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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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日曜日2

遊園地の絶叫マシンで死ぬかもしれない俺。

じわじわ前に進む。

逃げたいけど逃げることが出来ない俺。

そしてとうとう順番が回ってくる。

レイ、俺、やっちゃん

その並びで同じ車両に座る。

目が輝く2人。死んでいる俺。

そしてじわじわ登り始める。

カタンカタンカタン・・・・

こ、こわい!!下ろして!!マジで〜〜〜!!!!

ゴ〜〜〜〜〜〜!!と言う音と共に落ちる車両。キャ〜〜〜と言いながら喜ぶ2人。

目をつぶって歯を食いしばるだけの俺。

出口で売られる3人の写真。記念と言って買う2人。俺・・・すごい変な顔になってる。

恥ずかしい!!指さして笑わないで!!


色んな物に乗って楽しんだ。


2人がちょっと席を放した隙(おトイレというやつだろう)に俺は案の定絡まれる。

そりゃぁ、美女2人がくっついているんだからやっかみもすごいんだろう。

襟の後ろを掴まれて引っ張られて人気の少ない場所に連れて行かれる。

前の俺なら泣いているだろう。

今の俺は・・・、あんまり怖くない。というより違う怖さがある。

怪我をさせないかだな。

ちょっと握っただけで前のようになるんだから注意しないと。

あ!!腕輪あるから大丈夫か??


「おまえ、どうやったらあんな美人連れて歩けるんだよ?」

「お前見てるだけでムカつくんだけど・・・」

「金持ちの息子か??金に物を言わせて連れているのか?」

「どうでもいいから殴らせろ」


などなど、もうありとあらゆる暴言を聞かされる。

1人に小突かれたので、小突き返した。白目剥いで汚い物を口から流しながら前のめりに倒れた。


「あれ??腕輪効果ないじゃん」


そうポツリともらす俺。

なにしやがんだ〜〜!!的な雑魚セリフの男たちがかかってきたけど気がつくと皆死にかけの魚みたいにピクピクしてた。


あれ??腕輪意味ないんだけど・・・。


「ちょっと!!メグミ!!言ったでしょ??戦闘以外の時は力を抑えるって!!」


あ!言ってました!!戦闘以外って。これ、戦闘なの??ちょっと小突いただけだよ。

レイが言うには戦闘とは相手の殺気で決まるらしい。相手が攻撃する気だとそれは戦闘。

遊びだとそれは遊びとして反応するとか。だから犬とかにじゃれられても戦闘ではないから大丈夫だけど歯をむき出して戦闘モード入っている場合は力に抑制はかからないらしい。

境界線は俺の気持ちではないんだね。その辺、難しいね。


そんなこんなで、毎回あるのか??このイベント。面倒なんだけどな。

いっぱい遊んでいっぱい食べた。

レイはクレープばかり食べていた。相当気に入っているようだ。

俺も好きだけどね!!


夕方になって帰ることになった。

行きしなに駅で見かけた熱帯魚屋さんに立ち寄ってみる。

小さいごちゃごちゃとしたものがいっぱいあふれる熱帯魚屋さん。

興味があるわけではないと言いたいが男として変な生き物には感心してしまう。嘘です。愛してやまない生き物。

牙があったり、刺があったり、怪獣を連想するものや恐竜を連想するものは俺の心を刺激してたまらない。

女の子にはわかるまい!!

レイはエンゼルフィッシュという菱型の魚を見て「お〜〜!!」っと声を上げていた。

うちじゃこれは飼えないよ。水槽デカイもん。

それ水入れたら何キロになるの??っていうくらいデカイ。うちが潰れるよ。

やっちゃんはウーパールーパーと書かれた金色のおたまじゃくしのような生き物に目を輝かせている。

俺は・・・、ポリプテルスと書かれた水槽に泳ぐニョロニョロのデッカイやつに惹かれている。

かっこいい!!そしてかわいい!!両立させる粋なやつ。

買ったらヤバいので早々に出なければ・・・。

そう思い店を出ると・・・

やっちゃん、それ何??いつの間に買ったの??

ウーパールーパーという生き物が袋に入っていた。

飼い方とかは店の人に聞いたらしい。大丈夫なのか??


やっちゃんちには家族が増え、賑やかになった。

水槽は家にあったものを使っているらしい。

以前飼っていた金魚のものだそうだ。ブクブクもある。

ブクブクって一般的にはなんて言うんだ??なんて思ったりもするがやっちゃんが飼育を成功することを祈る。


こちらの世界はほのぼのしていていいなと向こうの世界を知ってから特に思う。

武器がない世界。素晴らしいよね。

そんなこんなでお風呂の時間。


「一緒にはいろ??」


レイが家族の前で聞いてくる。それはヤバいよ!!ダメでしょ??レイちゃん。


「うん!!」


可愛い声で答える美久がいた。

俺じゃなかったんだ・・・ちょっと恥ずかしい。


皆でご飯を食べて就寝時間。


「変な誤解させてごめんね。本当は入って欲しかったけど・・・」


顔を赤らめながら言うレイ。可愛すぎて抱きしめてしまいそうだ。

抱きしめていました。

抱き返してきてくれるレイ。おでことおでこを付けて


「おやすみなさい。」


そう言って最後にキスをして部屋を出ようとする。


「やっちゃんには内緒でいいですか??やっぱりダメですか??なにもないです。おやすみ!!」


レイは自分の部屋に戻っていった。

約束したから辛いんだろうね。

黙っておけばわからないと思うよ。


そして、異世界での冒険が始まるんだな。

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