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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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俺達の世界で優雅に楽しく5

「まだ2時なっていないぞ?どうする?恵んち行くか?」


「行ってどうするの??多分今、絶賛お通夜中だと思うし・・・。」


俺の答えに


「なにそれ??すごく気になるわ〜。行こうよ!!行かないという選択肢がなくなったな!!」


滅茶苦茶行く気満々のマッキー、あまり帰りたくない俺。


「俺の家に来るのとこのままホテルとどっち取る?」


俺の意地悪な選択肢に


「うぉぉぉぉぉ!!メチャクチャ悩むな・・・。むぐぐぐぐ・・・お通夜のことは後でレイちんに聞けばいいか・・・。でも・・・ぐむ・・・。」


ものすごい葛藤で苦しむマッキー。見ていてすごく楽しい。こんな下らないことでこんなに苦しむんだ。


「俺の家行こうか・・・なんか気の毒になってきたし・・・。」


「そうだな!!家でもできるもんな!!そうしよう!!」


ものすごいいい笑顔で俺の腕に飛びつくマッキー。でもね・・・俺の家では行為はできないよ。親もいるし何より美久が居る。

駅に着き、電車を待つ俺達。


スマホを出していじり始めるマッキー。


「恵もこのゲームやらないか?誰もやっていなくて寂しいんだよ。」


「俺・・・受験生だから・・・。勉強時間削ってまでやることじゃないだろ?気分転換は外に出るからそれ以外は基本的にな〜。」


「で、受かりそうか?お前が医者になるって言うから見守ってるんだぞ。ダメなら格闘家になればいいと思う。」


「いっつも推すよね、格闘家・・・。別に格闘家じゃなくても俳優とか推せばいいだろ?」


「いや・・・。恵は俳優にはなれんだろう。今日のことだって打ち合わせしてやったら絶対バレバレだったと思うから。後ろからつけている社長たちに気づいてたからな・・・。パンティ脱いでて正解だったわ。」


ものすごい軍略に長けた女が横に座っている。孔明も真っ青なほどに。そこまで計算してのあの動きだったのか??


「じゃぁ、焼肉屋に向かったのも??」


「おう。」


「変身しているのを見られたのも?」


「おう。」


「全部??」


「ん?何の話だ??」


「え?生返事??」


「おう。」


もうわけわからん。


「ふふふふふ。可愛いな〜恵は。」


にやけて口を押さえているマッキー。俺をおちょくっているようだ。ミシュラもマッキーも俺をおちょくっては楽しむ困った女性だな。


「マッキー・・・。社長のこと好きだったの?」


「おう。」


「俺のこと嫌い?」


「・・・」


「ちゃんと判断できるんだね。ゲームに夢中で何でも『おう』っていうのかと思ったよ。」


「さすがに恵を嫌いとは言えないな。それを言ってしまったら私が壊れてしまうからな。」


「どんな呪いだよ・・・。」


「愛するっていうのはほとんど呪いだろ?ちょっとした事に浮かれて、ちょっとした事で沈んで・・・傷ついて苦しんで、そんでもってウキウキして・・・。呪い以外ないだろ?状態異常だな・・・。」


ゲームに打ち込みながら面白いことを言っている。


「恵・・・。あい・・・あい・・・あい・・・やっぱ面と向かうと言えないんだな。」


顔を真っ赤にして悶えている。


「あぁ〜死んじゃった・・・。」


残念そうに天を仰いでからスマホを自分の鞄に入れる。


「恵・・・電車来たぞ?」


俺達は着た電車に乗り込み俺の住む街の駅へ。着くまでの間、色んな話をする。

今日ずっと感じたこと・・・マッキーは素敵な女性だ。俺が今一緒にいる女性の中で一番俺を優先してくれる。それでいて俺に依存しきらない。無茶苦茶じゃないしね・・・誰かさんたちと違って。


駅に着き、改札を出て俺はマッキーに言う。


「改めてさ、ラウルのこと・・・ごめんね。まさかそこまでするとは思ってなかったからさ・・・。」


「まぁ、私も怒りすぎたと思うけど・・・。海の上であれはダメだと思うぞ。でも・・・そのおかげで今があるっていうのもあるからな・・・。感謝かな?」


「ラウルに?」


「ラウルに・・・にゃはは・・・。」


ものすごい笑顔のマッキー。今俺と一緒なのがそんなに嬉しいんだ・・・。

腕を組んで歩く俺達。そして俺の家につく。


「ただいま!!」


「お邪魔します。」


その声に母親が飛んでくる。


「おかえり。ちょっと!!恵・・・レイ達が降りてこないわよ?上で何やってるの?」


帰ってきたばかりの俺にそんなこと聞かれてもわかるはずない。


「見に行ってないの?」


「行けるわけないじゃない?年頃の女の子が部屋に3人も居るのよ?もう!!」


真っ赤になってダッシュで台所に戻っていった。

なぜ赤くなって台所に戻っていくのか全くわからない。見に行けよ!!男の子の部屋ならまだしも同性だろ?


「というよりその子は?」


台所からやっと連れている女の子についての質問が飛んでくる。


「マッキーの変装。」


俺は自分の部屋にマッキーを連れて上がる。


「なぁ、この部屋で何があるんだ??ワクワクするんだけど・・・」


マッキーが眼を輝かせてドアノブに手をかけている。


「開けるぞ??いいな??」


俺の頷きを見て


バン!!


勢い良くドアを開けると・・・


3人が俺のベッドの上で座り込んだまま灰になっている。よく考えると朝、俺が見た時のままだ。

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