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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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再熱

「あぁ、最近面白いこと無いな。誰か面白いことやってくれないかな?」


レイがものすごい無茶苦茶のことを言っている。

君の面白いは結構な事件でしょ?無いに越したこと無いよ。


「訓練サボってるんだからそういうこと言わない。」


やっちゃんがレイの頭にチョップを入れて言う。


「そうよ。最近どうしたの?やる気なくして・・・」


ハウンが優しく話しかける。

レイは最近ずっとモンスターファームのモンスターと遊んでいる。

魔物ではなくモンスター。それがここでのペット扱いする魔物の名前。


「だって・・・。」


「俺がこの姿だから?それとも・・・」


「それもあるけど、お母様のあの姿を見るとね・・・。あれを見ちゃうと頑張っても意味が無いような・・・。」


「あなた、強くなるのに意味なんかあるの?あなたの強さにそろそろ私達も届くわよ?抜かれて悔しいとか無いの?」


「えぇ〜。もうメグミには負けそうだし、シャロンにも負けそう。マッキーまで最近異常に強いんだけど・・・。なんなの??」


ものすごい不貞腐れた顔をして頬杖を付いている。


「あぁ、私のは恵の実験結果だからな。」


言っちゃダメなことをバラすマッキー。口止めし忘れてたけどそれくらいは気づいて欲しかった。


「「「なになに??それ??」」」


3人のアホ娘がものすごい勢いでマッキーに詰め寄る。


「もしかして・・・コレ言っちゃダメだったのか?」


「はぁぁ・・・。」


マッキーが俺の方に振り向いて頭を掻いている。

俺はマッキーを見て頷く。


「え??何をしたの??マッキーに何を施したの??」


「コレと言ったことはしていない。ミシュラの建てた仮説を整理して俺なりに実験しているところ。それでマッキーはヤバイくらい強くなっている。」


眼を輝かせて聞いているレイとやっちゃん。ハウンはそれほどでもない。何かに気づいたのかな?


「まだ聞きたいの??」


コクコク頷いて俺に熱い目線を送る。


「この姿の俺に初めて熱い視線を送ってきたね・・・。レイちゃん。」


「もう!そういうことを言わない!!強くなれるんだったら私にもやってよ!!」


「ダメ。」


「なんでよ!!マッキーにやったのに私達は何でダメなの?」


「まだ実験結果が出ていないから。危険な行為だったらどうするの?」


「デュランに戻してもらう。」


「はい!!そこ!!そこです!!何でもデュランに頼らない。自分の出した結果を変えたいからって簡単な方法をとって解決しない。」


「はぁ??じゃぁ何でマッキーはやばいことをやってるのよ。」


「俺がやってくれって頼んだから。だから俺は自分のしでかしたことに責任をとって、失敗した場合は自分のスキルで元に戻す。」


「何よそれ!!何が違うのよ!!」


「今君たちは望んで俺の実験の結果を待たずに自分に何かしらのことをする。それで結果的にうまくいけばいいけど、失敗した時にどうするの?俺のスキルで元に戻すの?それっておかしくない?」


「もしかしたらこの先自分の努力で俺がやっている実験結果と同じ域に達するかもしれない。それを努力なくやって、失敗して大変なことになる。それは誰の責任?」


「「わ、私達・・・」」


「はい!!お話終了!!」


「それでも強くなりたい!!ねぇ!!」


頑張る意味を見失った割に強くなりたいと言い始めるレイ。実は悔しかっただけか?


「ちょっと・・・レイ・・・弥生さん、ハウン・・・こっち来てくれるかしら?」


ミシュラがアホ3人娘を手でこまねきながら呼んでいる

しぶしぶながら3人はトボトボ歩いて行く。






話すこと15分ほど。


「よっしゃ〜〜〜!!行くよ〜〜!!訓練行くよ〜〜!!お母様も早く!!」


なんかものすごいやる気満々になっている。何を言ったのか??


「まてよ!!私も行くぞ。戦わないと強くなれないからな。ミシュラ相手だと全く結果が・・・。」


その結果、魔物っ娘も含むすべての住人が訓練部屋へ。


「ミシュラは何を言ったのかな?・・・。」


俺はクロエにお茶を出してもらう。


「荀攸・・・」


「はい。」


「何でついていかなかったの??」


「えっとですね・・・レベルが・・・」


「そうだよね・・・。でもあそこだと死なないよ。だからいるだけでレベルが上がるけど・・・。」


「そうですね・・・。私も何度か参加させていただきましたが・・・。地獄とはあそこのことを言うんだと思います。」


震えながら俺と話す。少しトラウマ気味だな。




2時間ほど経って・・・


「クロエ・・・おなか空いた。」


「かしこまりました。昼食の準備に取り掛かります。」


「早くして・・・寂しくて死にそうだから。」


「あの・・・寂しくて死ぬくらいなら参加してきては??」


「おおぉ!!」


「ちょっと!!や・・・」


俺は荀攸の後襟を掴んで訓練部屋に走っていく。


「お食事の準備が整いましたら呼びに行かせますね〜。」


「おぉ〜〜!!」


俺はクロエに大きな声で返事をしてそのまま訓練部屋へ・・・。

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