俺、またダンジョン(上級編)
お母様の怖さを知りました。
綺麗なだけにすごく怖く感じてしまいます。
見るんじゃなかった。
「は〜〜〜!楽しかった!!久しぶりに楽しかったわ〜。」
ストレス発散に調度良かったみたいなことを言われた。何にそんなにイライラしてたんですか?
調べたことを繋げていくと、どうやらC国はあそこを拠点にしてこちらを攻めるかここで力を付けて向こうで戦争するつもりだったようだ。まさかのお母様乱入でそれどころではなくなっていると思うが。ただ、帝国の人々を皆殺しにするなんて・・・。何を考えているのか。
絶句である。人を簡単に殺してしまう皇帝に。そんな奴、生かしておけないのでは?このまま放置すれば他の国もヤバいのでは?あの夢の再来に現実味を帯びできた。
「お母様が大半の船を壊したからすぐには戦えないでしょうね。それにどこかにこの戦力があると思えばうかつに動けなくなると思うし。」
レイの分析では少し時間が出来たということらしい。この後どうするの?
「メグミの特訓にいい時間が出来たね!」
にこやかな顔で俺を見るレイだが俺の心は全然にこやかになれない。やっちゃんも特訓しよ〜〜ってその気になっている。この2人の特訓って無茶苦茶なんだよね。俺を殺す気でやっている。
俺はすぐ走って逃げようとした。
だが逃げられない。
何故かお母様に捕まる。
「恵さん、強くなることはいいことですよ。幸いこの国にはダンジョンの面白いのがあります。挑戦して下さい。あ!そうそう!!そろそろ軍の訓練があるから一緒にやってみれば?」
滅茶苦茶楽しそうに目を輝かせて俺を説得している。正直、レイとやっちゃんの特訓に比べるとマシなのでは?と思っている自分もいる。あの2人の特訓は俺のレベルに合わせてくれないからな。なんで2倍以上のレベル差のものと戦わせるのかわからない。レベルの2倍差って絶望以外ないんだよ!!
「メグミは私と一緒がいいに決まっているじゃない!!」
俺に抱きつくレイ。そしてやっちゃん。
「私と一緒じゃなくて私達と一緒!!」
揉みくちゃにされて普段なら幸せのはずが今は絶望しかない。
100%の絶望・・・あなたは知っていますか??
そんなこんなで俺とレイとやっちゃんは今、ダンジョンの前に立っている。
前は弱者仲間ジルがいたから頑張れたけどあいつは俺を裏切って今はいない。後で少ない頭の毛をむしってやる!!それくらい俺は今憤っているんだよ!!普通なら身体的特徴で人をこんなふうに言ったりしない。それは俺がされたくないのもあるがそれをすれば俺の価値が下がるような気がしていたからだ。だがあいつは俺を裏切った。だからいいのだ!!
「ダンジョン潜るにあたってお願いがあります。」
「ハイなんでしょう?恵くん。」
「ちゃんと俺のレベルに合わせて欲しいです。レベル差2倍はおかしいです。」
「何言っているのよ!!手っ取り早く強くなるには強いやつを倒す!それに限る!!」
「いやいや、俺、全く倒してないよ!!」
「そんなこといって!!ちゃんと止めているじゃない??」
「いやいや、あれは刺してるだけじゃない??」
「それでもちゃんと経験値になっているでしょ?」
「剣の技術も戦う技術もないのに経験値っておかしくない?」
「強くなるんだからいいじゃない。細かいことは誰かに師事して何とかしなさい。」
「誰にするんだよ!!」
私にと2人が自分を人差し指で指す。こいつらわけ分かんね〜。
頭いたいわ〜〜
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