高級料亭にて
美味しいものが食べたいという理由から国防に携わっている人にたかってみた。
ハエと呼ばれようとも美味しいものが食べたいんだよ!!
そんなことでプライドを捨てるのが俺なんだよ!!
それで皆ハッピーになるんだからね。
夕方、家にやっちゃんが来てそのまま俺の部屋で待機。
面倒なことになっているけどこの世界じゃ死にはしないでしょ?最悪の場合、デュランもいるし。
家のインターフォンがなる。親が対応しているようだ。
「恵〜お客さんよ〜。」
「ちょっと3人で出かけてくる。ご飯も食べてくるから。」
そうとだけ伝える。玄関を出るとびっくり!!学校の前に停まっていた高級車がズラリと停まっている。これは朝の仕返しか?近所の皆さんが何事かと見に出てくる始末。
「あの、もっと地味なお迎えは出来なかったんですか?軽自動車とかで・・・。」
俺の問に全く反応しないでっかいスーツのおっさんたち。コレはSPというやつか?
車に乗り込み俺達は1時間ほどドライブを満喫。
そして今まで見たこともないような和風の店に到着。一見さんお断り的なところだろうな。まず俺のような一般庶民は入れそうにない。
中に案内されると朝いた人たちがそこにいた。
レイに投げ飛ばされた男は包帯ぐるぐる巻だった。こっちでは回復魔法使えないもんね。
「朝は失礼いたしました。いろいろ調べてわかったことがありまして。あなた達は私達よりもはるかにレベルの高い旅人でした。それを知らずに失礼な態度、言動、申し訳ございませんでした。」
深々と頭を下げる観月。
「美味しい飯が食えるから許す!!ないなら殺す。」
レイがにこやかに笑う。皆震えて怖がっています。
「あの、皆さんレベルをお伺いしても・・・。」
「「「そんなこと乙女に聞いちゃダメ〜」」」
俺達が笑うと4人は顔がひきつっている。
「まぁ冗談はさておき、一番低い俺で200強です。」
俺のレベルを聞いて4人共震え上がる。女性二人は顔も青い。可哀相ですね。
「それほどとは・・・。では後ろの2人はもっと凄いと・・・。」
「まぁ、レベル500のドラゴンを素手で瞬殺するくらいだからね。あと、脅してアイテム強奪したり・・・」
そんな話を暴露するとレイが後ろからポカポカ叩いてくる。
その姿を見て包帯ぐるぐる巻の男が震えている。そりゃ、ドラゴン素手で殺すような女の子に凄まれていたんだから怖いよね。
「どのように強くなるんですか?それほど強くなるには相当な修羅場があると思うのですが。」
「レベル20程度でダンジョンの中に入ってドラゴン殺しをさせられるっていうのが地獄の始まりかな?あと、レベル差が2倍以上あるような魔物に戦いを仕掛けるとか?」
俺が思い出して震えながら言うと
「いかに自分が生ぬるい生き方をしていたかわかって目が覚めたでしょ?異世界生活3ヶ月もしないうちに人類最強の仲間入りできたんだから!!」
俺の背中をバンバン叩くやっちゃん。笑いすぎ!
俺を気の毒そうな顔で見ないでくれ。哀れみを含む目で俺を見つめないでくれ。俺に代わって涙を流さないでくれ!!
俺の前の4人は俺を可哀想な人を視る目で見つめてくる。
「今、ダンジョンいるけどどう??一緒に地獄にいきませんか?」
俺がにこやかに言うと高速で首を横に振る4人。仲間にはなってくれませんでした。
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