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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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地球でメグミを捕まえろ!

「メグミを確保!!」


「確保!!」


「確保〜〜〜!!!」


私達は三人でものすごく喜んでキャアキャア言いまくっている。朝の5時から・・・。


「ん〜??何??君たち何やってんの?」


ちょっと甲高い声のメグミ?


「「「え??」」」


私達3人はものすごくびっくりしている。


「「「あんただれ??」」」


「はぁ??吉永恵ですけど〜。何なら歳と通う学校や好きなものまで答えればいいの?」


「これ・・・どういうこと・・・。」


「何こいつ??だれ?メグミの名前を名乗ってたよ。何でひとんちにこんなちんちくりんが居るの?」


私たちの目の前にはものすごく頼りなさそうな・・・背の低い、ガリガリの、スイカのような髪型の男の子が頭をポリポリ掻きながらメガネをかけようとしている。


「レイちゃん、やっちゃん、ハウン姉さん。おはようございます。今日も皆さん綺麗ですね。」


なんかムカつく。殴ってやろうかと思っていたら


「皆〜大きな声をだしてナニやってるの??ごはんできたから皆食べて行きなさい〜。」


お母さんが下で私達とこの似非メグミを呼んでいる。


「よっこいしょ。皆の朝ごはんもあるらしいよ。下りて食べようよ。あ!美久を起こさないと!!」


何故か靴下を履き始める似非メグミ。靴下を履いたら素早く美久ちゃんの部屋に入っていく。


「美久〜起きろ〜。朝だよ〜。」


「お兄ちゃん。後1時間・・・。」


「いやいや、そういう時は5分とか10分って言うべきだぞ〜。本音出過ぎ〜。」


「殴ってきていいかしら??」


ハウンのこめかみに何故か青筋が浮いている。


「ねぇ、やっちゃん・・・あのメグミ・・・やっちゃんにもダサいやつに見えてるの?」


「え?ええ。ものすごくちんちくりんね。あんなオボッチャマみたいな姿の恵くん・・・嫌だわ。」


どうやら幻覚や願いでどうにかしているものではないみたいだ。


「何であの姿なのかしら??もしかして・・・今までが夢だったとか?」


「ハウン・・・夢だったらあなたここにいないでしょう?偽物をどうする?」


「あの偽物のステータス見た?」


「え?いえ。何かあるの?」


「ちゃんと見えないのよ。本物と一緒。ただ・・・強そうじゃない。数値がなくても本物は凄かったでしょ?」


やっちゃんが不思議だと感心している。ただ、絶対弱いよ!!あれ!!


「3人共〜!!美久起こして降りてきて〜。」


「「「は〜〜〜い」」」


お母さんがそういう以上聞かないわけにはいかない。美久ちゃんを抱っこして階段を降りる。


「お兄ちゃん・・・お姫様抱っこ・・・にゃはははは・・・うわ!レイ姉ちゃん??」


メグミが抱っこしていると勘違いしていたようだ。あのちんちくりんじゃお姫様抱っこは出来ないよ。


「「「「いただきます!!」」」」


私達はメグミを観察しながら朝食を取る。


「ねぇ,美久ちゃん。今日の恵くん変じゃない?」


「え??変??いつものカッコいいお兄ちゃんだよ?なにいってんの〜〜〜?もしかして寝ぼけてる??」


やっちゃんの頬をむにむに触っている美久ちゃん。

あれが・・・かっこいい??・・・それは外で絶対言わないでね。


「ほら〜、ご飯食べたら早く準備しなさい。朝早く来てもゆっくりしてたらあっという間に学校に行く時間になるわよ〜。」


お母さんが私たちにそんなことを言いながらメグミの頭をペチッと叩く。


「痛いな〜!!もう!!最近扱い悪いよ。なんなの??」


「お母さん・・・今日のメグミ・・・変じゃない?」


「え?病気か何か?恵??熱あったりする?」


「ないよない!!今ニュース見てるから・・・お天気お姉さんが今日の天気を教えてくれるんだからもう少し・・・。」


マイペースな偽物・・・。

何故か見ているとムカつく。一挙一動ムカつく。なぜ?


学校に向かう私達。ハウンは大学生だからここにはいない。メグミの後ろをずっと付いて歩いている私達。


「あれ??今登校中ですか?」


後ろからいきなり声をかけてくる男、やっちゃんの舎弟の高田だ。大学にでもいくのか?

こいつは悪のボスのくせに成績がよく、今はハウンと同じ学校に通っている。

ハウンは一流の国立大に通っているんだけどね・・・。こいつで行けるなら・・・。

そう思っていると


「ねぇ、高田くん。前を歩いているのは誰?」


「え??なんですかその質問・・・。あれはあなたの彼氏の恵くんじゃないですか!!」


「え??彼氏??あんなちんちくりんと?」


「ちんちくりんって・・・。ひどいですね。彼にぞっこんだったのに・・・。何かあったんですか?」


「ちょっと!!レイ!!」


私を引っ張って学校までダッシュするやっちゃん。メグミも追い抜いて、高田を放置してあっという間に学校に到着。


「ねぇ、もしかして私達だけああ見えるんじゃない?」


「何言ってんの??デュランの設定すら効かないやっちゃんの状態異常無効だよ?あのちんちくりんに見える呪いにかかっているとでも?」


「・・・たしかにそうね・・・。私の状態異常無効は変身でもしていない限り・・・あ!!」


「なるほど・・・変身ね・・・。解いてやりましょう。ふふふふふ」


私は門の近くに現れたメグミに向かって魔法を唱える。メグミは絶対こっちでは使うなと言っていたけど今の私の強さなら結構使っても大丈夫!!


虚映解除キャンソォ


その言葉と共に似非メグミの体が光り始める。・・・解ける!!解けるよ〜〜変身が〜。


「・・・あれ?」


「おかしいわね・・・。」


似非のままのメグミ。

どういうこと??本物のメグミはどこ?

泣きそうになっていると


「恵くん!!おはよ〜〜!!」


同じクラスの女どもがメグミに挨拶している。その同じクラスの女をいきなり捕まえてどこかに行くやっちゃん。




「ねぇ!!」


「え??何?」


「あれ・・・恵くんよね?あなたはどんな姿に見えてる?」


「え??何いってんの・・・?いつもの姿じゃない。」


「だからどんな姿?」


「容姿の話?かっこいいじゃない??アタマもいいし。そう言えば・・・あなた、恵くんの彼女を謳ってるらしいけど本当なの?調子乗り過ぎじゃない?」


何故かやっちゃんを怪訝そうな顔で睨む女。

言うだけ言ってそのままダッシュして逃げていった。


「わけがわからない。容姿はあんなだけど・・・モテモテは一緒よ。なんで??あんなちんちくりん・・・。みた目・・・まんまあの・・・」


汚い手段で未来を変えてダメな豚嫁から美女に嫁を変えるやつのことだな・・・。


メグミは似非のまま私達はこっちの世界の生活を余儀なくされる。お母様やシャロン、ついでにジュディ老師にはなんて言えばいいのかな?

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