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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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あんたに聞きたいことがある。

俺は皇帝の間にここに住んでいる主要な戦力を集めている。


「それじゃぁ、俺の決戦も多分終わったことだし、色々聞きたかったことを今聞こうと思っているんだよね。いいかな?」


目の前でマッキーと戯れる美女、神のケイにそんなふうに話しかける。


「おい、ケイ・・・多分、恵はお前に話しかけてるぞ?ちゃんと答えろよ。」


「へ?私??え?なに??」


女にしてからそれほどの月日は流れていないはずなのに、抜けている女が定着しつつある。


「マッキー、ケイから離れてこっち来てよ。今から結構聞きたいことがあるからさ。」


ヘイヘイ!と返事をして俺のところまで歩いてきて俺の膝の上に座るマッキー。

話しづらいけど、まぁいつものことだからいいとしよう。


「その姿で話されても重みがないから元に戻すよ。」


俺はデュランに願い、神であるケイを元の男の姿に戻し、正装になってもらう。


「私達のイメージ通りの神ですね〜。常にこうあってほしいものですわ〜。」


ミシュラが笑顔で俺の頭の上に乳を乗せながら喜んでいる。


「あぁ、ゴメン。やっぱり女の姿でいいわ。俺・・・この姿のこいつと話すの嫌だ。」


「神に向かってこいつとは・・・なんて無礼なやつだ・・・。」


山の神々が呆れているが、見つけた時のことを思えば無礼で結構だと思う。

俺は女の姿に戻し、ケイにいろいろ聞いていみる。


「最古の神々について、聞きたいんだけど、話せる?」


「フン・・・聞いてどうする?話してやらんこともないが、聞いても面白くもなんともないぞ?」


女の姿になっても、尊大な態度がなくならない。非常にムカつく態度だ。


「それでも聞きたいんだよ。ミシュラやハウン、シャロンにアッシュ、付き合いの長いものの生まれた時のことなんだから。」


俺は神をまっすぐ見つめる。


「わかったよ。話してやる。」


神であるケイが、最古の神々のことを話し始める。





「俺はこの世界を創りだす前、かなりの数の世界を作っては壊し、時には放棄して楽しんでいた。

その壊した世界や放棄した世界の住人が最古の神々だ。」


周りがざわつく。


「じゃぁ、最古の神々は違う世界の住人でしかも全て種族が違うってこと??」


俺の質問に


「そういうことだな。ミシュラは巨神族と呼ばれる屈強な戦闘民族、ハウンとシャロンは雷聖族、アッシュは蛇弓族。そんな感じでいろんな世界から集めて保存していた最強の戦士たちだ。まぁ種族を言ったところでこの世界にいないからわからないと思うが。」


「何でハウンとシャロンは同じ種族なのに他は別なんだ??」


マッキーが疑問に思ったことをケイに聞く。


「簡単ですわ〜。シャロンとハウンは姉妹なんです〜。姉妹で最強。だから私が大事に保存していたんですから〜」


マッキーへの答えは馬鹿丸出しの娘に戻ってしまうようだ。


「姉妹だったんだって。いい事実が知れてよかったね。ハウン、シャロン??」


後ろを向くとものすごい顔で見つめ合う2人。もっと感動的な顔をして欲しかったんだけど・・・。


「シャロンもハウンもものすごく性格が悪かっただろう?他のものは塵というのは以前の地位からくるものだ。かなりの強さで、相当我侭だったからな。リセットしてもその部分がなくならなかった。」


皆の目がシャロンとハウンに集まって、そのせいで2人が震えている。


「じゃぁ、あんたは自分が作った世界のもので力が強いものを最古の神々にしたってこと??」


「ああ、そうだ。お気に入りの者をコレクションとして置いてある。だから最高の地位を与えて管理という名目を与えて管理していたんだよ。いわゆるここの世界は俺が大事にしている人種のコレクションボックスだ。」


ものすごい嬉しそうに話しているが俺の後ろにいるミシュラから変なオーラが漏れ始めている。


「じゃぁ、最古の神々の仕事ってなんなの??」


「ははは、仕事か?そんなものはないぞ。」


ケイが笑いながらそう答えると


「馬鹿な!!あなたはこの世界を管理しろと言って私達に命令したわ!!」


「昔のことで忘れたのか??俺はお前たちにナニナニの神々としてここを管理しろと言っただけで何かを知ろとは一言も言っていない。お前たちが勝手に自分に付けられたナニナニの部分で解釈してそれを実行していただけだ。別に管理なんかしなくても人族が勝手に生活して文明を築くのだから。」


「く・・・じゃぁ・・・私達が勝手にそう思い込んでいただけ??」


ものすごく悔しそうに歯を食いしばるハウン。


「じゃぁ、聞くけどなんであんたはこの世界を作ったあと、神々たちにどこかに行くふりをしてここに留まっていたんだ??」


「いっただろう??ここは俺のコレクションボックスだって。それに何度も世界を作っているうちに自分で管理してしまうとうまく行かないっていうのがわかったんだよ。最初は理想の世界を作るため俺が全て管理していた。だがすぐに破綻を迎える。理想っていうのは所詮理想。飽くなき平和な争いのない世界なんて・・・すぐに滅びるんだよ。だから次は管理者を置いて俺がその上に立って管理していた。そうすると管理者は何かあるごとに俺に聞きにきやがる。それじゃァ前と変わらない。だから何回も失敗して今の制度を作ったわけだ。俺は観察するだけ、そしてそれを報告するだけ。」


「報告??」


俺が眉をひそめてケイに聞き返す。


「おっと、それはまだ話せないな。それは言えないから次に言ってくれ。」


「わかった。あんたはいくつも世界を捨てたり壊したりしてきたわけか??」


「ああ。壊したと言っても滅ぼしたわけじゃない。放置しておけば荒んでいく。荒んでいけば必ず食いに来るヤツがいるからな。」


そう言いながらデュオーンの方をチラッと見る。


「あれは・・・お前が放棄した世界なのか??」


「ああ。放棄しても中にいる人族は生活をし続ける。生命活動が止まるわけじゃないからな。だが誰も管理していない人族は愚かにもどんどん腐っていく。そこにお前たちのような存在が現れるっていうやつだ。と言ってもお前たちもシステムの一部だからな。ははははは。」


美女のはずなのに・・・ケイの姿がものすごく醜悪に観えてくる。おっさんのままだったら俺が殺していたかも知れないな。


「システムってなんだよ??」


「あぁ、その辺りは話していいのかどうかわからないが、俺の姿を見てどう思う??」


「あぁ??あんたの姿を見て??どういうふうに答えればいいんだ?」


「そうだな・・・色的に見てどうだ??白と黒といえばどっち??」


こいつ・・・何を聞いているんだ?周りの者からイライラした感情が伝わってくる。


「あなたは見た目的には白ね。中身は腐った黒だけど。」


やっちゃんがものすごい嫌悪丸出しの顔でケイの問いに答える。


「そうだろう。俺は白だ。違う世界には黒の神がいる。白の神も、黒の神も、うじゃうじゃいる。ちょっと驚いたか??ははははは」


こんな奴らがいっぱいいる??ものすごい迷惑な話だな。

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