表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
443/520

ほのぼの気の抜けた生活。

「弱いな・・・」


マッキーがつまらなさそうに座っている。


「レベルは低いからね。高いやつでも3000ほど。」


「このままジュエルを丸裸に持っていくのか?」


マッキーがシャロンにまとわりつきながら俺に聞く。

もっと真面目に俺に話しかけて欲しいんだけど?


「ジュエルの作った似非神々はあとどれくらいいるの?」


ハウンもつまらなさそうに俺の横で寝そべっている。


「あの・・・何でそんなにひどい態度なの?」


周りを見ると全員が飽きている。レイとやっちゃんはデュランに願ってショートケーキと紅茶を楽しんでいる。それを横から強奪しているジュディ老師。レイが涙を流して悔しがっている。

レイはジュディ老師に対して今でも無礼な態度を取らない。


「今日はここまでにしようか・・・。気持ちがそこまで切れている状態で事故が起きても困るし・・・。」


俺は初めての似非神々を全員で狩るという作戦を終える。

そして空間を出ると


「はぁぁ、なんか疲れたね。ご飯にしようよ!!」


さっきまでケーキを食っていたレイ達はお腹が空いたと言って食堂に向かう。

お腹が減っているかどうかくらいはわかるだろ?と思いはするがどう突っ込んでいいかわからないので俺もその後を付いて行く。


食事がどんどん用意されていく。


「ねぇ、レイ・・・食事が目の前に用意されたら食欲がなくなったんだけど・・・。なんで?」


「え?やっちゃんも??実は私も・・・なんでだろう?」


「ん?なんだ??レイ・・・食事しないのか?私が食ってやろうか?」


ジュディ老師がレイの食事に手をのばそうとする。


「・・・すまん・・・。なんか私も食う気がしなくなってきた・・・。」


そうだね・・・君たちはショートケーキがいくつかお腹に入ってるもんね。


「3人共何かつまみ食いしたんじゃないですか??育ち良さそうでそうでもないですから。ははは」


メイリーンがいらぬことを言って3人に頬と鼻を引っ張られて泣いている。

そんな4人は放置して


「シャロン、君のおかげで少し楽になったよ。」


「はい・・・追放されるんじゃないかと心配しましたけど・・・。」


「ははは。追放ね・・・。そんなことしないよ。今は・・・抱きつきたいくらいかな?」


目をつぶって両腕を広げてアホそうな顔をするシャロン。さぁ来いという感じかな?

俺は抱きしめずに食事をし始めると


「ちょっと!!ひどいですね!!乙女心返してください!!」


「あのアホそうな顔で乙女心と言われても・・・。」


俺をバシバシ叩くシャロン。それを見ていたハーベルとチアが俺に飛びかかってくる。


「パパ!ママと遊んでる??私も!!」


「俺も!!」


かわいい二人を横に座らせて食事を前に置く。

俺はスプーンでチアの口に人参を持って行くと


「人参はダメ!!ダメ!!め〜〜〜〜!!」


逃げていった・・・。

仕方なくハーベルの口に持って行くとダッシュして消えていった。


「シャロン・・・。好き嫌いオッケーな感じ?」


「えっと・・・無理に食べる必要はないかな?と。ダメでした?」


上目遣いで俺を見て反省している顔をする。


「いや、気にしない。大きくなってから食べるようになればいいと思うから。それでも食べない時は・・・まぁ仕方ないんじゃない?食べないと死ぬってわけじゃないし。」


チビ達の口に入らなかった悲し見で涙を流す人参を俺は口に入れる。


「恵くんありがとう!恵くんありがとう!!」


シャロンが横でわけのわからないコトを言っているがふと見るとシャロンの膝に隠れて俺を見つめているおチビ達。


「パパ!!人参さん御礼言ってたね!!よかったね!!人参さん良かったね!!」


目を輝かせている2人のうち、ハーベルの口にスプーンで人参を持っていく。


パク!!


「お!!美味しいね!!ありがとうって言ってないけど!!」


「ハーベルくん!!ありがとう!ありがとう!!」


「いいな!チアも!!」


チアの口にも人参を入れる。


「チアちゃんありがとう!ありがとう!!」


嬉し雄に食べる2人。これで人参を食べれるようになったかな?

俺とシャロンが2人を笑顔で見つめていると


「おじさん、幸せそうなところ悪いんだけどさ・・・。」


レイが羨ましそうな顔で俺を見ながら目の前に自分が食べることが出来なかった料理を持ってくる。


「なんでか食べれないの・・・。美味しいのはわかってるんだけど。なんかこう・・・胸になにか入っている感じが・・・。」


俺が見ているだけでショートケーキ7個食ってたもんね・・・。俺はそんなに食べれないからわからないけどお腹膨れるでしょ?

聞きたくても聞けない。なぜならあそこでの出来事は俺とシャロン以外は覚えていないからだ。

レイは7個

やっちゃんは4個

ジュディ老師は3個・・・。


絶対食い過ぎ!!


「食事できないんだったらデザートでもお腹に入れておけばいいんじゃない?」


俺はあえていじわるでそう言ってみる。


「そうだね!!シャロンもいく?おチビ達もケーキ食べたいでしょ?」


おチビの手を曳いてケーキを取りに行くレイ。

その後をやっちゃんとジュディ老師が追っかけている。


「・・・」


レイとやっちゃん、ジュディ老師の前にあるテーブルの上にいっぱい置かれたケーキのお皿・・・。

それらをパクパク口に入れていくシャロンを含めた4人。おチビ達も嬉しそうに食べている。


「なぁ、恵よ・・・。あの光景・・・なんか覚えがあるんだけど・・・デジャブ?」


あの光景はたしかに今日2度めだけど・・・。君の記憶にはないはず・・・。それでも見たような気がするということは最近あったのか?


「マッキー・・・昨日も食べてたわよ・・・。あの3人・・・。」


ハウンがものすごく呆れた顔でマッキーの横に座る。


「ああ、なるほど・・・あれだけ食ってスタイル崩れないっていうのは羨ましいな・・・。」


モデルのマッキーにとってスタイルの崩壊は死活問題。

ストイックにトレーニングをしている姿を見たことがある。

それを思うと・・・あの3人は・・・ダメ人間だな。



「あ!なんか嫌な感じの目線を感じる!!」


レイがなにかほざいている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ