で、何の話?
俺達のレベルを聞いて震える大人たち。
俺のレベルの上げ方を聞いて震える大人たち。
俺を憐れむ目、そんな目で見ないでください。
俺達のレベルを聞いてブルっている4人。
俺達のというより俺のレベルにあげ方を聞いてブルっている4人。
聞いた程度でそんなになられてもね。俺・・・現在進行形だよ。
そんな話をしていると観月が何かボソボソ話している。
「今、料理が出てくるそうです。話を聞かれたにために人の出入りを管理していますのでたまにボソボソ言っていますが気にしないでください。」
笑顔で今の行為を説明してくれる。
まぁ、変な作戦で勝手なことされるとレイが暴れかねないからね。
「あ、ちなみに私あらゆる状態異常が効かないから薬盛ったりしないでね。」
やっちゃんが先に釘を刺す。そりゃぁ、確保するためにしかねないとは思っているけどね。そこまでやってもいいことないでしょ?
「いや〜〜、そんなことしませんよ。これから我々の仲間として勧誘するんですから。」
仲間??なんの??
観月が言うには他の国が向こうで色々やっているらしい。その中でもC国の活動がひどいらしい。まぁ、ひどかったけどね。向こうの世界で大々的いな戦闘行為があったらしくC国に大きな被害が出たんだとか。
「あぁ、あれ?お母様のかな?」
レイが口に人差しを当て右上を見ながらつぶやく。
その言葉に4人が驚く。
「あなたの母親が何かしたの?」
テーブルに両手を着いて前のめりに乗り出して聞いてくる。
「その前に、自己紹介お願いできない?」
やっちゃんが困惑した顔で提案してくる。そりゃそうか。名前わかるの観月さんだけだもんね。
包帯グルグルが仲間彰、戦士らしい。
女性で髪の長い目つきのキツイ痩せているのが高村涼子、魔法使い。
背はそんなに高くないが胸が大きくタレ目の運動音痴そうな見た目のボブカットが志田理香子で僧侶だって。僧侶っぽい見た目だもんね。
観月は武術士らしい。武道も魔法も使える便利職業だって。だから握手して力比べか・・・。
俺らの紹介もした。
最近転職して勇者になった俺。真の勇者のやっちゃん、剣士のレイ。レイが剣士とは今知ったけど片目瞑りながら俺に向かって言っていたから嘘だろう。魔族とは言えないもんね。
一応皆スキルに関しては秘密。そういややっちゃんのスキル知らないな。聞いたら教えてくれるかな?
「で、あなたのお母さんは何をしでかしたの?」
なんかしでかしたことになっている。
『デュラン、こいつらが俺に嘘つけないようにしといてくれる?あと、害することも出来ないようにも』
『その願い叶えてやろう。』
頭の中でやりとりしておく。コレ結構大事だもんね。
「その前にさ、C国とあんたたちってどういう関係なの??」
「それはですね、ぶっちゃけて言いますが敵です。意思疎通がもう出来ないくらいの敵になり始めています。」
観月がそう俺たちに言う。その言葉に3人はえ?と言う顔をする。嘘が付けないので全て聞かれたことは正直に言ってしまいます。隠すつもりのことを話したからびっくりしたんだろう。
観月も口を押さえてあれ??みたいな顔をしているもんね。
「敵なら別にいいか。ちょっと小突いてみたって言ってたよ。」
レイの言葉に4人は滅茶苦茶ヒイている。小突いただけであの大災害・・・。恐ろしいだろうね。俺も恐ろしかった。
「こ、小突いた・・・だけで・・・あれ?」
惨状を知っているようだ。隠密行動でもしているのかな?それともスパイでもいるのかな?
「どうなっているか知っているの??」
やっちゃんの言葉にも素直に答える。
「はい、進軍予定を大幅に変更せざるをえない状況まで追い込まれたとか。大半の兵器を失ったらしく新しく造り直しているとのことです。」
「そうじゃなくてどれほどの被害が出たかってこと。」
「空母や戦車隊、空母に乗っていた戦闘機をすべて失ったそうです。ざまあみろですね。」
ざまあみろまで言っちゃうんだ。嫌いなんだねそこの国。
そんな話をしていると観月が手をあげて話を止める。
料理を持って来てくれたようだ。
レイの目が輝いている。やっちゃんも目が大きくなっている。俺は・・・こんな高そうなもんが出てくるとは!と驚いているのと申し訳ない気持ちで押しつぶされそうになっている。さすが国防に携わているだけのことはある。
料理をいただきながら和気あいあいと話をしているレイたち6人。
向こうの生活のことやダンジョンのこと、レベル上にお薦めの所など。
学校に来てまで話そうとしてたことがコレなのかな??
そういやなんか言ってたな。俺達は何の勧誘されるの?たちの悪い勧誘みたいな臭がするのは高級料理のせいかな?
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