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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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俺は恵・・・。今はほぼ・・・。

朝から3人に飛び乗られて痛い思いをする。


確保確保うるさい奴らだ。君達は時短のことでも考えていればいいんだよ。と言ったところで相手がいないんだけどね。


「なんだよ!!ほっとけよな!!」


ここでどんな暴言を履こうとも自動で優しい言葉に変わっているはずだ。

俺の目の前でキョトンとした顔の3人。驚きすぎだろう?まぁ結構な姿に見えているはずだからそんなもんかな?

下の階から母親が呼んでいる。さて、美久を起こしに行ってやるか・・・。

俺は美久の部屋に入って、擽ってやろうと布団を捲る。


「あと・・・あと1時間・・・。」


いつもの台詞だな。美久は本当に可愛い。いつもならお姫様抱っこで下に連れて行ってやるんだが今は『ほぼ○び太』だからそんなことは出来ない。美久には悪いがそのままベッドの上に居てもらおう。

俺は一人で1階に行き、ソファでくつろぎながら朝食を食べてニュースを見る。

少しして3人と、レイに抱きかかえられた美久が降りてくる。


後ろからものすごい視線を感じる。まぁ何をしても、何を話しても彼女たちには俺の存在はわからないから大丈夫。自信があっただけにミシュラに何故バレたのかが気になるがそれも聞けない。まぁ、変なカンが働く人だからな。それを持たない3人には俺がここに居ることはわからないだろう。


俺は学校に行く。途中でものすごい勢いで走って俺を追い抜いていく2人を無視して俺はゆっくり学校に向かう。


『デュラン・・・。変なことされそうになったらすぐに教えてね。』


『大丈夫だぞ。この計画に穴はない。何をされても主殿はイメージ通りのキャラを演じ続ける。』


よしよし。

俺の姿は3人というより向こうに行ったりこっちに来たりする者、旅人には『ほぼ○び太』に写っている。それ以外のものには普通の俺に写っている。万が一、マッキーがこの場に現れても俺は『ほぼ○び太』見える。きっと彼女はびっくりするだろうが、その辺りは向こうでちゃんと説明してあるから大丈夫なはずだし、話そうとしても無理だから、秘密が漏れることはないだろう。


「これは・・・」


魔法を検知する。多分何かの魔法を唱えるつもりだろう。残念だが魔法でどうにかできるものではないんだよ。悪あがきしまくりだな。使うなと言った魔法まで使うなんて・・・。まぁ注意はしないけどね。今のレイなら魔法唱え放題だろう?


俺を変な光が包む。まぁ何事もないかのように平然を装うのは簡単だからね。解けた瞬間にもう一度変身。


俺は学校に着く。今日も退屈だが素晴らしい日常がまってくれているはず。


「なぁ、お前たち喧嘩中か?レイちゃんお前に近づかないじゃないか?」


「そうだね。なんでだろう?」


そうか・・・やっぱり周りから見ると変なんだな。俺の姿が違うからレイは俺にくっついてこない。それは他の人たちからすると気味が悪いんだろう。どっちかというと兄妹でイチャイチャしている方が異常なんだけどね。いつの間にか皆の中で俺達は仲が良すぎてベタベタしているのが普通くらいの認識になっていたんだな。




「おかえりお兄ちゃん!!」


「ただいま!!美久!!」


俺は学校が終わると一直線に家に帰って趣味の園芸に没頭するつもりだ。


「メグミ・・・。コレ覚えてる?」


「へ?なに??ツーケのこと?」


俺が大好きな球根植物の鉢に勝手に生えている雑草を抜いていると後ろから声をかけてくる。

帝玉という植物を俺に付き出して問いかけてくるレイ。


「ねぇ、メグミだしてよ。あなたは偽物でしょ?」


直球で来たな。

この辺りはオートで回答してくれるはずだから放置しておこう。

俺の存在を見抜こうといろんな質問が飛んでくる。それにちゃんと応え続けるオートの人格。

このオート機能素晴らしい。


それに苛ついて限界が来たのだろう。俺の後頭部を思いっきり殴ってきた。

俺は吹っ飛んで壁にぶち当たって意識が朦朧としている動きをしている。

防御力に変わりがないのでそれほどダメージはない。


「ちょっと!レイ!!何やってんのよ!!恵くんが死ぬわよ!!」


「レイ!!考えなさいよ!!これは似非よ!似非!!恵様じゃないんだから!!」


ギャァギャァ言い合いしながら俺を俺の部屋まで運ぶ。


『こいつら・・・公然と回復魔法を使ってやがる・・・。あれほど注意したのに・・・。』


俺はそのまま気を失ったふりをしてふて寝する。

なんとか1日誤魔化しきれたな・・・。

これ・・・ずっといけそうか?

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