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8【小説家?】

「あの、質問いいですか?」


おずおずと手を上げる。


「どったの?」


こうやって流れに任せるのではなくて気になったところをちゃんと聞けるのはとてもいい事だと思う。


「そのお給料ってどこから出るんでしょうか?」


あ、その事ね。

そりゃ心配よな。

出処のわからないお金ほど怖いものはないからね。

俺バイトしてる風には見えないしお金もとそうでも無いから余計だろう。


「俺の給料からだよ。

俺って実はラノベ作家なんだよ。

ほら、知らない?

〝小説を作ろう〟とか〝カクヨミ〟っていうWeb小説投稿サイト」


結構有名なので名前ぐらいは知ってるだろう。


「聞いたことはあります」


「Web小説投稿サイトって言うのはな、簡単に言うと誰でも自分の書いた小説を投稿できるサイトでもしそこで人気になって出版社の目にとまれば作家デビューも夢じゃないよっていうサイトのこと。

それに高校受験終わったぐらいから投稿してて、その作品が出版社の人の目にとまって二作品ほど文庫化してるんだ。

文庫化してない作品も何個か投稿してるし。

それに2つの投稿サイトからも広告収入も入るんだ。

あれだよUoutuberなんかと同じやつ。

それで結構稼いでるからそこからだす」


「へぇー。

くんて凄い人だったんですね。

ちなみに作品名とか聞いてもいいですか?」


「まあ、いいけど引くなよ」


「そこまで失礼ではありませんよ」


「じゃあ。

『悪役令嬢のメイドに転生したのでお嬢様を立派な人間に育て上げます!』と『VRMMOを始めました!〜私の職業はメイドで最強職です!〜』の2つ」


「め、メイドが好きなんですね」


ちょっと引きやがったな。

悲しいことにライトノベルのタイトルというのは一般人にはなかなか理解されないからなぁ。


「ああ、大好きだ。

悪いか?」


「いえ!

滅相もございません!

それではここの家賃とかも自分で払っていたりするんですか?」


あ、話を逸らした。


「いいや。

親に俺もある程度稼げてるから自分で払うって言ったんだけど大学卒業するまでは俺達を頼りなさいって言われてな」


「そうなんですね」


なんかこいつシュンとしたな。

自分の両親のことを思い出したのか?


「聞きたいことはそれだけか?」


「はい」


「よし!

じゃあ、行くか!」


「何処にです?」


首をコトンと傾けながら聞いてくる。


「メイド服をオーダーしにだよ!」

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