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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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面倒は向こうからやってくる。

昼食後に誰かに声をかけられる。

俺の知り合いはこの世界にレイとやっちゃんだけ。

名指しで呼び止められるなんて・・・絶対面倒くさいことになるはず

急に人に呼ばれてびっくりする

恵さんってここで呼ばれたことないんだけど・・・。

後ろを振り向くとなんか見たことあるようなないような・・・。

まあいいや、


「人違いです。」


立ち去ろうとする俺。

こういう時って必ず面倒なことになる。今は女性二人に挟まれて楽しいひと時なのだ、邪魔されたくない。

そう思っていると


「ちょっと、名前を呼ばれて人違いっていうのはあまり感心しないわよ。何かあるのかもしれないし。」


俺を引き止めるやっちゃん。

たしかにそうなんだけどね。俺のカンが言うんだよ。関わるなって。


「やっちゃん、これ多分、面倒事だよ。いいの??」


耳に口を近づけてすごい小声で言うと顔を真っ赤にしながら


「それでもやっぱりね。名指しじゃない?レイはどう思う??」


レイに聞くと


「私は早く宿に帰りたいです。」


泣きながら言う。あぁ、まだダメージ抜けていないんだね

というわけで宿に戻ろうぜ!!


「ちょっと!!待ってください!!あなたのせいで私達こんな所に来ているんですよ!!」


俺のせい??なんで?ってかあんた誰?

全然ってことはないけどなんか違和感あるけど知りません。


「私のことわからないんですか?それともとぼけているんですか?」


とぼけている?あったことあるのか?全くわからない。

こんな格好のやつ、知らない。

もこもこの羊のような服を着るハンマーを持った女性。

髪はシルバーでロング、デコのところでまっすぐに切った髪型がすごい嫌いな俺。

顔が綺麗でもそこに目がいって見れない。だから嫌いなのだ。と言ってもこの人の場合は美人って言う訳じゃないんだけどね。


「あんた誰?」


ストレートにぶつけると胸を抑えてヨロめく。


「私はリロです。」


あぁリロか。え??リロ??あの変な通路にいた???


「なんでここにいるの?」


「あなたが勝手にこの世界に来たせいで降格させられたんです!!どうしてくれるんですか!!あなたを説得できないと私ずっと窓際じゃないですか!!エリート街道返してください!!」


こいつ、なんで俺達が無理にあそこを通ったのかわかっていない。

というよりこんなのでエリートだっていうのがムカつく。人の気持ちの理解できないのはその辺りから来ているのか?


「ほらね。やっちゃん、面倒だろ?放置して帰ればよかったのに。今からでも間に合うけどどうする。」


皆頷いてダッシュ!!


「ちょ!!待ってください!!」


そんなこと言われて待つ奴がいますか!

俺の走れる速さに合わせるやっちゃんとレイ。

宿屋に到着!!


「いや〜、どうなるかと思った。」


そう言いながらベッドに座ると


「あいつが来てたら斬っていたかも」


恐ろしいからやめて欲しい。街なかで殺傷事件・・・。見たくないです。


「やっちゃんとあの人の間に何があったの?」


俺も聞きたかった事を聞いてくれるレイ。そこかなり気になる。いや、無茶苦茶かな?


「一番最初にあった時、あいつすごいムカつく態度だったのよ。説明も不十分。どうせ死ぬんだしみたいな感じだったの。もうね、吐き気がするくらいムカつく!人としてあんな接し方する奴がこの世にいるなんて・・・。」


メラメラ怒りが燃えているのかオーラが燃えているように見える。

レイもそれたまになっているもんね。

どんなことされたのかわからないけど常識人の範疇を超えていたんだろうな。

やっちゃんがここまで怒るんだもん。しかも会ったら斬るっていうくらい・・・。


「ねぇ、お風呂入ろ〜??ここのお風呂・・・。」


俺の方を見て笑うレイ。次にやっちゃんを見てニヤニヤし始める。


「やっちゃんも入る?面白いよ、ここのお風呂」


俺が笑いかけると


「入る入る!!アトラクションかなんかあるの??」


「ある意味一大イベントだよ」


ニヤニヤ笑うレイ。何そのエロい顔。面白がりすぎでしょ。

というわけで皆でお風呂に入ることになった。

俺は男の脱衣所

レイとやっちゃんは女の脱衣所。

かなり早い時間だったので誰もいない。

そんな中、俺はお湯で体を流し湯船に浸かる。

そうしているとキャッキャッキャッキャ言いながら入ってくる2人がいた。


「ちょっと!!ここ混浴??恵くんいるんだけど!!」


そう言って胸を隠す。可愛いね。


「大丈夫!!ここのお風呂。大事な所見えません。」


腰に手を当てて胸を張って威張る格好をするレイ。


「ななななな、ナニイッテルノ??レイちゃん、丸見えよ。」


真っ赤な顔になるやっちゃん。


「何言ってるの??メグミ見えないよね!」


レイが俺に同意を求める。ハイ見えません。うまい具合に湯煙で隠れています。


「残念だけどね・・・。」


フッと笑いながら俺が立つ。仁王立ちだ。


「ちょっと!!恵くんも隠してよ!!なんで??2人で私を担いでるの??ちょっとどうすればいいのよ!!ちょ、ヤダ、そんな感じなの??」


手で顔を覆ってはいるが指の間からこっちをというより下腹部に目が行っているやっちゃん。

何やってんだか?担いでいるのはそっちでしょ?


「なぁ、レイ、背中流してよ〜。」


「は〜〜い!」


と言って駆け寄ってくるレイ。滑って転んでこっちに足を広げる。

普通なら鼻血モノではあるがやはりうまく隠されている。

頭をさすりながらこっちに歩いてくるレイ


「走ったら危ないよ。」


背中を流してもらったら次は背中を流してあげるのだ!!

そんな感じで背中を洗いっ子してやっちゃんを呼ぶ。

やっちゃんは湯船に使ってこっちを見ない。


「やっちゃ〜〜〜ん!背中流すよ〜」


やっちゃんに声をかけるレイ。


「わ、わかったわ。出るからこっち見ないでね。恵くん。」


まだ言っているのか?見えないって。

そう思いながら・・・何がしたいんだか。


・・・





あ!!



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