表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
465/520

奴隷か贄

「マッキー!!食っていいとは言ったけど、殺していいとは言ってないだろ!!」


俺が声を大きくして怒る。


「はぁ??変わらんだろう?なんでそんなに怒るんだ?」


レイとミシュラが頭を抱えている。俺もそうしたい気分なんだよね。

俺はマッキーに後ろを指さしてその後、腕を組む。


「はははははは・・・なるほどな・・・。これは・・・ミスったな。」


マッキーに俺が怒っている理由がわかったようだ。

クロエが驚異的レベル差で生まれる究極レベルアップをしてしまう。

そう、レベル差約5万の究極レベルアップ。


「・・・なんで私は光っているんですか?」


クロエが首を傾げて困っている。そうだよね。わからないよね。


「まぁ、レベルが・・・2万超えてしまいましたね〜。どうしましょう?」


俺達はレベルが圧倒的に低い、非戦闘員に持たせれば極悪の能力を発揮するスキルの実験中だったはず。

それなのに、その非戦闘員のレベルを上げてしまっては意味がない。


「マッキーのせいでザンダースの好意が無駄になったね。」


俺はちょっと意地悪っぽく言ってみる。が、マッキーは全く堪えていない。


「ほれ、恵よ、願いで何とかしろ。すぐに取り出してくれ。」


この子までデュラン頼みになっている。そろそろ俺のスキルで何でも解決するのやめない?


「おい、恵、なんでそこにそいつがいるんだ?」


俺がお姫様抱っこしている人物を見てマッキーとレイが俺を冷たい目で見ている。


「あそこまで俺を馬鹿にしたんだからこれくらいいいだろ?」


俺に抱きかかえられているのに気づいた魔物が俺を引っ掻いて飛び退く。


「何だ貴様!!なぜ私を抱いている??それに・・・私はさっき死んだはず・・・。」


自分の体を観察しながら鳥肌になっている。


「なぜだ??なぜ??私は確かにこの女に殺されたはずだ!!」


生き返ったことに何故か恐怖を感じている。マッキーを指さしてものすごい怒っているが、顔色が半端なくやばい色になっている。


「私は・・・死んだはずだ・・・。なぜ生きている??なんで??」


その場で膝をついて震えながら涙を流している。


「生き返ったんだからいいじゃない?そういうことも有るよ。」


俺が肩をぽんぽんと叩いて目の前に座る。


「なんだその顔は?」


「マッキーが、君を性処理として使えと言ったから君はこれからずっと俺の相手をし続けることになったから。よろしくね。ここにいる女性たちはもう相手しなくていいそうだから、結構きついと思うけど・・・。」


俺のセリフを聞いて喧嘩し始めるミシュラとレイとマッキー。

誰が悪いかの罵り合っている。


「さて、そこに居る4人はどうする?このままマッキーに食われるか?それとも心入れ替えて俺の従魔としてここで働くか?」


「恵様、こいつらは言うこと聞かないわよ。一応それぞれの国の王だからね。」


ジュディ老師が俺の横に来て座り込んでいる魔物を引っ張って立たせる。


「アミスタ、気をしっかり持ちなさい。あなたはディルタンの王でしょう?そんなんじゃ、降ろされるわよ?」


その言葉にジュディ老師を睨みつけるアミスタと呼ばれる魔物。


「国を荒らしまわってどこかに行ってしまった盗賊団の首領が私に偉そうに話しかけるな!」


「え?ジュディ老師って盗賊だったの?」


「え?え・・・え〜〜〜〜っと・・・そんなわけ・・・」


目を泳がせて俺と目を合わせないジュディ老師。


「なんだぁ?この男に自分のことを話していないのか?」


「うるさい!!恵様の性処理奴隷のくせに要らんこと言うな!!」


いきなり取っ組み合いの喧嘩をし始める魔物とジュディ老師。回避特化型なんだから取っ組み合いになったら不利でしょ?そう思っていると投げるは、絞めるは、関節決めて殴るは・・・一方的にボコボコにしている。さすが最強だな・・・。


その様子を感心してみていた俺をいきなり羽交い締めにする大男の魔物。


「こいつさえ抑えれば・・・。」


大男の魔物は俺をどうにかする前にミシュラに頭を握りつぶされる。


ピカッ!!


「ミシュラ・・・。なんで殺すの??」


クロエがまた光る。


「あら・・・ごめんなさい。ちょっと触ったら潰れてしまったんですよ・・・。」



強力な魔物を熟れ過ぎたトマトのように言う。

俺はすぐに頭の潰れた大男を生き返らせる。


「なぁ、恵、なんで生き返らせる?ここは訓練部屋だろう?放っておけば生き返るだろ?」


「今、ここは生き返らないよ。それは切ってるから。経験値も切ろうか悩んでいる間にミシュラがこの男を経験値にしてしまうんだもん。クロエのレベルがまた上がっちゃったじゃない?」


今現在、クロエのレベルは3万を超えている。この世界ではもう・・・この子は化け物級ということになる。顔から『?』が出ているクロエ。全く理解がついて来れていないようだ。可哀相に・・・。


「俺達をどうするつもりだ・・・。」


震えながら座っている魔物たちの1体が俺達に聞いてくる。


「俺達の仲間の贄になってもらおうかな?弱い奴らをここに連れてきてレイやミシュラにお前たちを殺し続けさせる。そうすれば俺の仲間は否応なしに強くなる。お前たちのレベルまではね。」


「「エッグ〜」」


レイとマッキーが俺を怖ろしい物を見るような目で見てくる。


「恵さんが結構な極悪人になりつつありますね。無理やり呼んでおいて・・・贄ですか・・・。ふふふふふ・・・たぎりますね・・・。」


邪悪な顔をするミシュラ。ミシュラの強さを目の当たりにした魔界最強に位置している魔物5体は歯をガチガチと音を立てながら震えている。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ