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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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修行の成果とターゲット変更

俺はシャロンとハウンを連れてミシュラの部屋に行く。

2人の子どもたちはレイとやっちゃんに面倒見てもらって。

最初はクロエに子守をお願いしようかな?と思っていたんだけどね・・・。万が一、それで怪我されても困る。なんせレベルが2000もあるから・・・。だが、あの屈強な2人なら大丈夫だろう。


コンコン


「ミシュラ??入るよ。」


ミシュラには聞きたいことが幾つかある。と言っても、無理に話をしてもらうことでもないから秘密になってしまうこともあるんだけどね。






ーーーーーーーーーーーーーー

ここはのどかな町シルフィ。

この町にはレイ様ファンクラブの大元締めであるギルフォード公が住んでいるものすごい大きな屋敷がある。

その人物は町の人からもものすごく慕われており、ギルフォード公の悪口を言うものは誰もいない。

その町に向かって飛んでくる2つの火球。


「ゾット兄!!あそこか??」


「そうだ!!ゼオン!!久しぶりだぞ!!」


「どんな顔をするか見ものだな!!ははははは!!」


火球と化した男たちは上機嫌で話をする。






ギルフォード邸


「ギルフォード様・・・。もうすぐここに化物級ごけたが参ります。安全確保のため、盾を用意いたしました。万が一の場合はご使用ください。」


召使が膝を付いて私に声をかける。その横にずらりと並ぶ可愛い召使たち。


「あ〜〜〜、うん。わかったよ。君たちは何もしなくていいからさ。盾も必要ないと思うんだよね。君たちみたいな美しいものを盾にして逃げるなんて私は出来ないからさ・・・。まぁそのへんで見学しておいてよ。」


「は!!」


顔を赤くしながら頭を下げる召使。可愛い娘だな・・・。今度遊びに誘ってみよう。

召使達は一礼をして部屋を出て行く。

私は椅子に座ったままお客を待つとしよう。

しばらくすると違う召使が私のもとに走ってくる。


「ギルフォード様・・・お会いしたいと申すものがやって来ました。ただ・・・武器の携帯を許可できないと言っても聞き入れてもらえません。」


困った顔をする召使。可愛いな〜。


「いいよ。そのままで。」


「しかし・・・流石に・・・」


「いいよ。面倒な奴らなんでしょ?そのままでいいからさ。」


「は!!」


頭を下げてすぐにこの場から消える召使。いつも思うけど・・・何であんなに急ぐんだろう?

私はそのまま椅子に座って客が来るのを心待ちにする。久しぶりの・・・



「おう!!どれくらいぶりだ??人の姿をして何をやっている??」


私を指さしながら笑う男。


「ゾット兄!!5000年ぶりくらいか??俺達も強くなったんだ。笑ってないでさっさと情報をもらって・・・」


相変わらずうるさい2人だ。


「久しぶりだね。天魔大戦が始まる前だったもんな。どうだ??どこまで潜れた??」


「ゾル兄!!6層までしかいけなかった。あれより先はマジでヤバイわ。」


「ゼオン。6層までか・・・。まぁいいんじゃないかな??」


この二人は私の弟たちだ。天魔大戦以前に魔界に行き、力を付けて帰ってくると言って行方不明になっていたアホな弟達。死んだものだと思っていたが、まさか5000年も遊んでいたとは・・・。ある程度したら戻って来いと言っておいたのに・・・。


「で、神々共が見当たらんが、どこに??」


「戦争はあれからすぐに終わったからな〜。今はどこかで好き勝手やってるんじゃないか??」


私は頬杖を付いて話をしてやる。

2人がいなくなってからどうなったか・・・。


「ミシュラが仲間になったまでは聞いているがそこからすぐに終わったのか??俺達は・・・間抜けだな・・・。」


大声で顔を見合って笑う弟達。


「5000年も戦争が続くほうが間抜けだろう?すぐ終わったんならそれでいいではないか??で、何でお前たちはこんなに長く魔界で修行してたんだ??」


「まぁ・・・迷子だな・・・。」


「・・・」


私は何も言えなくなる・・・。まさか・・・魔界で迷子になっていたとは・・・。何度か連絡隊を向かわせたが収穫なく帰ってきた。まさか迷って帰ってこれなくなっていたとは・・・。


「・・・」


「そう言えば、ジュディは元気か?」


私の沈黙に耐えかねてゾットが妹の安否を気にする発言をする。


「ジュディなら魔界の入口付近で遊んでいただろう?今も魔界の軍人相手に訓練中だと思うけど?」


「訓練??されているのか??弱いから。」


「いやいや、先生をしてくれているぞ。ジュディ老師と名乗っている。今のお前たちで勝てるかどうか・・・う〜〜〜ん」


「はぁ??鼻垂れジュディが俺達より強いだ??笑わせるな!!ははははは!!」


ゼオンが大笑いしている。


「で、ミシュラは??」


ゼオンが笑うのをすぐに止め、目の色を変える2人。彼らにとってミシュラは倒すべき獲物・・・。そう言いながら魔界に潜っていった記憶がある。


「あ〜〜〜、最近倒されてね・・・。」


「何??誰に??」


「あぁ、神々に??」


確かあの子は・・・最古の神々ではなかったよな?神々だったと思うんだけど・・・。それにしても綺麗な子だったな〜。

私がパーティーでの回想をして鼻の下を伸ばしていると。


「なんだ??その顔・・・。ミシュラをやったのは美人ということだな??じゃぁソイツに標的をシフトするべきだな!!行くぞ!!ゾット兄!!」


「お前!!この話を信じるのか??あのミシュラだぞ!!ありえないだろう!!」


私の目の前で揉め始める2人。頼むから外でやってくれ。


「ゾル兄はミシュラを殺ったやつを野放しにするのか?」


「まぁ、いいんじゃない?」


死んでないもんね。殺されたわけじゃないし、いいじゃない?私はそう思っている。何かの偶然で倒せたとしてもそれは快挙だ。あんな凄い戦闘力の持ち主を屠ることに、というより立ち向かうことに敬意を評したいくらいだ。


「ゼオン!!行くぞ!!で、ゾル兄!!そいつはどこにいる!!」


「ここより南に大きな帝国がある。ものすごい発展している国だ。そこに皇帝がいる。その男が連れている。会いたいといえば会わせてくれると思うよ。」


「はぁ?その神々・・・。人に飼われているのか??情けないやつだな・・・。」


「彼は立派だと思うぞ。ミシュラがぞっこんだからな〜。」


「な!!??ミシュラが??ミシュラはゾル兄にくっついていただろ?いつか裏切ると思って俺達は修行に出かけたんだぞ??違う方向で裏切ったのか?」


「え?お前たちそんなこと思ってたの?ミシュラはそんな考え持っていなかったぞ?」


私は2人の思っていたことを聞いて驚く。まさかそう思っていたとは・・・。

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