王子の敗北 3
「んー。ステータス隠蔽は怪しさが増すと思うので、ステータスを低く表示させる
ブレスレットを貰ってもいいですか?。」
僕はエルフェルノから腕輪を貰い右腕につけてステータスを見たらエルフェルノと契約する前のステータスまで減っていた。
「フー。危なく死ぬとこだった。」
『死んでも蘇生魔法があるぞ。ルナリオス。』
「え、蘇生魔法なんてあるの!。」
『あるぞ。竜なら誰でも使えるぞ。契約を交わしたからルナリオスもな。』
「へ〜。でもあまり使わなそうだね。」
『ルナリオスの言うとおりだな。前と比べてこの世界も平和になったからな。』
「あ、そろそろ帰らないと。エルフェルノ。あの移動魔法使ってくれない?。」
『あの魔法は魔煌力の消費が多いだけで一人でも使えるぞ。
ルナリオス、が使ってみたらどうだ?。』
「分かった。やってみるよ。
刻竜神殿からルナリオスの部屋、ルナリオス、フォア。」
初めての魔法にしては成功だろう。移動先が屋根だったとしても。
いつまでも屋根にいれないのですぐに庭に降り部屋に戻り木剣を持って
庭でいつもとは軽い素振りを始めた。
するとスキル危機察知に反応があった。念の為奇襲も考えてはめていた腕輪を
外し構えたその時だった。
王城の方からナイフを放つ人影を視界の端で捉えていた。
とっさに木剣に魔煌力を流し込み人影の少し上をめがけて打ち返した。
多分あの王子の命令だろう。
外していた腕輪をまた右腕にはめ直し素振りを再開していると兄さんがフラフラになって帰ってきた。兄さん横腹を押さえていて指の間から血を流していた。
それに気づいた僕は兄さんをベッドに寝かせて腕輪を外す。
服の上から傷に触れながら回復魔法をかける。
数秒後、出血は治まり傷も塞がった。
僕は母さんと、父さんが居ないことに疑問を持ち、兄さんに聞いたら、兄さんは悔しそうに話した。
「俺と父さんと母さんは一緒に買い物に行く途中で奇襲を受けた。父さんと母さんは俺を庇って殺された。俺はなんでいつもこうなんだ。ルナリオスが消えたときにこんな事は
「二度と起こさせない」って誓ったのに。だから第二王子よりも強くなったのに。」
「兄さん。深夜にでもこの国をでよう。」
「ルナリオス。学園はどうするんだ。」
「兄さん。学園なんて行ってる場合じゃなくなったんだよ。現実を見てよ。」
「ああ。わるい。ルナリオス。こんな時は冷静に行動が家のモットーだったな。
あとルナリオスずっと伝えられなかったことがある。それは、
俺は、人間じゃ、ないんだ。獣人なんだよ。こんな時に混乱するような事言ってごめん。
じゃあ俺は少し寝る。」
「待って兄さん。兄さんも人じゃなかったんだね。」
「ん?。ルナリオス。「も」ってなんだ。」
「ん。あー。僕も人じゃないって事。僕の場合は竜人だけど。」




