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王立魔法武術学園 2

決闘

決闘場の席はほぼ満席だった。初等生の決闘なのに中等生や、高等生まで居て、

この決闘は、王族権限によって決められた決闘だということが分かる。

(おっと。始まるようだ。)

「両者。共に前へ。」の合図で木剣を持った二人が前へ進みある程度離れたところで

立ち止まる。

「構え。」の合図で両者共に木剣を両手でしっかり握る。

「始め」の合図で決闘が始まった。

二人は相手に向かって走り出したが、この走り出しで優位性が決まる。

「なあ、ルナリオス。どっちが勝つと思う?。」

兄さんが話しかけてきた。

「んー。走り出しを見た限りは王子かな。あ、ほら。」

この時彼が剣を大きく振りかぶり勢いよく薙ぐ。

王子は薙ぎを受け流し、薙ぎを受け流された彼は大きくバランスを崩し、

後ろに倒れる。王子が彼の首元に剣先を当てる様な形で止め、王子は決闘に勝った。

兄さんはまだ授業が残ってるので一緒に帰れないが、決闘場で別れ際に、

「来年のクラス分け、「特級クラス」で待ってる。」と言われた事が、

ずっと頭に残っていた。(特級クラスって何だ?。)

僕は兄さんが帰ってくるまで自分の剣を突き通すことにした。

最初は本気で素振り。

ブウゥゥン ヴォゥゥゥン ブオオオォォン

ここまではいつもと変わらない素振りだった。

ここから少し竜気を込めてしまったことで斬撃が放たれ、

王城の屋根の先端を斬った事は内緒だ。

日も傾き、兄さんが帰ってきた時には特級クラスの事は忘れていた。

僕の頭の中は魔法が撃ちたい思いでいっぱいだった。

「兄さん。次は魔法教えてー。」

と、言ってみたが

「魔法が撃ちたいなら自分に合った属性を見つけるのが先だ。」

と、返されてしまった。

この国には魔法属性が分かる晶石が2つしかなく、

一つは王立学園に、もう一つは王城にあるらしく

明日学園で、魔法属性検査を行うらしい。

僕は属性検査を思いながら床についた。

僕はいつもどうりの音で目を覚ます。

朝に兄さんと素振りするのは雨が降っても、毎日最低でも百回行っている。

最後に剣を振った時にキュウイイイインという音を出し、斬撃を放ってしまった。

今回の斬撃は竜気を込めてない分何も斬れなかった。

(フー。危ない。危ない。)

僕は兄さんと学園に行き、校門を入ったところで別れた。

教室に入ると先生しかおらずホームルームまで図書室に居ることにした。

図書室は広く上を見上げると大きな天窓から太陽が覗き込んでいた。

僕は、人類が斬撃を放てないのは何故かということをテーマとして書いてある本に興味を

持ち、読んだ。そこに書かれていたことはざっくり言うと、

「斬撃を放つには「気」が必要で、人にも気はあるが弱すぎて斬撃にはならず頑張っても少し光るほどにしかならないが、太古に生きていたという、魔王、竜、竜人だと魔気、竜気などを使って斬撃を放つことが、出来る。」ということだった。


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