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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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ダンジョンへ

この街というよりこの国には国の管理するダンジョンと言われる人からすると終わりのない迷宮が存在するらしい。レイが言うには終わりがあるらしいが人の力ではほぼ攻略できないらしい。まず、魔物が無限に湧き続ける所。ゴールに近づくほど魔物が強力になっていく所。時間的な制限などで人ではどうしても奥にいけないらしい。レイの故郷にもあるらしく、そこもやはり国で管理しているんだとか。理由は簡単で危険なことはもちろん、収入源にもなるそうだ。入っていく人がその国も施設を使いお金を落とす。出てきたアイテムで経済が動く。ただ、レイの故郷にはそれほど人が出入りしないらしい。まぁ魔族の国って行くなみたいな伝承あるもんね。それでも年間数百の人が来るんだとか。そんなに多いんだと俺は思った。

レイの故郷では主に軍人の訓練に使うらしい。気を抜くと死ぬから平和な国である故郷はそこで心も鍛えるんだとか。戦争ないからそりゃ平和か・・・。


「私もそこに行くつもりで用意してたんだけど恵くんがここに来ているっていうから中止したの。」


笑いながら言っているやっちゃん。やっちゃんレベルだとそうしたほうがいいかな??


「俺がいると当分どころかずっといけないけどいいの??」


俺が聞くと飛びついてきてハグしながら


「いいのいいの!!面白いコト探して行こうとしてたんだから!!一緒にいて楽しいんだからそれのほうが断然いい!!」


ちょっと涙出そうになった。やっちゃんが俺のことをこんなにも思ってくれているなんて。


「というわけで今からこの国のダンジョンに行きます!!」


皆がオーって腕上げて行く気になっているけど何しに行くの?


「ちょっと何乗り気なさそうにしてるのよ!あなたのために攻略してやろうってなっているのに!!」


あれ??やっちゃんが俺のためにとか言ってるけどなんで俺のためなの??


「まずはね、強くなるため。いろんな装備を手に入れるため。いろんなアイテムを手に入れるため。そして最後に名誉のため!!」


天に両手を広げて目を輝かせて言っている。

名誉が一番でかいみたいだ。


じゃぁ入るにしても準備とかは??何日も入るんじゃないの?

最初はレベルアップするんだって。

ジルも付き合うらしい。強くなりたいんだって。レイ様をお守りするために!!だとか・・・。


というわけでダンジョン初級編スタート!!


まずはありったけの食料と水。回復薬、と言っても主に魔力回復のもの。通称ジッパと名付けられた亜空間テント。俺達の世界のまんまジッパーだ。コレを壁に貼って開けるとあら不思議!!部屋が出来ました的な使い方をするらしい。結構お高いみたいです。使い捨てなので100個ほど用意するとか。ちょっと待て!!100日ってことか??

そう言って驚くとレイは普通なら1年くらいかかるって普通に言ってのけた。

1年でも普通なら10分の1にも到達できいないんだって。ソレを100日で?マジか??

ソレでも無理なときはレイの魔法で帰還するらしい。

すべて揃えるのにななななななななんと!1000G使いました!!

デュラン様様です!!


「この1000G取り戻せるの??」


俺の切実な質問にレイとやっちゃんは微笑んで


「無理」


と言っていた。この子ら懐傷めないのをいいことに無駄遣いしたのね!!

おしりペンペンしておきました!!キャーとか言って体ひねって避けやがる。周りから見ればただの変態である。

これでも、やっちゃんと俺のアイテム袋はいっぱいにならず。アイテム袋恐るべし。

ジルは俺達に金を出させるのを嫌がったがもう一緒でしょ??この金額だし・・・。

さて、準備も出来たし入ってみますか!!


「ノート拝見」


門番が言っている。ここもそうなのか??

すっと見せると


「おい!!あんた!!ここに来るには5年早いぞ。帰れ帰れ!!」


俺にシッシッという動きで俺を追っ払う。

確かにね・・・。俺、冒険者ランク無しだもん。


「私が同行して鍛えるの!邪魔だから退きいなさい。あと、恵くんに失礼なこと言ったら斬るわよ」


目がマジで怖い。というより門番の首にもう大剣が当てられている・・・。いつ抜いたの??

門番が大剣が首に触れているのに気づき屁垂れ込む。


「らららランクS?初めてみみ見た・・・。そそんな人そ存在したんだ。で、ではどうぞ・・・」


体が震えている。まぁ、一回斬られている気分だもんね、仕方ないよ。


中に入ると変な感じ。ここ、地下だよね。すごく明るいのだ。そしてジメジメしていない。

風も感じる。そして魔物の気配がそこらじゅうで感じられる。


「魔族の姿に戻ります。人がいたらメグミの従魔ということでおねがいします!!」


そう言いながら人化を解く。そして殺気を放つ・・・。

ジルは足をガクガクさせている。コレほど怖い存在だとは知らなかったようだ。

周りの魔物が一斉にいなくなる。全く気配がしなくなった。


「これでこのフロアは歩くだけでいいと思うよ。」


そんな感じのことを30回ほど繰り返したかな??

あっという間に50階層に到達。

普通ならここまで1月はかかるらしい。

レイの殺気作戦で大幅の時間短縮となった。まぁ、そこら辺にいたそこそこ腕の立つ冒険者は皆、レイの殺気にあれたれて足をガクガクさせたり、座り込んでいたりと可哀想なことをしたけどね・・・。

ある程度強くなるとレイの存在は恐怖でしかないようだ。

魔族の姿で殺気立っているレイの近くにいて足を震わせながらでも付いて来ているジルは大したもんだ。


さて、このへんの魔物、マンドラゴラの森のモンスターよりはるかに強い。ということはジルにとっては非常に危険なところである。俺にとっては??そりゃ危険だよ。ポイント割り振ってないし。弱いまんまだもん。それでもレイややっちゃんがある程度傷めつけた魔物を持ってきては俺やジルがとどめを刺すというのを繰り返しているうちに見違えて強くなっている気がする。

俺も魔物を殺すのにそれほど抵抗がなくなってきた。ジルは強くなっていく自分が嬉しいようでとても張り切っている。


「張り切るのはいいけど前に出すぎないでね。魔物も弱いあなた達に気づいているから。」


俺とジルに指示してくれる。そのまま進むこと30階層。

気がつけば魔物がえらい強大な姿の物ばかりになっている。

ええっと、これ、ドラゴンだよね・・・。

俺達大丈夫??



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