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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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ミューアスの管理

「さすがね・・・。何事もなかったように1つの帝国を滅ぼしてしまうなんて・・・。」


ダリアから譲り受けた城に住み着く野党共を始末して俺の前にいるやっちゃん。

俺はこの国を滅ぼすつもりがなかったと言っても信じてくれないんだな。

指名手配されているのが嫌だから滅ぼしたと思っているようだ。



「いやね・・・門の所で・・・」


俺の説明は何度目だろう。

まぁこうなってしまった以上開き直るのも時間の問題なんだけどね・・・。


「レイ達は??」


「いや・・・多分まだ知らないと思うよ。今から戻って報告しないとね。」


俺の目の前で座って不貞腐れている前皇帝の娘。


「ここのことは君に任せる。任せるけどもうA国の言いなりにはならないでね。それやっちゃうと・・・」


俺は首を掻っ切る素振りを見せる。

その動きに顔をしかめる前皇帝一派。A国との関係が切れないのであれば潰した意味がなくなるからね。

第一、前から思うんだけど、つながって何の得があるのやら?

聞いてもいいけど答えてはくれないだろうし・・・。


「俺達は帰る。俺の仲間をここに数名派遣するから、逆らっちゃダメだよ?君たちよりも地位は高いからね??逆らうとこんな感じで」


俺が変身する、ビレの姿に。


「な!!わ・・・私??」


「そういうこと。これでわかるでしょ??いざとなればそこの全員中身が替わってしまえるってこと。どうする??俺の言うことを聞くよね??」


俺の姿と言葉を聞いて観念したのか俯いて少しだけ頷く。


「ヴァンパイアで手が空いているものがいっぱい居るだろう?その人たちにこの国を管理させるから。君たちなら以前やっていたからうまくやれるでしょ?」


俺の目の前にいる2人のヴァンパイアに聞いてみる。


「ええ、私達ならうまくやってみます。」


「じゃぁ頼んだよ。」


指示するだけして俺は自分の国に帰る。





「クロエ!!・・・はいないんだった・・・。誰を呼べばいいんだ??モアか??」


俺は考える。メイシャンとモア・・・他にもいっぱい居るようだが名前のわかるものが今の所2人しかいない。


「モア!!」


「は〜〜〜〜〜〜い!!」


何故か満身の笑みだ。


「ものすっごい嬉しそうだね・・・。なんで??」


頭を掻きながら真っ赤になってもじもじしているモア。


「あのですね・・・。クロエさんがいなくなって次は誰が恵様につくのか皆で競っていたんです。一番のライバルはメイシャンさん。次が・・・リスマクさん。そして・・・」


「いっぱい出てくるね。君の名前とメイシャンしか頭に浮かばなかったんだ。後の仔達には申し訳ないけどね。」


目を潤ませて俺を見つめる。


「私をご指名してくださいましてありがとうございます!!何でもやりますから!!どんな仕事でも!!」


真っ赤になって言うセリフではない。

俺の専属の召使も暫定ながらも決まったことだし、早速指示を出す。


「ミューアスが滅んだんだ。それをサミュエルとメリッサを呼んできてくれる??」


気持ちいいくらいの返事とともにどこかに走っていくモア。

一応、あのクロエの持っているスキルも習得しているようではある。







しばらくして


「恵さん。私達を呼んでいると聞いたのですけど??」


サミュエルが俺の前にやってくる。


「あれ??メリッサは?」


「ちょっと野暮用でこの国を離れています。ミューアスにいったはずですけどね?連絡がないので知らせることも出来ません。」


「あ・・・そうなんだ。ミューアスの話っを聞いてる??」


「ええ。先ほど。滅んだそうですね。恵さんも無茶苦茶仕事が早いですね。」


笑いながら俺を褒めるが、もしかしてちょっと馬鹿にされているのか??


「まぁ何でこうなったかわからないんだけどね・・・。気がついたら海の魔物たちに占領されていたんだよ。」


「あそこの兵士ではあの強さの魔物が無尽蔵に湧かれたらどうにも出来ませんね。少し前の私ですらすぐにやられてしまうと思いますし・・・。」


「今ならどうにでもできるもんね。」


俺の顔を見て


「ええ。おかげさまで。今なら全米軍を相手にしても傷一つなく皆殺しに出来ますよ。」


「それを聞いて安心した。俺の依頼覚えてる??」


「以前話していたやつですよね??似非共の始末と大統領の暗殺。」


にやけながら話すサミュエル。


「え??暗殺だったっけ?拘束だったと思うんだけど??」


サミュエルが驚いた顔を見せる。


「同じでしょう?捕まえて殺す。何が違うんですか??」


「殺すかどうかは後だからね。今はどっちかわからない。殺して偽物を置くっていうのもさすがに難しいでしょう??つながりが多すぎて。」


「そうですね〜。一応国のトップですから、あんなんでも。」


ちょっと嫌悪ある顔を見せるサミュエル。


「ああ。私からもいいですか?私をあんな実験に使った施設を潰したいのです。後日でいいですからやってもいいですよね?」


「いいけど・・・後日だと全部撤収していない??大丈夫??」


腕を組んで悩むサミュエル。


「同時進行でしか??人が足りないですけど・・・。」


「俺達で行こうか??」


俺の提案を聞いて驚いたかをしている。


「え??恵さんが??大丈夫ですか??」


「大丈夫かどうかはわからないけど、数名連れて行くから施設を破壊するっていうのは確実にできると思うよ。」


「ではお願いできますか??私がそうしたいのですが、流石に同時に大統領拉致とそれはキツイですから。」


「ああ。わかった。壊すだけ壊して、頭脳はこっちで拉致しておくよ。それでいい??」


俺の笑顔に


「ええ。」


とてもいい笑顔で答えるサミュエル。


「では、大統領があの国に行ったら結構します。それでいいですよね?」


「ああ。あの国に行ってあの国の人間がそうすればどうなるか・・・ちょっとワクワクする。」


俺とサミュエルは邪悪な顔をする。


さぁ、楽しみが増えた。向こうの世界がどうなるか・・・。ワクワクしか無い。

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