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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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で、勧誘。

A国もC国も無茶苦茶やってるらしい。

スキルについては言えないので


「で、勧誘って何?」


話を大きくずらそうとしてみる。


「その話も重要ですがあの世界のエリートを冒険者に落とす能力が気になるんですけど。」


観月はまだ喰い付いて放してくれない。

俺は俺のスキルを話さない。それは利用の仕方によっては世界を滅ぼすことも可能だからだ。

俺のスキルは努力が全くいらない。『アイツ気に食わないから殺して!』なんて言った日にはアイツは死んでしまうのだ。『最強にしてくれ!!』なんて言ったらレイを猫のように扱う力を手に入れることもできるはずだ。だが、そんなの面白くもなんともない。

俺の能力はすごくつまらないことに使うに限る。この能力は俺の一番欲しかった愛し合える大事な伴侶を手に入れるという願いの付属品でしかない。一番重要な願い、2つ目の願いだけで十分だった。彼女が困らない世界を作るために3つ目の願いをこのような形にしたのだ。俺の第一はレイであり俺ではない。彼女の望まない使い方は絶対にしない。そのために誰にも言う訳にいかないのだ。レイのことで俺が努力してもどうにもならないことはデュランに頼む。それだけでいいのだ。


「言えません。言えというならここで帰ります。」


席を立つと


「聞きません!!きっとヤバいんでしょう。仲間に勧誘するだけです。嫌と言われても仕方ないことなんです。」


勧誘されても断っていいんだ。ちょっと心が軽くなった。


「勧誘というよりお願いです。他の国の暴走を止めて欲しいんです。C国のやっていることはこの世界の決めた法では裁けませんが許せることではありません。自分のできることで阻止したいんです。阻止したからって何か報酬が出るわけではありません。できることはこうやって美味しい料理をおごることぐらいです。ですが、私の中で今起きていることは許せないんです。だから力ある仲間がいるんです!」


涙を浮かべながら話す観月。嘘は言えないから本心なんだろう。

彼の第一印象で誤解していたようだ。彼は誰より自分の正義で動いている。


「そういや、やっちゃん。要人を巻き込むのに確率の話したじゃない?でもあれって凄い半端で終わったよね。あれ、どこに何とかなる感じがしたの?」


やっちゃんが困った顔をしている。


「実は・・・」


俺に凄い小声で話す。内容はやっちゃんのスキルについてだ。まさか自分から話をしてくれるなんて!!ちょっと嬉しい。話によるとやっちゃんは確率変動というランクSのスキルを持っているらしい。派生して色々できるらしいがそのスキルの凄いところは低確率のものを非常に高確率にできるらしい。どれくらい凄いかというと何億分の1のものでも6分の1まで引き上げるらしい。何その怖いスキル。しかも回数無制限。何そのヤバいスキル。能力名は『究極ダイス』サイコロ振って1が出れば当たり。だから6分の1より高い確率のものには意味を成さないらしい。


「あなたのスキルは100発100中だからもっとヤバいでしょ?」


笑いながら小声で言う。それを見てレイが間に無理やり入ってくる。ヤキモチ焼きの可愛いやつだ。


「内閣総理大臣が出るまで振り続けるってことだよね。」


小声で確認すると『そういうこと!』とささやいて答えてくれる。レイが凄い近くにいて人口密度がここだけめちゃくちゃ高い。


「この子たち兄妹よね?」


高村涼子が横にいる仲間彰にいっている。あ!この世界では兄妹の設定なんだ。忘れてた。

まぁどう思われてもいいけどね!!もうバレてる所いはバレている!!


『デュラン、時間止めて』


静寂の世界に変わる。


「で、やっちゃんと仲良くイチャイチャしていましたが、なにか私に言うことはないですか??」


俺が腕を広げて頷くとムギュッとハグしてきた。かわいいな〜〜。なんか滅茶苦茶スリスリしてくる。大きな猫ちゃんだなもう。撫で撫でしておいた。


「で、私のスキルを今使いたいんだけど多分、時間を止めた世界じゃ出現できないわよ。」


サイコロを出すが確かにただの白い正六面体だ。さすがに止まった世界ではスキルが発動しないみたい。


「レイって、今、旅人扱いじゃない?もしかして何かスキルある?」


俺の問に首を横に振って答える。さすがに個有スキルはないみたいだ。残念だな。

まぁそれはさておき、やっちゃんのスキルを発動してもらいたい。ただね、こんなことに巻き込まれるこの国の首相って・・・考えると気の毒だな。場合によっては凄いスキルを持って独裁者になれるかもしれないけどね!お父様の能力とか・・・。さすがに確率低すぎか!?


「じゃぁ、やっちゃんとレイはトイレに行くとか言って席を外してちょっと振ってきてくれない??何度もできるの??」


やっちゃんの補足では何度もチャンスがあればその回数分振れるらしいが回数が1回しかないものには1回しか振れないらしい。今回の抽選なんかだと誰かが死ぬたびに行われるという話だから数回振って当たりが出ればその振った回数の回で当たるらしい。6回目で当たれば6回目の抽選で、運良く1回めで出れば次の抽選で出るということだな。



面白いとか、ここが気になるとか、疑問とかありましたらコメントしてください。

楽しめそうだと感じたらブックマークおねがいします。

とても励みになります。

ポイント増えていると元気でるので評価もお願いしたいです


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