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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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「アホに言う価値はないので話しません。」


シャロンは一言で終わらせる。

面倒なことになると思っていただけにあっさりしていてびっくりだな。


「誰がアホだ!!?レイちんと一緒にするな!!」


俺の横で胸を押さえてよろめいているレイ。涙目になって俺を見ている。そんな目で俺を見ないでください。言ったのは俺ではありません。


「私・・・区分はアホなの??」


クロエが『クッ』と言って下を向いて口を押さえている。笑いを抑えるのに必死なのか肩が震えている。

俺の前に立っている2人はあまりのことで顔を青くしてすぐ下を向いて巻き込まれないようにしている。


「マッキー・・・レイが傷ついてるよ。謝ってあげて。」


「謝るのは私ではないだろう?シャロンが謝るべきだ!!ちょっと綺麗だからって、子供が出来たからって、ミシュラに勝ったからって調子に乗りすぎだぞ!!!」


「はいぃぃぃぃ??私が調子に乗ってる〜〜〜??はぁぁぁ??」


「なんだその態度!?ちょっと訓練部屋いけよ!!ぶっ飛ばしてやるから!!」


シャロンとマッキーが睨み合っている。


「嫌だもんね〜〜!!あなたあの化物になって食うつもりでしょ?何で自らあなたの力を上げるために餌にならないといけないのよ!!バ〜〜〜〜カ!!」


舌を出して挑発している。

なんか最近・・・仲がギクシャクしてるよね・・・。何があったの??


「あのさ・・・最近仲悪いよね・・・。皆そうやってすごくギクシャクしてるけどどうして?」


「訓練部屋で挑発しあってるからかしら?」


ハウンがそれらしい答えを俺に教えてくれる。


「挑発したことをこっちでも持ち越してるの?そりゃぁ喧嘩腰になるよね。ダメじゃない?俺はあそこで言われたこと気にして君たちに接してる?あそこのことを根に持ってここでの生活しているとそりゃぁ仲が悪くなるよ。だって、殺し合ってるんだもん。はぁぁぁ。」


俺は頭を抱えて下を向く。


「恵様・・・どうしたんですか?」


「え?これヤバイでしょ?連携取れないよ。いがみ合ってるもん。これは絶対後々響くやつだよ。どうすんの?俺はそんな想定してなかったから。あぁ、浅はかな考えだった。死ななければいいっていうのはダメだったんだな・・・。」


俺の考えの浅さに自己嫌悪が襲ってくる。


「訓練部屋を使った人を全部ここに呼んでくれる??あぁ、お父様とミシュラはいい。」


クロエが真っ赤な顔をしながら走って消えていく。遠くでものすごい笑い声が聞こえる。堪えきれなかったみたいだ。レイを見るとプルプルしている。聞こえたよね・・・。


1時間ほどでみんなが俺の前に揃う。こう見ると凄いな・・・。こんなにいるんだ・・・。


「ここの訓練部屋って、使い勝手どう?」


俺の質問に答えに困っている。


「あのさ・・・戦うときに挑発して心を傷つけあってない??」


俺の声に全員が顔を見合わせている。


「あそこでの出来事をこっちの生活でも持ち込んで仲が悪くなっているみたいなんだよね。だから訓練部屋をなくそうかと思っている。あれは皆が仲良くてこそできることだと思ってるから。」


ザワザワし始まる。


「あの・・・私達魔物は仲間意識が非常に薄いです。だから戦闘後であればそれほど接することもないですし、話をすることもないです。ギクシャクすることもないです。ですからなくすというのには反対です。」


ラウルが前に出てきてそう話をしてくれる。


「外であそこであったことで喧嘩になったりしないの?」


「そもそもあまり慣れ合わないので・・・」


「罵り合ったりしないの?」


「え?罵り合う?何でですか?そんなことして戦闘でなにか良いことあるんですか?」


ダリアが前に出て


「恵様・・・。元魔物の私から言わせてもらうと、人くらいですよ、挑発したり罵倒したり。相手の精神に働き変えてミスを誘ったりするのは。魔物は単純にぶつかり合いですから。」


なるほど・・・魔物たちって凄い真っ直ぐだもんね。


「ダリア・・・あなた・・・神々や人が歪んでいるように言うのやめてくれない?」


ハウンが悲しそうな顔でダリアに言っているけど・・・まぁそういうことだよね。


「そういうのではなくて・・・魔物って戦闘中はある意味ずっと怒っているのでそれ以上はないといえばいいんでしょうか?」


「え?でもラウルなんか海でレイたちに挑発されて怒ってたじゃない?」


俺が疑問に思っていたことを聞くと


「それで戦闘力に変わりは全く出ません。力技しか無いので・・・」


ラウルがちょっと恥ずかしそうに言う。なるほどね〜。


「じゃぁ魔物たちは使用していいよ。」


「え??私達は?」


やっちゃんが不服そうな顔をする。


「君たちは少し考えようか・・・。これからのこととか・・・。特にレベル無し組は最近ひどい。君たちは後で絶対ミーティングだな。」


「レベルのある我々は普通に使用してもいいと?」


荀攸が聞いてくる。


「いいよ。ただし、心を傷つける発言は禁止。わかった??」


「「「「わかりました。」」」」


真の勇者と荀攸、ダリア、そして魔物たちはこの場からいなくなる。





「問題は君たちだな・・・。」


全員目を合わせようとしない。これは相当な末期だな。修正できるのかな?

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