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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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アホは伝染るのか?

「シャロン、俺が頼むことを何でも聞いてくれる??」


俺の言葉に


「え?なんでも??私が不幸になることでないなら聞きますけど。なんですか??」


不幸ってなんですか?そこの部分を強調する意味がわからないけど・・・。


「ここにいるサミュエルの家族をこっちで保護したいんだけど。連れてきてもいい??」


笑顔で俺が聞くと


「旅人でないものをですか?それはさすがに・・・。神々にも目をつけられますし・・・。」


シャロンがモノ凄く困った顔をしている。こういう顔をしている女性を見るのが最近好きになった来たんだけど・・・もしかしてミシュラの病気が伝染ったかな??


「無理ならいいや、もう帰っていいよ。じゃぁ、デュランで願うしか無いか。」


「ちょ〜〜〜っと待ってくださいよ!!もっと交渉とかあるでしょ??ほら!!最近ご無沙汰じゃないですか??私も相手してほしいな〜〜〜。そういうところから交渉してくれるとすんなりことが運びますよ!!ほらほら!!」


シャロンが膝の上に座って眼を輝かせて俺を見つめる。


「最近、女性の方々が露骨なんですけど・・・マッキー、どうにかしてくれない??」


「まぁ、恵がアミスタしか相手にしないからだろうな。」


「それはあの3人が悪いんだけどね。」


俺がお茶を飲みながら返すと


「その3人殺して首持ってきますから誰か教えてください。マッキーさんも手伝ってくれますよね?」


ものすごい邪悪な顔をしてマッキーの手を握るシャロン。その顔を見てサミュエルとメリッサが震えだす。


「私は手伝ってもいいけど、流石にレイちんとミシュラとジュディ老師は殺しちゃダメだろう。恵の戦力の大きな部分だからな。」


「あの3人ならデュオーンで穴埋めできます。ちょっと行ってきますから恵様、まっててくださいね。」


膝から下りてどこかに行こうとするのを俺が止める。


「わかった!!わかったから!!仲間でそういうのはやめて!!今夜から相手する!!だからサミュエルの家族をこっちに連れてくるのを許可して!!」


「ふふふふふ・・・はははははは!!大勝利です!!それくらい今すぐにでも!!」


ものすごい笑い声を上げてガッツポーズをしている。


一瞬消えてすぐ戻ってくる。

サミュエルの家族を連れて。

説明していないよね?なんでサミュエルの家族のことを知ってんの??


「え??ここは??・・・え??あなた??」


「行動が早いな。さすがだ。」


細かいことを言い出すときっと裏を感じてしまう。だから聞かないでおこう。


「褒めてないでほらほら!!」


シャロンが俺に頭を向けて来る。それに向かってマッキーがなでなでする。


「あんたじゃないわ〜〜〜〜ぃ!!」


マッキーの手を払って盛大に突っ込んだ後、ものすごい悲しい顔をする。

こんな子だったっけ??


「シャロン・・・何で今になってキャラを変えるの??」


「え?わたしはこんなんですよ?違いましたか??」


「うん・・・言いたくないけど・・・誰からかアホが伝染ってると思う・・・。言いにくいけど・・・。」


「ええ?嘘・・・。うぅぅぅぅぅ!!レイさんのせいですね!!くやしぃぃぃ!!」


地団駄踏んで泣かなくていいと思います。今すぐキャラを元に戻せばいいだけ。


「シャロンは俺と最初会った時、できる女っぽくてとっても素敵だったな〜。落ち着いてて、周りに影響されるような感じではなかったと思うんだけどな〜」


俺がそれとなく戻ってみては?と伝えると


「兄さん、シャロンさんは姉さんの愛され方を見て、ああ言う存在でないとうまく行かないとか思ってしまったんじゃないですか?」


「レイリー・・・これはレイの真似ってこと??自分のキャラ崩壊させてまで愛されたいものなの??それにレイが一番ってわけじゃないんだけど??今は・・・。」


「え??嘘?・・・え??やば・・・元に戻そう・・・。」


シャロンが顔を青くしてブツブツ言っている。


俺はこの状況に飽きてきたのでサミュエルの家族に話を戻す。


「シャロン、君が連れてきたってことはこの人たちは旅人ってことでいいんだよね?」


「え???え?あ、はい。私の権限でそうしました。連れて帰って鍛えるんですか?」


「いや、彼女たちにはそんなことをしない。サミュエルとメリッサには強くなってもらうけど。この二人にはA国の野望を潰してもらおうと思っているから。」


「え??俺とメリッサでですか?そんなことできるんですか?」


サミュエルがかなり困惑した顔を見せてくれる。一人でやるつもりだったとか言ってたくせに今になって何故弱腰に??


「兄さんが気にしてますよ。なんでいま弱腰に??って。」


「レイリー、俺が聞いていないのに先に言わないで。恥ずかしいじゃない?」


レイリーが笑っている。

サミュエルが本音を語る。


「家族が無事なので・・・そうなるとやはり・・・生きていたいと思ってしまいます。」


「まぁ普通じゃない??」


「普通だな。私だって家族が危険に晒されていればこの身が滅んででもって思うけど、近くでこうやって元気な姿を見てしまうとな・・・。死んででもやり遂げるっていう気持ちはなくなるわな。」


「・・・すみません。」


サミュエルがマッキーに自分の心の中のことを見透かされたかのように話されて顔を伏せて謝る。


「まぁ、強くなるに越したこと無いから、俺の屋敷で頑張ってみて。それから色々考えようか?シャロン、サミュエルの家族と、メリッサを俺の屋敷に連れて行って。ちなみにやっちゃんとレイはサミュエルを敵視しているけど、俺と和解したって伝えてね。じゃないと、殺しかねないから。」


「え〜〜〜!!??あの2人を抑えろって・・・。無茶苦茶言いますよね。まずハウン様と話をしてからにしよう・・・。あの2人を同時に抑えるなんてさすがに無理が・・・。」


さっきまでレイとミシュラ、ジュディ老師を相手に殺すとまで言っていたのに?


「まぁそのへんは任せるよ。シャロンはできる子だから俺は何も心配していないから。」


ものすごい笑顔で俺を見つめてくる。この子・・・ちょろすぎるな。

俺の目の前からサミュエルとその家族、メリッサがシャロンのスキルで移動する。


「さて、大きな仕事も終わったし、フェブの見舞いに行こうかな?」


俺が立ち上がると、


「恵〜。私の奴隷を私の部屋に移動させてくれ。頬にハートマーク付いているのは私の奴隷だから。」


「へいへい。」


返事とともに消えるハートーマークを頬に付けた女の魔族たち。

きっと今夜はマッキーに色々やられるんだろう。



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