マンドラゴラ組
街に帰り、くつろいでいる俺達。
「2ヶ月たったけど、あの人達どうしてるんかな??」
誰??と頭をかしげる俺とやっちゃん。
その姿を見てレイが驚く。
「え??マンドラゴラ取りに行けって言った人たちよ!もしかして忘れてるの?」
慌てて首を横に振る俺。
やっちゃんはそんなこともあったわねと無関心なセリフを吐いてベッドに寝転がった。
「もういいんじゃない?あいつらの言いたいことも知ったし、放置で。」
「反対でしょ?知ったから救済じゃないの?」
レイは慌てて反論してきた。優しい子だね。
「そんなことしてレイちゃんはあれだね〜、いい子だよね〜。それに引き替え私は極悪人だな〜。」
やっちゃんが凄いやさぐれている。
誰もそんなふうに思っていないって!
「じゃぁ見に行きこうか!!」
というわけで、かなりの時間かかったがマンドラゴラの森。誰もいない森。
ルツがもぐもぐなにか食べている。
「あ!!ご主人様!!ここに来ていた弱小な人々は今森の中で頑張っていますよ。マンドラゴラには下がっているように言っているので見つからないと思います。そういや、ご主人様、ちょっと見ない間に強そうになりましたね。修行でもしたんですか?」
手を揉みながら近づいてくるルツ。お前は胡麻擂り名人か?
ルツはこの2ヶ月で結構力を取り戻しているようだがまだ芋は小さいらしい。
直径1mほどの芋を見せてくれた。300mから1mだもんね。後何年頑張らねばいけないんでしょ?
ルツはレイにも挨拶している。やっちゃんにも挨拶している。ジルを見てあんた誰?みたいな顔をしている。まぁ会ってないもんね。
「この方は?マンドラゴラなのはわかるんですが、どのようにご主人様とお知り合いに?」
ジルには一応話しておくか?こいつはルツと言ってマンドラゴラの女王様だとだけ言っておいた。
ジルはホウホウと言っているだけできっとどうでもいいんだろう。
さて、アホどもを見に行きますか?
前来た時はマンドラゴラ周辺の魔物に圧倒されたが今なら何とかなるだろう。
バンバン出てくる魔物。俺にバッサバッサ斬られて死んでいく魔物。ここに来た時は魔物にとどめ刺すのも躊躇していたっけ・・・。そんなに経っていないのになんか懐かしい。レイとやっちゃんは下がって何もしない。俺の成長を見て喜んではいるみたいだけど。そして少し進むとカンバっている4人を発見。
4人は俺達に気づき、走って近づいてきた。
「恵様!!レイ様!!弥生様!!お久しぶりです!!我々も強くなりここまで入れるようになりました。ですが全くマンドラゴラがいません。それで困っていたところなんです。」
マンドラゴラはもっと奥にしかいないと告げると肩を落として落胆する4人。
そして別れをつける俺達。
「ちょっと待ってください!!そろそろ話を聞いてもらわないと手遅れになるんですよ!改心したんで聞いてください!お願いします!!!」
俺のズボンにしがみついてくるリロ。脱げるって。
「あのね、話の内容自体は俺にはどうでもいいんだよ。君たちの怠慢のせいで人が死んでいるんだからその償いをしないと。そのために人を助ける。それって普通でしょ?」
ガクッと崩れるリロ。それを見て座り込む3人。
まだまだだね。この調子じゃ。
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