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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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魔人と神々

自室で弟の看病をするシャム。

俺はノックしてシャムの部屋に入る。

デュランの姉妹たちは俯いて何も言わない。あの姿に相当なショックを受けているようだ。


「シャムさん・・・。ディアさんをすぐに起こしたい?」


俺の質問に困るシャム。


「願いでですか?」


「う〜〜ん、そうじゃないんだけどね。気付けに抜群の効果を発揮する場所がこの屋敷にはあるんだ。」


言っている意味が全くわからないのだろう、頭を傾げている。


「あの・・・ひどい起こし方でないなら、起こしていただいたほうが私としても安心出来きます。」


「じゃぁレイ!!やっちゃん!!お願い!!」


「「ハイハイ〜〜〜どいてどいて〜〜。」」


タンカーを持って、何故か白衣を着ている2人。そのコスプレ的な格好どこで手に入れたの?


ベッドに横たわっているディアを乱暴に抱きかかえてそのままタンカーにポイッと投げる。


「はいキャッチ!!」


やっちゃんがタンカーで受け止める。なんかそういうスポーツ見たことあるな・・・。


「ちょ!!もっと優しくしてください!!!向こうから見ている時には笑って済ませましたが自分の身内となるとそうはいきません!!」


シャムが大慌てで2人を止める。デュランの姉妹たちはオロオロしっぱなしだ。

ランプの中から俺への扱いを見ていたのか・・・。しかも笑ってたんだ・・・。それはどうかと思うんだけど・・・。


「主殿・・・。もしかして訓練部屋か?」


「正解!!」


『ぴぃぽ〜ぴぃぽ〜』言いながらレイとやっちゃんが訓練部屋にディアを連れて行く。

俺も2人を追って歩いて訓練部屋に向かう。俺の後ろからディアを心配そうに遠目で見ながらシャムとデュランの姉妹が歩いて付いて来る。


バタン!!と蹴りで訓練部屋の扉を開くレイ。もうちょっとおしとやかにね!


ドサ!!とディアをタンカーから落とすように床に転がす。


「ちょ!!何なんですか!!私の弟ですよ!!もっと扱い方があると思うんですけど!!」


ものすごく慌ててディアに駆け寄るシャム。ちょっと顔が怒っている。

そうしているうちに


「ん??う〜〜〜ん・・・。」


ディアが目を覚まし周りをキョロキョロしながら見ている。


「ディア!!よかった!!」


シャムがディアに抱きついて、そしてその周りでデュランの姉妹が涙を流して喜んでいる。


「ここは??」


ディアには今の状況が全く理解できていない。


「あの世??死んで夢を見ているのか?」


「あなたはこの人に助けてもらったんです。御礼を言いなさい。」


シャムが俺の方を見てディアにお礼を言うように促すが、ディアは俺の顔を見てすぐにシャムのいたところから飛び退く。


「俺はこの人を知っています!!この男は・・・」


俺の顔をモノすごく驚いた顔で見ているディア。


「俺のこと知っている?会ったっけ??」


「いえ・・・。全く。でも俺はあなたを知っている。ジュエルがずっと言っていました。」


「「「「ジュエルが?」」」」


俺以外の者も声を揃えてそう言うと


「貴様ら!!なぜここにいる??」


デュランの姉妹たちが戦闘体勢に入る。

その先にはハウンとアッシュ、シャロンが居る。


「あぁ、いい忘れてたんだけどな・・・。ここには神々が数名いる。姉さん・・・、ここにいる神々は何もしてこないから安心していいぞ。」


デュランが止めに入るが、姉妹から殺気が消えない。


「ンデュラー!!お前・・・こいつらがどういう存在か知っててそんなこと言っているのか??身内を相当数殺している奴らだぞ?それなのに・・・。何をのんきなことを!!」


「そんなこと言ってしまえば、ここには魔族も居る。魔族は神々に虐げられた人だぞ?それでも仲良くやっている。だから抑えてくれ!」


「バカを言うな!!神々などではなく、こいつらは最古の神々だろ!!邪悪な存在の最たるものではないか!!」


自分の過去に触れそうな話をしているのでハウンから殺気が漏れ始める。


「ほら見ろ・・・こいつ・・・ヤル気満々だぞ!」


「ハウン、殺気だだ漏れだよ。抑えて・・・。」


俺が手を上げてハウンを静止する。それを見てすぐに殺気を抑えて笑顔になるハウン。


「なんだ??こいつ・・・人に飼われているのか??ありえないだろ??あの光の神々だろ?」


ハウンの笑顔がひきつっている・・・。それでも頑張って抑え込んでいるから後で何かあげとこう。


「ハウンを煽るな。バカなんだから焼き殺されるぞ。」


アッシュの一言にアッシュに向けて光線をとばすハウン。


「「ぶっ殺す!!」」


取っ組み合いをしながら向こうに飛んでいく2人を放置してシャロンがディアに質問する。


「ジュエルは恵さんに対してなんて言ってるの?」


「おい!!お前も最古の神々だろ!!向こうへいけ!!私達の恩人に近づくな!!」


「あぁ、あの〜、シャロンは神々だけど、最古の神々ではないよ。厳密にはね・・・。」


「細かいことは関係ないんだよ!!こいつらは私達の一族が滅んだ元凶なんだ!!それが目の前にいて過去のことだからで済むわけないんだよ!!」


ものすごく怒っているデュランの姉。まぁ、身内や仲間を殺されているんだ・・・。しかも現在進行形で隠れて住んでいるんだし・・・。


「最古の神々で、ここに居るものは君たちに危害を加えないから安心してください。あと、最古の神々繋がりでもう一人居るんですが・・・。顔を知っていても絶対にそのことを言わないでください。言おうとすると殺されかねないので・・・。」


「はぁ?最古の神々というのを隠しているバカが存在するのか?そんなもん、見ればすぐわかるだろう?」


ミシュラはバカなんだろうか?最近そんなことをよく言われているように感じる。


「まぁ、事情は人それぞれだから・・・。」


俺の言葉にポカ〜〜ンとした顔を見せるデュランの姉妹・・・。


「人に向かってバカバカ言っている感じが伝わってきたので遊びに来ましたよ〜。」


「「「「なに!!!?」」」」


この場にいる全員がヒイている。ミシュラの登場でレベル有りのものは大パニックになっている。


「恵様!!今すぐ出してください!!」

「恵さん!!ここにいたらヤバイのでは??」

「ひぃぃぃぃぃぃ!」


「ふふふふふ、マッキー様がいないから・・・安心して遊べますね!」


マッキーを公園にいる変質者みたいに言わないでください。

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