表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
417/520

女だけの反省会と今後について

「お母様・・・ありえません。これはあまりにひどすぎます!!」


私は今、母親を正座させてものすごく怒っている。

目の前にはデュランが記録していた画像が流れている。

私の願いですべての時間をお母様が暴走する前に戻して何事もなかったようにする前の大惨事の記録。


「お母様・・・仲間殺しです。メグミにバレれば追放ですよ!!なぜこんなことをしたんですか!!」


あの部屋でのサイズを考えると考えられないくらい小さくなっている。いつもの半分くらいかな?


記録の中では影武者がクロエたちを守ってなんとか死なずにすんでいる。だがこの場に彼らがいなかったら・・・クロエやマギーは瓦礫に轢かれて死んでいただろう。

お母様の部屋で眠っていた双子のおチビ達は残念ながら死んでいる。それを見てお母様はものすごく落ち込んでしまったのだ。


「私・・・なんてことを・・・。」


屋敷も甚大な被害が出ているがこの国はもっとひどかった。外壁が倒れ、その近くの大半の家は大破、多くの国民が死んでいる。街の中も火を使う時間だったのかあっという間に火が出て大きく炎を上げ始めている。

建物の大半は崩れ、外にいたものも物が降ってきたりしてかなりのけが人と死者が出ている。


「ミシュラ・・・どうしてこんなことに?」


ハウンが悲しそうな顔をして横に座って肩に手を置く。


「ハウン・・・。あの部屋の向こうで大きな力のぶつかりを感じたのよ。そしたら・・・わけのわからない感情が沸き上がってきたの・・・。ドス黒いもやもやしたものが・・・。そして気がつくと・・・封印が全て解けていたの・・・。」


ものすごく落ち込んで目が死んでいる。自分の愛する子どもたちが死んでいたのが一番堪えたのだろう。


ハウンはずっとお母様の頭を撫でている。抱きしめながら。


そして夜が近づく。




「向こうで私達はメグミを確保して話をして戻ってきてもらう。やっちゃんとハウンも協力してね!!あと、お母様とシャロンは絶対こっちに来ないように。それと軟禁もダメ。そういうことするとメグミは態度を硬化させます。話もできなくなるので絶対にしないでください。それと・・・」


私はジュディ老師に目をやる。赤ん坊を抱っこしているが何故かずっと泣いている。


「あの・・・ジュディ老師・・・。何で泣いてるんですか?」


「え?私のせいで恵様が消えたのよ?」


様??なんで??


「えっと、なんでメグミを様で呼んでいるんですか?」


「・・・わからないけどがそうするべきと思ってる。そう思わせる男なのよ!!」


ちょっと目に力が戻ってきたと思ったらすぐに消え失せた。


「はぁ〜。どうしよう・・・。向こうで恵様にあったら謝りますと伝えてくれる?」


頷くだけにしておこう。私はそれどころではないと思っているから。それはメグミが戻ってきてからすればいいことだし。


「ねぇ、なんか今・・・私のことどうでもいい感じが伝わってきたんだけど・・・。」


「あの・・・ジュディ老師・・・。メグミと関係を持ってから面倒な女になりましたね・・・。以前の老師はサバサバとしたできる女感が半端無かったのに・・・。」


「なに??」


「ちょっと!!レイ!!」


やっちゃんが私に小声で止めに入ってくる。


「やっちゃん、言っとくべきだよ。キャラ変わるのは良くないって!!」


「何言ってんの??一番キャラが変わったのはあなたよ?」


「え?私??前からこんなんでしょ?」


「えぇ??あなた会った時もっとしっかりしてたわよ!!ちょっとクールな美女って感じだったわよ?今は圧倒的阿呆って感じになってるから。」


「あ・・・圧倒的??阿呆?」


私は今までにないほど大きなダメージを受ける。

そしてそのまま気を失う。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「ちょっと!!レイ!!ねぇ?」


私の目の前でいきなり気を失って倒れるレイ。圧倒的な阿呆と言われて傷つきすぎたみたいだけど・・・。バカ決定戦決勝を圧勝した時に恵くんに言われてたわよ?その時は馬鹿だったけど・・・。


「ハウン。向こうで起きたらまず恵くんに集合ね。私が起きていなくてもすぐによ。逃げられると困るから。」


「ええ、わかったわ。必ず捕まえてやるんだから!!」


私達はフフフフフと笑う。ハウンの顔が邪悪なものになっている。きっと私の顔も似たようなものでしょう・・・。さて、寝ますか。ここにいても面白いものがないのよね。私は恵くんがいないところなんて居たくはないのよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ