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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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同盟締結

「フン・・・。あのディスティーンですら抑えこまれているのか・・・。どうやら選んだ相手を間違ったようだ・・・。こんな奴らの前に出てしまうとは・・・。また・・・滅びるんだな・・・。」


観念したような雰囲気を出す漆黒の霧。


「諦めてまたちりに戻るといい。5000年もすればまた元に戻れるだろう?真の勇者達・・・さっさとこいつを斬り殺してやって・・・。」


デュオーンが漆黒の霧に背を向ける。

その瞬間


「おっと!!デュオーン姉に何をする気だ??今、良からぬことを考えただろう??」


マッキーが漆黒の霧から作った尾でサミュエルから出てきた霧を捕まえる。


「グッ・・・何のことだ??離せ・・・。」


「いや、離さない。このまま死ね。私に食われたら5000年だろうと5億年だろうと復活できないだろ?にゃはははは」


「や・・・やめろ・・・。」


「マッキー、ちょい待ち。俺はまだ殺せと言っていないよ?デュオーンもわざと背中を見せるのはダメだよ。襲ってきたら殺す気だったでしょ?」


笑い始めるマッキーとデュオーン。


「さすが恵様です。バレていましたか?ふふふふふ。馬鹿の面白い顔が見れたので私はこれで・・・。」


俺達の目の前から霧散して消えるデュオーン。パトロールに出たんだな・・・。


「じゃぁ、こいつどうする??サミュエルに返すか?どう見てもサミュエルの手に負えるもんじゃないぞ?」


「そういうの好きな人たちがいるからまた渡しに行ってくるよ。俺のスキルなら逃げることも出来なくできるし。」


デュランに願い、漆黒の霧を拘束する。ミューの力で作られた拘束の首輪を付けられたジャノーンという名の多尾獣族はただの小さな狐の姿になって情けない声を上げている。


「キュ〜〜〜〜〜ン」


それを見てマッキーが抱きかかえて頬擦りをする。


「これ可愛いな!!私のペットにしていいか?なぁなぁ??恵!!」


「え?魔族領の白衣の人たちの土産にするつもりだったんだけど・・・。まぁいいか。」


「さっすが〜〜!!恵!話がわかる!!なぁ、お前の名前をどうしよう??黒い狐だから『黒』でいいかな?」


「「「安直」」」


さっきまで冷や汗を流していた外野が一斉に突っ込む。

マッキーが少しムッとした顔をする。


「霧だから『リッキー』でいいかな??」


嬉しそうに俺に聞いてくる。


「うわぁ、命名センスなさすぎ・・・。」


レイがマッキーに悲しみに満ちた目を向ける。


「はぁぁ?レイちんのツーケーよりマシだろ??」


「はぁ??ツーケーを侮辱した??ちょっとそれは聞き捨てならないんだけど!!」


一触即発の雰囲気を醸しだす2人。

それの近くに立っている真の勇者の3人は顔を真っ青にして震えている。

この二人の喧嘩に巻き込まれたくはないだろう。


「はいはい、そういうのはここでやっちゃダメだよ〜。」


俺はうるさい2人を訓練部屋に移動させて皇帝の間に歩いて行く。





そこには俺の影武者と話をしているマギーとシュローデヒルム帝国の使者が書簡を持って突っ立っている。




「では、同盟を締結したことを、帝に報告いたします。ふふふふふ」


笑い出す使者。そりゃぁそうだろう。だって、この人・・・魔族の人だもん。


「あぁ、本物の恵様。あなたの従魔である帝にコレを持っていきます。それでは細かいことはよろしくお願いしますね。」


フランクに手を振ってシュローデヒルム帝国に帰る使者。


「レイリーの方はどうなってるんだろう?同盟の話・・・忘れてないよな?」


「レイリーはそこまで阿呆ではないと思うので大丈夫だと思いますわよ?」


ミシュラがおチビ二人を抱いて俺のところに歩いてやってくる。


「まぁ・・・レイとは違うからね・・・。」


俺の悲しい顔を見てミシュラが吹き出す。


「レイもそこまで阿呆じゃないでしょう?地で接する当たりが恵さんに心を許している証拠じゃないですか??ふふふふふ」


「そう信じたいね・・・。でも最近ひどくないかな?そのせいで迷惑している人も居るみたいだし・・・。」


「あ・・・あのことですね・・・。謝ります・・・。ごめんなさい。」


ものすごいテンションを下げてふらふら自室に帰るミシュラ。


さて、コレで強固な地盤が出来た。シュフラ帝国とC国がバカをやったとしてもどうにかなるだろう。

あとは・・・ジュエルと・・・。


俺の仕込みはこれで終了かな?

後は受験がまってるだけ。今までの経験からいつも通りの時間にいつも通りの戦闘が始まる。そう思っていた・・・。

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