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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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レベル消失と称号

「さて、恵さんとシャロンにお話しておきましょうか・・・。」


俺たちを連れて屋敷の外で話を始めるミシュラ。


「かれこれ長く生きていますが、レベルがなくなる事態に陥ったものを発見したのは4例。恵さん、シャロン、そして・・・私です。もう一人は話してもいいと言う許可をもらっていないので秘密です。」


ミシュラもレベルがないらしい。俺のレベルがなくなった時のはしゃぎようはそれでか?


「私は最初からありませんでした。恵さんはこの世の尺では測れないんですよね?シャロンは?」


「何の話です??」


シャロンが話を理解できていないらしい。


「ノートの称号になんてかいてあります?」


ミシュラが丁寧に説明する。俺のは称号じゃないんだけどね・・・。


「ノートにですか?・・・称号なんてそんなに気にしたことなかったから・・・。えっと・・・称号が加わっていますね・・・。『限界を超えし神々』『最強の神々』『時空の超越者』『究極生命体殺害者アルティメットキラー』だそうです。」


アル??アルティメ・・・なんて??


「『最強の神々』ですか・・・。私のは『最強の最古の神々』です。ということはシャロンは厳密には最古の神々ではないのでしょう。あの時生まれていませんでしたからね・・・。」


あの時?どの時??


「それと私は『究極生命体』という称号を最初から持っています。多分ソレがレベルがない理由だと思います。シャロンのは多分ですが『限界を超えし神々』がレベルを消した理由だと思います。」


究極生命体って・・・。なんじゃそれ・・・。聞いてびっくりだな・・・。それでアルティメットキラーなのか?


「ミシュラ・・・あの時っていつのことなの??」


「あの時とは・・・神が人を作って拡散させた時です。それまで街もなく、人もいない、ただの自然豊かな星でした。そこに私達を作って、それから人をばらまいたのです。その時シャロンはいませんでした。」


「シャロンは人が出来てから生まれたってこと?」


「そういうことですね・・・。人が生まれて、違う世界の存在が発見されて、そしてそこと繋がりが出来てからだと思います。いなくなった神が戻ってきてとても嬉しそうにシャロンを作った記憶が今でも残っています。」


「嬉しさ余って規格外を作ってしまったんだろうね・・・。」


「そうでしょうね・・・。今思えば彼を美化しすぎだったんですね・・・。思い返せば・・・よく考えてみれば・・・、アホそうですもんね・・・。」


ものすごい遠い向こうを見て過去を振り返るミシュラ・・・。アホそうって。


「あの・・・その言い方は・・・最近神に会ったんですか??」


「いえ、こっちの話です。」


頭を横に振って気持ちを切り替えながら知らないふりをするミシュラ。


「ものすごく気になりますけど・・・。もしかして・・・」


シャロンもバカじゃないからなんとなく気づいちゃったみたい・・・。


「まぁその辺の話は忘れてもらうとして、何でレベルがなくなるの?」


「わかりませんが、何かしらの称号を持つと消えるんでしょう。どの称号がそれに該当するかは、なってみないとわからないという感じでしょうか?」


「まぁあの飲んだくれも知らなかったしね・・・。」


「神は酒でダメダメになってるんですか?」


シャロンが神の話題に拘る。


「あぁ、もう!!そうです!!この近くにいます!酒のんでダメ神になってます!!」


俺の言葉に


「なるほど・・・。この辺にいるんですか・・・なるほど・・・。」


「秘密ですよ〜。まぁ会うだけ無駄ですからね〜。」


ミシュラのコメカミに青筋が・・・。思い出して怒りが再熱したのだろう。胸に手を当てて深呼吸している。


「イライラしますし・・・。もう一度あの部屋に行きましょうか・・・。」


顔に青筋の浮いた笑顔をシャロンに向けるミシュラ。


「ややややや・・・止めてください!!!」


涙目で少し後ずさりするシャロン


「まぁそれは冗談として・・・。レベルがなくなると強くなっているのか、数値がないのでわかりませんが、確実に強くなり続けます。戦えば戦うほどに。私はなかなかそういう場面に遭遇できないので、あまり強くなっていませんが・・・。恵さんや、シャロンは私がここで特訓に参加し続ける限り必ず、着実に、強くなります。ですので・・・ね?」


ものすごい笑顔のミシュラ。その顔を見てシャロンの血の気が引いている。


「あの!!私はレベルはないですが数値はありますよ!よく見てください!!ね??ね??」


ものすごい勢いで自分のノートを開き、ページをパンパン叩くシャロン。そんなに焦って見せなくてもいいと思うけど。


「おや?どういうことでしょう?数値がありますね。不思議ですね〜。シャロンと私達は違うのかしら?」


シャロンのノートには数値があるらしい。まぁ俺は見せてもらえないんだけどね・・・。あの習慣のせいで・・・。


「じゃぁ、前の状態より私と戦った後と比べてどうですか?」


「・・・バカみたいに増えています。レイさんたちと戦った時の2割増しくらいです・・・。」


2割も増えるの??4回頑張れば強さ2倍??それってやばくない??


「じゃぁこの調子でがんばりましょう。あなたは恵さんの戦闘の主力メンバーなんですから。それでは・・・話を変えますね。大事な話です。恵さん・・・そろそろ明かしてくれませんか??」


ミシュラが俺を見ている。いつもの優しい微笑みを全く見せない顔で。

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