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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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呼ばれて飛び出て・・・

ヤケになって1回しか使えないスキルを使っちゃう選択をしてみました。

でも、これどうやって使うの?

カウンターの隅にあるマニュアルを読む机の備え付けの椅子にすわって考える。

声に出して読めば発動するの??

ノートに書いてある文字を触ると発動するの??

まぁまずは触ってみるか・・・。

声に出して読んで違ったら恥ずかしいし。

と言うわけで、ノートのある


『ランプ』


の文字を上から触ってみる。

すると文字が光り出した!!

ノートも光りだしその後まばゆい光りが収まると右手に金色のランプ

といってもライトの方のランプではなく

擦ったら変な青い魔神が出てきそうなランプがのっていた。

あれだけ光ったのに誰もこちらを見ていないし気にもしていない。

光ったと思ったのは幻か何かか?

まぁいいや、擦ったらアレが出てきて


「貴様の願いを叶えてやろう!!」


ってヤツなら使用回数1回って言うのも頷ける。

じゃぁやりますか!!

擦りますか!!

擦りまくってやりますか!!


ゴシゴシゴシゴシ

ゴシゴシゴシゴシ

ゴシゴシゴシゴシ


何も起きないんだけど・・・。

もしかしてこれは金のランプなんだから高く売れるでしょ?

それで楽しく暮らしましょうと言うヤツか??

それなら悲しすぎる。

机に突っ伏して落ち込んでいると急にまわりの音が聞こえなくなった。


顔をあげてみると

まわりの人が動かなくなっている。

部屋の真ん中くらいに今までこんな奴いたっけ?と言う恰好の大男が立っている。

頭にターバンを巻き、髭がボウボウに生えた、小麦色の大男。

上半身裸でブカブカのズボン、先の尖った靴を履いている。

見た目は人なのだが目が真っ赤で光っているように見える。

皆がぴくりとも動かない中、その大男が近づいてきて


「貴様か!我を呼び出したのは。

我が名はンデュラー。最高にして最強の魔人でランプの精。

貴様の願いを3つ言え!!どんな願いも叶えてやろう!!」


どんな願いも・・・。

マジですか!!

リスクなしですか??

叶えられない願いはないって言うんですか?

ってか、これで『はい、じゃぁこうこうこういう願いを叶えてください』って

すぐ言う奴いるんですか??

確認したいことがいっぱいあるんだけど・・・。


「あの、じゃぁ、私が聞くいくつかの質問に嘘偽りなく、黙秘なしで謀ることや

いろんな解釈の仕方のできる逃げなど無く、正確に答えてください。」


こういってしまえば1つだけの質問で終わるということもないだろう。


「そんなことでいいのか??3つしかないんだぞ?

では、その願いを叶えてやる!!何なりとこの全知全能なる我に質問しろ!」


あれ?最高で最強の魔人じゃなくなってるね。

まぁいいや。


「では1つ目の質問です。願いを聞いてもらってリスクはないのですか?」


デカいリスクがあるなら意味がない。リスクの有る無しはかなり重用である。


「願いの内容によってはリスクが発生するが願うことによるリスクは全くない。」


と腕を組んで尊大な態度で答える。


「では2つ目の質問です。貴方は何のメリットがあって願いを聞き入れるんですか?」


これは非常に気になる。私にリスクがない。となると願いを聞いてもらえるということはメリット以外ない。

だが、この魔人にとって何のメリットもなく願いを聞くって言うのがありえないのだ。

何かしらのメリット、魔人にとってプラスになることがあるはずだ。

魔人は頭を掻きながら困った態度を見せながら答える。


「うむぅ、困ったな。嘘偽り無くだな。だんまりもダメなのだな。

んんんん・・・。仕方ない、答えてやるか。

簡単に言えばエネルギーの補給だ。願いには欲望や妬み、嫉みなどなどいろんな負の部分、

黒いエネルギーを持っている。それを糧に我々は生きている。

1つの願いで数百年生きられるほどのエネルギーを手にすることができる。

3つ叶えればうまく行けば1000年分のエネルギーが手に入るのだ。

ただ、なかなか願いを叶えるという場面に我々すら出会う機会が少ない。

だからこそ我々は必死になって願いを言った者の願いを叶えてやるのだ。」


なんか、魔人も大変なんだな。


「3つ目の質問、今まで何人の願いを叶えたのか?今まで多かった願いと

これは止めておけという願いを教えてほしい。」


魔人は鼻で笑って腕を組み、反り返って答え始めた。


「三つ目の質問、多いな。フハハハハ。

願いを叶えてやった人数はもう覚えていない。

多分100人は越えているが1000人には届いてないと思う。

最初の若いうちは誉れと思って数えていたが、面倒くさくなって止めた。」


続けて言う、


「一番今まで多かった願いは『待って』だ。愚鈍な奴は必ずこう答える。

願いの無駄使い。阿呆過ぎて笑ってしまう。経緯を見ている者たちも後で笑い転げている。

やはり愚かな生き物だとな!!

その次に多いのが『億万長者にしてくれ。』だ。

やはり人は生きる上で怠惰だ。働きたくない、だが、金は欲しい。

働かず遊んで暮らしたい。そう思っている者が非常に多いな。」


魔人は髭を触りながら続けて答えた。


「多い願いではあるが止めておいた方がいい願いが

『不老不死』だな。これは悲惨極まりない。」


不老不死ってダメなんだ。

何で??

不老不死の難点。


まぁ見当つくけど

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