西の帝国へ
人物おさらい
俺・・・吉永恵。高校生です。最弱から少し強くなりましたが周りが化物過ぎてよくわかりません。
レイ・・・俺の願いで妻になった魔族の超絶美人。凄い強いがよく泣く。
やっちゃん・・・田村弥生。俺の幼なじみで真の勇者。人としては最強の部類に入ると思われる。たまに毒を吐く。
お母様・・・レイのお母さん。ミシュラという名前。レイにそっくり、爆乳でハグを良くする。素手で戦うらしい。
レイリー・・・魔王でレイの弟。とても緩い性格で面倒事が嫌い。お母さんに頭が上がらない。
ユク・・・魔王とお母様の世話をする魔族。フェブラルという双子の姉がいる。
レイリーとお母様に管理者のいる通路であったAIのデリムが話したことを伝えた。
「へ〜、兄さんの世界から来た人が悪さしているんだ〜。でも、俺達が攻めるわけにはいかないんだけどね。人には不干渉と貫かないとね〜。この国に攻めてくるって言うならいくらでも相手するんだけど〜。」
レイリーの言い分もある。人の国に攻めれば魔族は敵として認識されかねない。そうなれば今までの関係性が壊れる。レイリーの嫌いな面倒事になるのは目に見えてるもんね。
「じゃぁさ!!魔族が関与したってわからなければいいんじゃない?」
ふふふふふと笑いながらお母様が言う。
そんなことができるのか?人に化けていくってこと??
「ユク、あれ何体かあったでしょ?あの子達に言って用意してもらって。」
ものすごい笑顔で指示している。お母様は面倒事が好きなようだ。レイリーがハ〜〜〜〜と大きなため息をお母様の横で吐いている。
「お母様、何をするつもりですか?」
レイもすごく不安なようでお母様に問いただす。お母様はずっと楽しそうに笑っているだけだった。
「ミシュラ様!!あれを使う日が来たんですか!!いいんですね!!先代魔王様に封印されていたものを使っていいんですね!!」
6人ほどの白衣の集団がお母様を囲んで喜んでいる。お母様は一人ずつハグしていく。なんかの儀式なのかな??
「コレはね、ミミックドールと名付けられた操り人形なの。古代兵器だったみたいで文献を解読して復元したの。当時のこの国の科学や魔法、知識と人材の粋を集めて作ったおもちゃよ!操る人のエネルギーを少しだけ分けて偵察にいかせたり敵の陣地に安全に攻めたり、まぁ使い方いろいろね。今は見た目が脆人形だけどエネルギーを入れると入れた人に似せて体を形成するわ。今回はこの1体で偵察にいきましょう。まぁダメそうなら一発かまして帰ればいいと思うから。」
粋を集めて作ったおもちゃですか・・・。あと、何をかますのかはわからないが多分、良からぬものだろう。で、誰がエネルギーを入れるの?
「操るのも結構慣れが必要だから今回は私がやるわ〜!!」
ピョンピョン飛びながら白衣の集団と微笑み合っている。そしてお母様は嬉しそうに自分がやると言い出した。多分ものすごく前から使いたかったんだろう。お父様はなぜ封印したんだろ?
「さて!!久しぶりだから胸踊るわ!!えい!!」
ものすごいエネルギーを注入してる。少しって聞いたけどこれで少しなの??人形はみるみる美しいお母様の姿に変わっていく。顔の造形の美しさも、背の高さも胸の大きさも再現している。まんまお母様である。
「で、皆さんはこの人形から得られる映像をこちらの白い壁で確認してくださいね!何か気になることがありましたら知らせてください。調べてみます。じゃぁ飛んでいきますよ〜」
目を輝かせながら人形を操る。と言っても何かしているわけでもコントローラーを持っているわけでもない。人形は大きな窓からテラスに出てそのまま庭に飛び降りた。
そして屈伸運動の後に膝を曲げて・・・飛んだ。ジャンプ??凄い速度で飛んでいった。お母様って飛行能力あるの?
「あれはただのジャンプです。」
小声でユクが教えてくれる。凄い速度であるのが映像でわかる。大気との摩擦で炎が出ている。数分で俺達の拠点より遥か西の方向にある帝国、シュフラ帝国の港町イスラに到着。そこにはこの世界のものではない大きな船、そう、我々の世界の空母がたくさん停っていた。この世界に空母??それってやばくないか?空母には戦闘機まで乗っている。
この世界を滅ぼすつもりなのか?
少し周りを見て回っていると、お母様の姿をしたミミックドールに威嚇発泡して喚き散らす人がいる。
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