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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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まさかの人物に出会う。

俺の意識とは別に動き続ける体。

ありとあらゆる攻撃を回避して、受け止めて、それでも突き進み拳を、蹴りを叩き込む。


「ん?・・・ここは・・・」


「お前は凄いな・・・。神々を複数相手に、あそこまで戦うのか・・・。」


一人の男が俺の目の前に立つ。無精髭の生えたボサボサ頭の男。

ガタイがいい訳でも、顔が滅茶苦茶良いということもない・・・その辺に居そうな感じの男だ。


「あんたは??」


「俺か??俺は神だ。最古の神々から話は聞いているだろう?」


「神はどっかに行ったって神々が口を揃えて言ってたぞ?」


「それは半分正解。半分不正解。」


「あんたは名前があるの?」


「神に向かってあんたか・・・。ミシュラが気に入るわけだな。俺を前にしても・・・驚きもしない・・・。俺の名前はぶっちゃけて長い。長すぎて・・・自己紹介の時にはケイと名乗っている。アルファベットのKのケイだ。」


「アルファベット・・・。それが出てきてびっくりだけど・・・まさか・・・神(KAMI)のKじゃぁないよね?」


「う・・・」


男がうろたえている。図星なんだろう。


「英語のGとかでも良かったんだけどな・・・。」


なぜここで英語が出てくる。Gは俺達で言うゴキブリだからな・・・。それならシンでもよかったのでは??


「なんか緩いな・・・神ってもっとこう・・・」


俺の身振り手振りに


「それではわからないが・・・まぁ、言わんとしていることはなんとなく・・・。それより、今の状況どう思うよ?」


どこから出したかわからない椅子に座り脚を組む神。


「今の状況?どう思うかって??意味がわからん。」


「とぼけるな・・・。お前はあれだろ?やり直してるだろ?気づかんと思うのか??もしかして俺をバカにしてる?」


「なんだ・・・知ってるんだ。それを知ってて放置?」


「放置というより、もう手を出さないと決めているからな。俺の手を離れたものをどうにかするのもおかしかろう?」


「自分で作ったものがバカをしてこの世界を壊そうとしているのに放置しているっておかしくないか??あんたが作った神々だろ?」


「まぁそうだが・・・俺はどうもするつもりはないな。お前がいるからな。」


「どういうことだ?俺がいなければあんたがどうにかするのか?」


「違うな〜。そういうんじゃぁない。お前がいなければ壊れて終わるだけだ。俺はそうなってもそういう結果だと割りきって次に生かすだけだ。」


どこから持ってきたかわからない飲み物を飲み始める。


「次に生かすってどういうことだ??」


「また作った世界を構成する者を考える上での話だ。今の俺ではあれをどうにかできるわけがない。ミシュラすら手におえんからな。」


「え?あんた・・・ミシュラに勝てないの??」


「ああ、全く勝てないな。無理だ無理無理。自分で作ってびっくりしているもん。何であんな規格外が出来たのか・・・。ははははははは・・・はぁぁ。」


豪快に笑い始めたかと思ったら滅茶苦茶大きなため息をつく。


「じゃぁ、今そこにいるシャロンを何であんな仕様にしたの??」


「あんな仕様??何の話だ?」


「今外にいるだろう??ミシュラも恐れていたぞ。あの子は恐ろしいと・・・。」


「あのミシュラが??」


「じゃぁ、シャロンにレベルがないのは?」


「俺の質問は無視か?まぁいいか・・・。シャロンにレベルがない?何言ってる??産んだときはあったぞ?」


「俺のレベルがなくなったのはあんたはどう思う?」


「はえ?お前のレベル無いのか?魔物ですらあるんだぞ。レベルはすべての共通の指数だろ?あれなくなったら分け解らないだろ?」


「あぁ!!俺のノート見りゃわかるよ!!ってノートどこだ??」


俺は自分の体のあちこちを触ってノートの所在を調べるがどこにもない。

いつもならズボンのポケットにあるはずなんだけど。


「あれ??あれ??」


「お前な〜。ここは精神世界だぞ?何でも思ったものが出せるはずだ。」


飲み物をポンポン出す神。


「流石にノートは出ないぞ。お前は中身を一字一句覚えていないだろ?」


「え?覚えるも何も、何も書いていないんだよ。」


「はぁぁぁ?何も書いていないわけ無いだろう?ノートの存在意義を失ってるじゃないか?」


「じゃぁあんたは今出している飲み物のことをすべて覚えているのか?」


「おお!!言うね〜。俺は覚えてるぞ。これは最近・・・あ!!」


「あんたな・・・。この世界のどこかにいるんだな?」


「あぁ、バレた・・・。秘密にしてくれよ・・・な??」


男は笑って酒を飲む。


「無理だろ?俺はすぐに顔に出る。ミシュラくらいには言ってもいいだろ?ミシュラは自分が神々というのも頑張って隠しているから。」


「なんだ??それ。神々というステータスはいいもんだろう?なぜそれを隠す?アホなのか?」


「アホではないぞ。ミシュラは素晴らしい人だ。」


「なんじゃそりゃ?まるで出来てるみたいな言い方だな。」


「なんだ??あんた知らないのか?俺とミシュラは愛し合ってるぞ?」


「なんだそれ??俺を担ぐ気か??笑うなそれ・・・。冗談として最高!!」


俺を馬鹿にした顔で笑う神。


「あんた・・・俺の中にいるわけではないんだな・・・。どこにいつもはいるんだ??」


「あぁ〜〜〜、言ったからって来るなよ?俺は・・・」


下に指差しヘラヘラしてる。


「ここ??俺の国か??なんで??」


「一番面白いからな。それにあんたを観察するにはうってつけだ。」


「その割に俺のことを知らないんだな。」


「まぁ酒飲んでるだけだからな。」


「あんた・・・ダメなやつだな。」


「ああ。ダメなやつだな。」


こいつ・・・普通に認めやがった・・・。

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