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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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強者の謁見

「ミシュラ・・・大丈夫??」


「ええ。恵さん。だいぶ気分は良くなりました。」


ベッドから起き上がろうとするミシュラを俺が支えてゆっくり起こす。


「で、ハウンとシャロンも連れてなにかお話でも?」


さすがミシュラ・・・察しがいい。


「ミシュラのスキルって未来予知もあるの??」


俺が唐突に聞くとミシュラは


「ええ。ありますよ。ただ、シャロンや恵さんのものは見えませんけどね。」


普通に話してくれる。普通に・・・。でも俺やシャロンの未来が見えない??なんで??


「シャロンは時間も操るのでなんとなくわかるけどなんで俺の未来は見えないの??」


「以前は見えていましたよ。でもいつからでしょう?気がつくと見えなくなっていました。きっとどこかでそういう願いを叶えたのでは??」


「何の話??」


ミシュラの話についてこれていないハウン。ミシュラがしまったという顔をしてすぐに


「まぁ秘密ですわ〜。ハウンにはまだ早いお話しよ〜。」


といつもの調子でハウンをからかうかのように言う。


「にゃにをぉ〜〜〜!!」


眉毛をピクピクさせながらミシュラに飛びかかるハウン。仲がいいことで・・・。


「ミシュラのそのスキルって力とまったく関係ないよね?」


「ええ。ヒカれるのを覚悟して言います。神々から奪いました。ね?ハウン?」


ミシュラがハウンにふると下を向いて少しだけ頷く。


「昔流行ってたんです。」


「はやる?何が?」


「スキルや力の奪い合いです。アッシュやシャロン、ラミリスが私たちを無茶苦茶な存在だと言うでしょ?それが原因なのです。」


「その時無茶やったんだね?」


「・・・ハイ」


「ハウンなんな流行りにのって、奪わずに殺しまくってましたからね〜。」


「言わないでぇぇぇ!」


真っ赤になりながらミシュラの口を押さえるハウン。

ハウンが押さえきれず、ミシュラは笑いまくっている。




全員がピクッとなる。


「あらあら、お客さんのようですね〜。大きな力を隠しもせずに・・・。迎撃してこようかしら〜。」


「ミシュラは体調悪いんだからダメ。今のところ何かしでかしそうにないからまだ放置でいいと思うよ。」






俺は皇帝の間で椅子に座ってその者達が来るのを待つ。この屋敷の中には俺が持つ最高戦力がいる。まぁ何とかなるでしょう。


「おう!!人族が偉そうに座っているぞ?何だこいつ??マスクマンか??」


「ゾット兄!!隠しているからって弱いとは限らんだろうよ!!マスクマンはひどい。ははははは」


見た目が魔族の2人の大男。まさに力の塊だ。この2人が言っているマスクマンとはきっと俺のようにステータスが見えないもののことだろう。バカにするときに使うんだろうね。


2人の男が俺達の前にズカズカ歩いてくる。それを見て何故かレイがイライラしている。


「おう!そこの姉ちゃん!!殺気立つなよ。別に戦闘しに来たわけじゃァ無いんだから。」


レイに指差して挑発している。どう見ても。


「レイ・・・この人たち、魔族だよね?知り合い??」


「いえ、全く・・・。」


ということは魔族領の人ではないんだ・・・。


「俺はゾット、こいつはゼオン。よろしくな!!で、ここに来たのはミシュラを倒した奴がいるって聞いた。そいつに合わせてほしい。あと、まぁ・・・何でここにこんなに愚鈍な神々がいるのか分かんね〜から聞きたいというのもあるけどよ。」


神々に向かって愚鈍。びっくり発言だな。その言葉にハウンとアッシュが震えている。うっわ〜〜〜〜滅茶苦茶怒ってるな。


「ハウンはこの人たち知ってるの??」


「いえ。全く。」


「アッシュは?」


「こいつらは・・・。あれだろ??ゾルミスの兄弟だろ。昔持っていたリストに名前と顔があった。」


「え?お父様のご兄弟??」


俺がびっくりすると


「あぁ??今なんて言った??お父様だぁ??」


ゾットという男が眉をひそめている。


「はじめまして叔父様。そしてさようなら・・・。」


レイがいつの間にか2人の男の前に立っている。どす黒いオーラを放って。


「あぁ??叔父様??ん??お前は・・・」


レイの顔を近くで見て驚くゾット。


「お前・・・。ミシュラの娘か??」


ゾットはレイの顔を見てミシュラと結びつけたようだ。


「ええ、母はミシュラ、父はゾルミス。あなた達の姪っ子ですわ。」


俺の位置ではレイがどんな顔でいるのか全くわからないけど、怒っているのは嫌でもわかる。

トラブルは勘弁してほしい。


「まぁ、それはどうでもいい。ミシュラを殺った奴はどいつだ??さっさと会わせてくれ!!」


ゼオンはレイの存在なんかどうでもいいという。


「メグミ・・・。こいつら私が相手していい?」


「いいけど・・・やるならあそこでね。」


俺は訓練部屋を指さす。


「あぁ、俺達に勝てる気なのか?どれだけ傲慢なんだ??それともこの子はアホなのか??ははははは」


その言葉にレイが殴り飛ばす。と思ったら拳を軽く受け止める。それを見てレイがびっくりしている。

レイだけではない。この場にいるほぼ全員がびっくりしている。


「おうおう、いいパンチだな。女のパンチの中で一番重かったぞ〜。ははははは」


レイを全く見ずに拳を受け止めるゼオンという男。


「もっと腰を入れて撃てばいいと思うぞ〜。姪っ子ちゃんよ〜。」


レイを小馬鹿にするゼオン。


「子供相手にムキになるな。ゼオン。俺達の相手はミシュラをや・・・」


ゾットは口を開けて歩いて俺のところに来るミシュラの姿を見ている。


「ミシュラ??なぜ生きている??殺されたと聞いたぞ??」


「ゾット・・・ゼオン・・・お久しぶりね。あの時以来かしら??お元気そうで何よりですわ〜。」


ミシュラが笑顔で挨拶する。


「で、私が殺されたという情報はどこから??」


「ゾル兄だ。やられたって言ってたぞ。」


「ええ、やられましたわ〜。もう2度ほど・・・。で、それが?」


あれ??何でちょっと怒ってるのかな??笑顔なのに目が全く笑っていない。


「恵さん・・・。この者達はちょっと教育が必要みたいですよ。私がそうしましょうか??」


俺の横に立って耳元でささやく。聞こえないように言っても・・・ミシュラの殺気が・・・駄々漏れですよ。

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