おれ、冒険者になる!
字が読めるようになった!!地球もこれだけ学習が楽だといいのにね。
カウンターには女性と男性がそれぞれ1人ずつ座っている。
美しくプロポーションの良い女性とムキムキの顔に傷のある男性。
そりゃぁもちろん女性の方に相手してほしい気持ちがいっぱいなのだが
あいにくかなりの数の人、と言っても5人ほどであるが並んで待っている。
人気がないのだろう、男性の方に並んでいる人はいない。
何か可哀想である。仕方なく、男性の前に立と
「どのようなご用件で?」
と聞き取りやすい声で普通の対応があった。
見た目怖いからかなりビビっていたけど損したな。
「冒険者の登録をしたいのですが・・・」
「かしこまりました。字の読み書きはできますか?読むことができない場合はあちらの
スキル読み書き習得係へ行ってからもう一度こちらに来てください。」
とマニュアルっぽい対応をされる。
「あっちでローブの人に字を読めるようにはしてもらいました。書くのはまだです。」
同じ建物内のことだから聞いてりゃ分かるだろ?と思いながらも
嫌な対応をされている訳ではないので俺も普通に対応してみる。
「それでは色々聞きながら代筆します。それでは・・・」
名前や生まれ、住所、年齢、など聞かれるが
名前と年齢以外答えることができる物がない!!
が、普通に登録が終わった。
「それではこちらが貴方のステータスを表すノートであり、身分証明書でもあります。
なくした場合は速やかに報告してください。なお、再発行には手数料がかかります。
また、他人のノートを拾った場合はギルドに届けるか届けることが困難なほど遠方の場合は
中身を見たりせず焼却処分してください。
細かな規則などはこのカウンターの隅に置いてあるマニュアルから学ぶことができます。
それでは楽しい冒険者ライフをお楽しみください。」
そういってノートを渡された。
「あの・・・お聞きしたいことがあるんですけど・・・」
どうしても聞いておきたかったことがある。
教えてくれるかどうかは分からないけど聞くだけ聞いてもようと思った。
「貴方は何かスキルを持っているのですか?」
受付の男の人はビックリしながらも
「あ、はい、一応私も旅人です。冒険者を引退してギルドで働くことになっただけです。
ですから個有スキルは持っていますが、人前で自慢できるスキルではありません。
それでも聞きたいですか?」
ムキムキの男がモジモジしている。・・・結構キツい。
「はい。聞きたいです。」
知りたいことなので我慢しながら見つめていると
「・・・私の個有スキルは・・・サーチライトアイ・・・ランクDの無制限のヤツです。
効果は目が光り、暗闇を照らし物を見つけるという戦闘能力皆無の悲しい能力です。
ですが、ギルドでは何かと重宝するらしく雇ってもらっています。
あと、あまり個有スキルのことは人に話さない方がいいですよ。
馬鹿にされたり、軽視されたりしますから。」
まぁ使えないスキルだったら軽視されもするか・・・。
気の毒だなと思う半面、職にありつけたんだからある意味いい能力だったのでは??
と、羨ましいという気持ちも半分あったが
今は何より大事なことは自分のスキルだ!!
それでは確認しよう!!
ドキドキしながら手に汗握りながら・・・
ノートオープンッ!!
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ヨシナガ メグミ
男
16歳
レベル1
職種不明
固有スキル ランプ 使用回数残り 1回
学習スキル 文字理解 レベル1
自称旅人
1/2
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ランプって何?
もしかしてさっき聞いたサーチライトアイに匹敵する光るだけの能力??
あっちは無制限、こっちは1回だけ?どんな無能なんだ?
使いどころがよく分からない。
といよりここぞという時に使うランプ?どんなアイテムだよ?
これは絶望という奴では?
何がSSSだ!!意味が分からん。
もういいや!!
同じ絶望ならもう使っちまえ!!
そしてスキルがなかったことにしてしまえ!!
そしてスキルを発動してみた。
どんどん書き進めます。
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