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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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裏工作

「ねぇ、メグミ。この日程って本当なの?」


レイがテレビを指さしながら言う。俺がそんなこと知っているわけがない。


「本当の日程はわからないよ。だた、あそこに行く前に日本に寄って行くから、浅田さんが教えてくれるんじゃない?」


俺は事細かな計画を立てている訳ではないので、何も知らない。

サミュエルたちと配下の者達が勝手にやっているはずだ。


「俺達は実行に移ったら、移動して研究所を襲撃することになっているだけだからね。」


俺が話している声は近くにいるオヤジや母親、美久には届いていない。

俺がレイと話している声は全く違う話となって家族の耳に入っている。

きっとものすごくくだらない話をしているように聞こえているはずだ。


「それは誰が開始を教えてくれるの??」


「多分、サミュエルだと思うよ。電話じゃヤバイからデュランに頼んでいるけど。」


「ふ〜〜〜ん。」


俺達は馬鹿な話をしながら開始の合図を待っている。









そして


「これから大統領が向かう所で不穏な動きがあると聞いていますが、お耳に入っていますか?」


「ああ、浅田くん、我々だってその情報を掴んでいるよ。愚かな奴らが私を消そうとしているという話だよね?」


浅田とA国大統領が話をする。

それも俺には筒抜けているのだ。まるで俺がこの場に居るかのように鮮明に見えている。


「我が国最強の護衛をつけている。この4人に敵うあの国の者など居ないだろう。なんせこの護衛たちは・・・」


「似非ですね・・・。」


「ははは。流石!そうだとも!!彼らは違う世界で鍛えられた優秀な兵士だ。彼らの手にかかれば、あの国の兵士なんぞ羽虫に等しい。」


「それは頼もしい。ですが・・・念には念を・・・」


浅田が合図すると現れる男女。仲間と志田だ。


「この二人は似非ではなく本物です。」


その言葉に驚く大統領。


「この二人が??なぜそれがわかる?」


「彼らと手合わせしてみますか?それで納得いただけるかと?」


「ははは。その挑戦、受けようじゃないか。ただし・・・」



本物が負ければA国の兵士の駐屯費用を上乗せすること。

A国側が負けた時は5年間その話をしないと言い出す。


「ええ。いいでしょう。ここでは狭いのであちらに移りますか?」





「このような場所があるのですか?何のために??」


だだっ広い地下施設に移動したA国大統領と浅田、そして似非と仲間と志田。


「どれほどのものかお手並み拝見と行こうか?」


浅田の横で不敵な笑みを浮かべて腕を組んで見物している。



「浅田さん。どの程度まで?」


どの程度か聞かれている。きっと何処まで傷めつけてもいいのかと聞いているのだろうが、浅田は頷くだけだった。


「はぁ、始末しろって。」


咳払いして浅田が合図する。


「はじめ!!」



ジリジリと近づく男女と兵士2人。

兵士はナイフを持っている。


「ゴリ!!」


仲間が2人の兵士の首を横を通り抜けながら反転させる。


ドシャ

ドシャ


力なく膝から崩れてそのまま横に倒れる兵士2人。


「な・・・」


「どうですか?彼らを護衛に付けてみては??」


「我が国の最高傑作がこれほど簡単に・・・。」


「最高傑作??」


「ん??ああ・・・彼らは改造を受けている。普通の似非よりも強いんだよ。だが、こうもあっさり殺されてしまうとは・・・。」


「いえ・・・殺していませんよ。」


回復魔法をかけて、首の捻れを元に戻す。


「う・・・」

「く・・・」


兵士2人が目を覚まして顔を見合っている。


「これはすごい!!こっちで魔法が使えるほどとは!!ほしい!!彼らを是非私の護衛に!!それだけじゃない!我が国に来てくれないか?」


「それは困ります。彼らはこの国の宝ですからね。」


「そう言わず!!」


「それだけは譲れません。彼らは護衛として一時的にあなたの手元に置いときます。まぁそれまでに説得して彼らがA国に行きたいというのであれば、私は止める権利はないですけどね。」


すると大笑いしながら


「母ははは!!さすが浅田だ!!私の親友だな!!これはくれてやると言っているようなものだぞ!!我が国は優秀な人材には金を惜しまない!!さぁ安心してあの国に言ってくるかな??ははははは!!」


ものすごい上機嫌な笑顔で手を振って何処かに消えるA国大統領。


「頼んだよ。」


「「はい。」」


兵士と共にA国大統領についていく仲間と志田。








「向こうはうまく行ったよ。腹の中に腸を食い破る者を入れるなんて・・・。馬鹿な男だね。」


「それだけ浅田を信用しているのよ。浅田も悪い人ね。自分の親友を差し出すなんて・・・。」


すべての状況を俺と共に見ていたやっちゃんとはうん、そしてレイ。


「恵くん。明日の午前10時にあっちに到着するそうだよ。準備はできているかい??」


浅田がデュランを通して俺の教えてくれる。


「ええ。と言っても向こうは俺の仕事ではないので。俺は午前10時に研究所を破壊しますよ。」


「ああ。非人道的な研究は許されない。跡形もなく壊してくれ。」


「浅田さんがこっちがわでよかった。」


「ははは。私とて馬鹿ではない。誰に付いて行けば安全かくらいわかるさ。まぁ君を敵に回すほど面白い人物ではないと言ってしまっている自分が情けないがね。」


「俺が敵になると面白いのは数秒だけであとは地獄が永遠に続きますからね。」


俺の言葉に少し黙ってしまう。


「ああ。彼もああ言う道を選ばなければ頼もしいヤツだったんだけどね。残念だよ。」


浅田とのデュランでの通話を終え、すぐに俺はサミュエルに繋ぐ。


「サミュエル。そっちどう?明日の朝10時だって。」


「ああ。大丈夫だよ。君の部下はすごいな。これだけの人間を操るなんて・・・。こいつらに混ざって行動すれば誰も裏でどうこうやってたなんてわかりはしないだろうね。」


「武器と肉弾戦だけだから、死にはしないと思うけど、気をつけてくださいね。」


「ああ、捕まえ次第あれを使ってあの空間に閉じこもるから、後で回収頼むよ。」


「了解です。あ!!それと浅田さんが護衛に志田と仲間をつけているので、日本人がいたらそこそこ手を抜いて遊んで下さい。」


「あの国に日本人を入れて大丈夫なのかね?」


「イケるでしょう。やばくなってもあの大統領が何とかすると思います。最悪サミュエルが拾って下さい。」


「仕事が増えるのか・・・」


「すみません。浅田さんのせいです。」


日本は友好的だったと記録してもらわないといけない。

そのために護衛を付けたのだから。

その護衛も頑張ったがダメだったとなる。顔を変えているからその後は普通に生活できるしね・・・。



あけましておめでとうございます。

本年1発めだと思います。


ただ、急に作ったので誤字脱字があります。すみません。



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