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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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新たな旅へ

「ここは??」


俺はきょろきょろと周りを見渡す。

変な頭巾をかぶる人物が沢山いる奇妙な部屋。

俺の横にはレイが魔族の姿で腕に抱きついている。


「二人っきりで新しい旅をしたかったの!!」


笑顔で俺を見つめるレイ。相変わらず美しい顔、そして魅力的な目。


「なんだ??カップルの召喚に成功したのか??こんなことあるのか??」


「片方は人だが・・・もう片方は・・・魔族だぞ??」


「なにか不具合でもあったのか??」


何故かものすごい慌てる回るの者達。


床の変な模様を少しずつ移動しながら確認する頭巾の者、周りを照らす明かりの場所を確認しているもの、司祭のような格好のものは念唱の復唱をしている。


「なんか・・・場違いの場所に来ちゃったみたいだね・・・。逃げる?」


俺の一言に頷くレイ。


一目散に走りだすと


「「「「待て!!」」」」


ものすごい気迫で走って追っかけてくる頭巾の者たち。

俺達は強さを抜き取っているから脚がそんなに早くない。そして・・・



「はぁはぁ!!なぜ逃げる??」


あっけなく頭巾の者たちに拘束される俺とレイ。


「仕方ない!!このまま王女の前に!!」


俺達はなすすべなく縄で拘束されたまま階段を登らされ、そして豪華絢爛な部屋に連れて行かれる。



「キルシャ様の御前である!!」



体のデカイ兵士が大きな声で出してそう言うと周りの者が一斉に頭を下げる。



「よい!!頭をあげなさい。」



その一言に全員が頭を上げて姿勢を正す。


「おまえ・・・たちが呼ばれし者??」


俺達が頭をかしげていると


「そうであります。この者達がこの度の召喚で呼び出された者たちです。」


「ほう・・・魔族と勇者とは・・・コレまた奇妙な取り合わせよ。」


一度咳払いをして女が言う。


「では勇者よ!!この世界を救うために魔王を倒すたびに出るのです!!」


俺の前に袋が投げられる。


「これで旅の支度をして魔王討伐をしてくれ。頼んだぞ!!」


俺達は縄を解かれて街に放り出される。












「なんかワクワクしない??」


「え〜〜〜。安物のゲームみたいで嫌だけど??」


「それがいいんじゃない。レベル1からやり直し。とてもドキドキするわ!!」


俺達の話の途中で


「お〜〜〜い!!出ていいか??」


「「え?」」


俺達は慌てて腰のアイテム袋を覗きこむ。

そこの中には通称虫カゴと呼ばれる魔物捕獲ケースがあり、その中にマッキーとダリアがいる。


「君ら・・・何やってんの?」


「恵らがこそこそ話をしている時に多分悪巧みだろうなと思ってダリア捕まえて虫カゴに入っておいた。」


「君らがいると・・・旅が面白くないんだけど・・・。」


「わかったよ・・・。ちょっと別行動な・・・。」


ダリアとマッキーがどこかに行ってしまう。


「これでゆっくり旅ができるね!!」








快晴の空が真っ黒な霧の覆われる。


「フハハハははは!!我が名はマッキー。この世界最強と言われていた魔王はこうなった。これよりこの世界は私が支配する。それでは勇者諸君。このゴミの居た魔王城で勇者が来るのを待つ。私を倒すものが現れるのを楽しみにしているぞ。ふははははははは」


俺達のいる街の前に見るも無残な姿にされた魔王。


「これって・・・マッキーがゆっくり旅をして楽しめって言っているのよね??」


「たぶんね・・・。で、彼女はどうす・・・」


俺の前に笑顔で走って戻ってくるマッキーとダリア。


「恵様!!魔王は殺しておいたのでゆっくり遊べますよ!!マッキーという名の新魔王も設定しておきましたから!!」


笑顔のダリアに笑顔のマッキー。


「じゃあ・・・まったり行きますか・・・。」


「「「おぉぉぉぉぉ!!」」」







そしてある程度やって飽きたら別の世界にレベルを下げて挑戦する。

それを繰り返すこと・・・もうわからない。


俺達はこんな調子でずっと遊び続けるのだろう。

ゲームと変わらない感覚で・・・。




恵達の旅はつまらないと言いながらもずっと続けていくと思われます。

私達がやるゲームのように。


これでこの話はおしまいです。

長い長い話になりましたが最後までお付き合いくださいまして本当にありがとうございます。

最後まで呼んでくださいましたら評価、感想などあればでいいので残して下さい。

次の励みになります。


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