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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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危険!マンドラゴラ

登場人物おさらい


俺・・・メグミとか恵くんとか主とか呼ばれるこの物語弱小主人公。


レイ・・・魔族の超絶美女。いつもは人の姿をしている。俺を何度か殺したことのあるおっちょこちょいさん。


やっちゃん・・・本名、田村弥生。異世界で勇者をしている俺の幼なじみ。非常に強くたまに俺を殺しかける。


デュラン・・・願いを叶える魔人。


ミドラ・・・デュランの娘。食うことが大好き。歴史オタク


ジル・・・ギルドにいるデッカイおっさん。レイファンクラブの会員ナンバー1。それが誇り。


定食屋の店主・・・仲のいい奥さんと定食屋緑を営む。味は非常に良い。最近奥さんが倒れて困っている。



定食屋さんで朝飯を食べる。

朝飯に揚げ物を平らげるミドラはマジですごい。

俺達、レイと日本人勢はごはんとお味噌汁、焼きししゃもみたいなやつと豆腐。

そういや、デュランってご飯食べないよね。


「ごちそうさま!!」


お金を払って俺達は出ようとすると


「ありがたいんだけどよ、無理はしないでくれよ。嫁さんのために行って死んだってなったら嫁さんが悲しむからさ。」


「大丈夫ですって!俺はともかく、この2人は異常に強いですから。なんせやっちゃんは勇者だしね!!」


俺がやっちゃんの職を言うと、ちょっと顔を綻ばせて、


「あぁそうなのか!期待して待っているよ!気を付けてな!!」


嬉しそうな顔をする店主。

俺達が見えなくなるまで手を振って見送ってくれた。


「情報どうする??」


レイが言うと


「そんな感じの情報はギルドにいけば大概揃うよ。」


やっちゃんがギルドに向けて歩き始める。

ギルドは情報の宝庫なんだな。

そういや、俺、この世界の常識まだ脳に刻んでないや。

まぁいいんだけどね。知らなくても誰かしら教えてくれるし。

やっぱり読むより丁寧に口で教えてもらったほうが理解が早い。

あぁ、脳に刻むんだった。言葉の印象が悪いんだよねコレ。

そうこう思いを馳せているともうギルド到着である。

最初来た時は結構遠く感じたんだけどね。


ギルドに入ってカウンターの脇にある本棚にやっちゃんが近づく。

レイが入ってきても前のようなヤバい混乱はない。

ちょっと安心した。

俺も本棚に近づいて手にとって見る。


『薬草採取入門』

『薬草の保存の仕方(上)(中)(下)』

『危険な植物図鑑』

『きのこの見分け方』


などなど色んな本があるがすべて持ち出し禁止である。

やっちゃん曰く、本は高級品なんだとか。

一冊1Gはするらしい。

ここに置いているのは冒険者の命を少しでも無駄にしないためと依頼の失敗を防ぐためらしい。

色々対策を練っているんだな。


その中で


『薬草の分布とその取り扱い』


という本にマンドラゴラの老体と採取方法、取り扱いの注意事項が記載されていた。


マンドラゴラ(マンドレイク)は若いものは地面にほぼ埋まっていてその辺の雑草と区別がつきにくいらしい。

若いものが生えているところより深く森に潜れば潜るほど歳を重ねたマンドラゴラが出るらしい。

小さいものをまず見つけてそこから奥に進めばいいんだな!?

老体になると非常に大きく、毒も強力になり、自ら動いて人や魔物を襲うとも書いてある。

植物のくせに動けるんだ。食虫植物とかオジギソウみたいな感じか?

モンスターとしてのレベルは平均59位でもっと高い物にも出会う可能性があるらしい。俺からすると非常にレベルが高く危険だな。

危険度はランクA。採取に持っていくべきアイテムは毒消し、耳栓そうだそうだ。

毒があるからそりゃそうか。

耳栓はなんで?

挿絵もある。

えぇっと、なんと言えばいいのかな?

デッカイじゃがいもに人が刺さっていて根っこがいっぱいある?

じゃがいもの真ん中に女性器を思わせる割れ目が縦にいくつもある。そこから牙のようなものが生えている。

注記に人型は老成であればあるほどいっぱいあるらしく、それぞれが奇妙な声を発しているらしい。

その人型にはオスメスがあるらしくオスはマンドレイク、メスはウーマンドレイクというらしい。

伝承では男に飲ませるのはウーマンドレイクで女に飲ませるのはマンドレイクとあるらしいが別に気にする必要ないらしい。

なら書くな。


さて、ある程度知識も入ったし、どこで見かけたか情報収集だ!!

きっと誰か見たことあるだろう。


レイが


「マンドラゴラ見たことある人〜」


そう声を上げると


「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」


と物凄い歓声が上がる。あれ??昨日の再来か??それともみんな我慢していたのか?


『レイ様がああ言ってるぞ!!』

『知っている奴いないのか??』

『俺も知っていれば握手くらいしてもらえたかも〜。』


などなどいろんな声が聞こえる。

その中で、申し訳無さそうに挙手する男の子。と言っても俺より少し歳が若いくらい?


「あなた、マンドラゴラ見たの?」


レイがその子の前に立ち、そう聞くと真っ赤な顔で頷く。

話しによればここから西南に15キロほど言った森に小さなマンドラゴラが群生しているそうだ。

『その奥には行くな!』とオヤジに言われていったことはないがその森にはデカイのもいるらしい。

爺さんはそれに食われたとオヤジが話していたとも言っていた。


いい情報だね!

レイがその男の子の頬にキスをすると周りがどよめいた。


『俺もしっかり情報持っておこう!!』

『俺はもっと冒険しよう!!』

『俺もチュウされたい!!』


悔し涙でボソボソ言っているデッカイおっさんたち。情けないからやめようね。

まぁその男の子襲わんだけでもヨシとするか。


さて、その森に行きますか!!


「遠いから馬車借りてきます。」


あれ?いつの間にジルいたの?

そう思って聞こうとしたが馬車屋は走って行ってしまって聞きそびれた。



そして俺達は森へ向かうのだった。



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