃあ!
ビリビリビリー!!!!!ビィーリィッ!
もう!小次郎!これじゃあ、もう靴下使えないじゃない!!!!!母さんが、怒る。
クンクーン。きゅーーーーん!
母さんの手には、無惨な姿へと変貌した、香ばしい香りのする靴下の残骸達、、、。
クンクーン。きゅーーーーん!
俺はこれでもかってくらい、まぁるい瞳を輝かせて、上目使いをする。
もう、しょうがないわねと、母さんは俺を撫でると、靴下をゴミ箱へ捨てに行ってしまう。
玄関に残されたのは、俺と父ちゃんだけ。母さんがいなくなったのを見て、父さんは、おいらに言う。
よくやった。小次郎。
あの靴下もう古くてなぁー。何回も母さんが糸で縫いまくってたんだよ。母さん、物を捨てられないタイプの人だから、、、。だから、いつも会社に履いていく度に、からかわれてたんだ。せっかく縫ってくれてるから、俺からは、言いにくいし、、、。小次郎、よくやった!今度はパンツを頼むぞ!父ちゃんは、悪そうに笑う。
ワン!!!
俺は、任務を完遂した。
任務完了これにて完結
チワワって、なんか可愛いですよね!(*´-`)ノ
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