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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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二人旅

俺は今、いつもの拠点の街にいる。ミドラに頼んで移動させてもらったからだ。

そしてその横にはマッキーがいる。一人旅のつもりだったけどどう考えても俺ではどうにもならないものがある。


「恵!!私だけか??今お前の存在に気づいているのは?」


「いや、そういう訳じゃないよ。俺の気持ちを知っているクルクとデュラン達魔人、そしてクロエは知っているぞ。」


「なぜそのメンバーなんだ??それならデュランは迫真の演技だったぞ。」


「あれは演技でも何でもないぞ。俺が目の前にいない間は俺の存在に気づけない。だからデュランは俺が願いをしたことも記憶にないし、俺が頼んだことも覚えていない。だからどんなスキルを使ってもデュランと俺がつながってままなこともクロエが俺の世話をしていることも、クルクが俺と遊んでいることも、今こうやってマッキーとあって旅をしていることも絶対にバレない。だからマッキーも隠さないといけないとか意気込む必要はないよ。」


「そうか!!すごいな!!あのデュランは傑作だったからな!!私もそうできるんだな??楽しんでいいんだな??後ろめたくなくていいんだな??」


「いいとおもうよ。マッキーと旅をしたかったし、マッキーのスキルも重要なんだ。だからよろしくね。」


マッキーが俺の腕に飛びついて


「まっかせろ〜〜〜!!」


と言って嬉しそうに微笑んでいる。


「恵に頼りにされるってこんなに嬉しいんだな!!」


俺達は腕を組んで街中を歩く。俺達を見る目があるが目を切った瞬間に俺達の存在は街の人から消えていく。いつもの宿に行こうとも、知り合いに会おうとも俺達から目を話せばあったことすら思い出せない。それが俺の願い。

もし、俺のことを見ている人に俺の知り合いが、例えばレイが俺のことを聞いたとしたらどうなるか。

俺の存在をつかめなくなる。だから俺に会ったことをレイに伝えることが出来ない。


俺とマッキーは宿を取り、そこを拠点として仕事を開始する。一年分の前払い。いつものおばあさんは俺を見て


「おや!!あんた!!今日は大勢じゃないんだね!!一人に決めたのかい??いいことだ。身を固めるっていうのはとてもいいことだよ〜。」


何故か嬉しそうに笑顔で部屋まで連れて行ってくれる。なぜうれしそうなのか・・・わからない。


「なんか・・・孫とあんたとがかぶるんだよ。だから会うと嬉しくなるのさ。まぁ・・・」


なぜか少し悲しい顔をする。


「ここだよ。ごゆっくり。」







俺達は毎回ここにもどってくる。ミドラの力で瞬間移動をして戻るつもりだ。


「私はどうしたらいいんだ?」


「マッキー・・・失礼を知ってて聞くけどレベルは?」


「おお!!そこから聞くのか??私のレベルは24900だ。どうだ??役に立つか??」


「俺と同じようにレベルが消えたらどうする?」


「消せるのか??消えたらどうなる??」


「レベルというものに囚われること無く戦ったらそれだけ強くなる。」


「なんだそれ??今とどう違うんだ?」


「マッキーの伸び率ってあるだろ?俺はレベルに従っているときは50ずつ増えていってた。それが1回ヤバイのと戦うとそれだけで飛躍的に強くなる。シャロンが1回の戦闘でステータスが2割増しと言ってたっけ?」


「2割??あそこレベルの強さで2割増しはヤバイだろ?化物に拍車がかかるな。で、どうやって消すんだ?」


「無茶する以外ない。ミシュラを除けば全員無茶をしてそうなっている。今やっている訓練程度では絶対にそれは出来ない。」


「どんな無茶だ?」


俺はさぁというジェスチャーをする。


「なんだよ!!答えがないんかよ!!」


「ゴメン。ミシュラがいればできる可能性もあるんだけど・・・彼女もね・・・。」


「恵を怒らせたもんな・・・。」


ものすごい沈黙が2人の間にできる。


「ジュディ老師は魔界を潜り続けて、底に辿り着いたらレベルが消えたみたいなことを言っていたけど・・・。どうなんだろう?やってみる?」


「ものは試しってやつか?まぁやるだけやってみるか。正解がないんだったら・・・。」


「お父様みたいに神々殺しまくるっていう手もあるよ?」


「神々ってそんなに居ないだろ?昔はうじゃうじゃ居たのか?」


「わからないけど、手軽に戦うのであればクルクでやってみる?」


「頼んでやってくれるかな?」


「う〜〜〜ん、どうだろう??」


「デュランに頼む?」


「でたな・・・。」


「恵は嫌がるもんな・・・。」


「案外いい案かも。」


「あれ?いつもの恵らしくないな。」


「ちょっと前にね・・・」


ミドラが勝手に願いを叶えて危ない状態に陥っていたことをマッキーに説明する。


「だから願いをそこそこ叶えようっていうのか?貯蓄のために。」


「そういうことだな。貯蓄がないと魔人たちは困るらしい。というわけで!!」


『ミドラ!!』


『あいよ!!レベルを恵と同じようになくせばいいんだな!!それで化物の仲間入りをさせればいいんだな?後悔するなよ!!と言っても嫌なら願いで元に戻せばいいだけだけどな!!』


無敵の能力が炸裂する。レベルが無くなったマッキー。


「で、称号どうなってる??」


「え??称号??」


ノートを出して俺に見せる。マッキーのレベルはなくなっている。が、シャロンと同じように数値は残っている。俺と何が違うのかな?


「称号が・・・、『魔人と規格外の試み』になってるぞ。」


「ははははは、なんか実験されてるみたいだね。」


「これで戦うと強くなるのか?そんな感じ全くしないぞ。」


「じゃぁいつもの訓練部屋に行ってやってみますか??」


「おう!!って大丈夫なのか?」


「大丈夫大丈夫!!俺が許可しない限り俺とマッキーの存在に気づけないから。」



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