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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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俺達の世界で優雅に楽しく4

ものすごい興奮した状態のマッキー。俺は座るように言ってマッキーを押さえる。


「なぁ恵も頼んでくれよ!!あれ使ってもいいんだぞ?」


あれとは多分、デュランのことだろう。


「何を使ってもダメなものはダメだからな。」


「じゃぁ社長が私と結婚してくれるのか??」


マッキーのその言葉に社長とリッチーが吹き出しそうになる。


「ゴホ!!なぜ私とマッキーが結婚する話になる??どんなけぶっ飛んだ話だ??」


強面のおっさんがものすごい慌てている。今までの渋いおっさんからは想像もつかないほど狼狽している。


「私はな!!恵がダメなら社長と結婚するって決めてるんだよ!!どうだ!!社長!!悪い話ではないだろう??リッチーも綺麗なお母さんができるんだな!!喜べ!!にゃはははははは!!」


何故か手を腰に当てて胸を張って高笑いするマッキー。


「マッキー!!それ本気なの??おとうさ・・・じゃなかった、社長とは幾つ離れているかわかってるの??それにあなたと社長が結婚なんかしたら・・・社長が影でどんなことを言われるか・・・。考えただけで恐ろしいわ!!」


リッチーは社長の娘であることがここで判明する。それとマッキーがぶっ飛んでいるのは今に始まったことではないと思うんだけどね。


「まぁ、いろいろ言われそうだね・・・。」


俺の独り言にマッキーがニヤける。


「どうする!!なぁ!!私と結婚を認めるか?恵との付き合いを認めるか??」


「ぐぬぬ・・・」


ものすごく困った顔をしている社長。マッキーと結婚するとなると、かなりの確率で光源氏計画と言われるだろう・・・。それはさすがに嫌なのか??社長としてこれは汚名でしかないのか??


「・・・」


ものすごい沈黙がこの部屋を支配する。俺は他人ごとなので肉を焼いては口に入れている。

沈黙に耐えることが出来ないというより落ち着きのないマッキーは俺の横に座って肉を頬張り始める。


「お前は本気なのか??私と結婚というのは・・・。」


「私は今現在、恵が一番好きだ。愛しているし、そのためなら今の仕事を辞めるのもなんとも思わない。でもな!!その前は私はあんたのことを愛してたんだよ!!私が中学の時に奥さん亡くなったよな!!その時あんたは泣いてたよな!!それを見て私は・・・」


涙を流し始めるマッキー


「あなたを愛していると気づいた!!我侭を言っても、どんな失敗をしても怒らず頭をポンポンして終わらせるあなたの大きさにずっと惚れていたんだよ!!だから・・・恵と別れさせるならあなたと一緒になりたいんだ!!わかったか!!??」


テーブルの上に脚を置いて凄んでいるようにしか見えないマッキーの姿を見て社長がタジタジである。見た目からはかけ離れて狼狽している。


「社長・・・。ここは引き下がったほうが・・・。どう考えても私達の負けですよ・・・。」


リッチーが社長に言っているのを聞いてマッキーが


「ここまで話をしてヒクのはちょっとどうかと思うぞ?私の話損だろ??恥ずかしいだけだろ?明日から私は社長とどんな顔をして話をすればいいんだ??今ここで返事しろよ!!私を自分で幸せにするか、恵に託すか?」


「グッ・・・」


「わかった・・・。お前と結婚する。」


「ちょっと!!社長??本気ですか??」


「本気か??いいんだな??」


マッキーが泣きそうになっている。ただ・・・俺の立場が悲しい・・・。


「マッキー。俺の立場は??」


「恵にはハーレムあるだろう?私は脱退だな!!社長と結婚するんだ。お前も祝福しろよ!!」


「・・・おめでとう・・・。」


俺が笑っているとリッチーが


「あの・・・諦めるんですか?おかしくないですか??マッキーがお母さんなんて・・・。恵さんの立場もどうするのってかんじですが私はなおさらなんですけど・・・。会社は??私の地位は?」


ものすごい暗い顔のリッチー。俺に聞かれてもな・・・。

このままだとマッキーが社長になってリッチーは・・・浮上の機会がないね・・・。

何故か俺に食いついてくるリッチー。


「やった〜〜〜〜!!」


飛び上がるマッキーを見て社長が驚く。


「おまえ!!下着は??」


短いスカートでジャンプして履いていないのに気づかれるマッキー。

俺が丸まったものを投げ渡すと・・・。


「お前ら2人・・・なんだそれは・・・」


ものすごい怒っている。そりゃそうだろう。妻にすると言った女の下着を違う男が持っているんだから・・・。


「お父さん!!これはなしでいいんじゃ??これはおかしいですよ!!こんなお母さんダメですって!!」


震える社長・・・顔が笑っているマッキー。


「恵。あれでどうにか出来ない?」


「しない・・・。今日のマッキーひどすぎ・・・。」


「たのむよ〜〜!!ヤバイって〜〜〜!!」


「俺をダシにしてこういうのって無いと思うんだよね。」


「社長が悪いんだぞ!!恵との付き合いを許してくれないんだからな!!自分で責任とって妻にするって言うから仕方ないだろう??」


「するか!!バカモン!」


「ふふふふふ」


激怒?の社長、滅茶苦茶笑っているリッチー、


「ま!!しゃぁないか!!よろしくな!!恵!!どっちもダメだったけど私はお前が一番だからな!!」


「ふはははははは!!やっぱりお前は女優だな!!ここまで計算してのことか!!」


社長が笑い出す。どうやらマッキーの作戦だったらしい。


「社長の気持ちも嬉しいけど私は恵が好きなんだな。愛してるんだな。だから、許さなくてもいいから温かく見守っててほしい。もっと先にもっといい男がいたら鞍替えするからさ。」


社長にウィンクするマッキー。


「わかった。だが、行為があるなら避妊はしておけよ。子供が出来たは洒落にならないからな。」


社長がマッキーの気持ちを受け入れて俺の方を見る。


「それでは恵くん・・・。マッキーと仲良くやってくれ。この子は我侭を言って篩いにかけているというダメダメなやつだが本当はいい子だから。」


「知ってます。ものすごくいい子です。無茶苦茶なところもあるますけどね・・・。」


「ふむ、わかってくれているならいい。それではもっと食べなさい。ふはははははは」


ものすごい上機嫌の社長。ニコニコしているマッキー。自分の地位を失わずにすんでホッとするリッチー。

食事が終わり俺達が部屋を出ようとすると


「おい!!恵!!この格好はヤバイって!!店の人・・・私が来ているのに気づいてないんだから・・・。」


デュランに頼んで姿を変えてもらう。それを見て2人は驚く・・・。


「もしかしてこれだから付き合っているのに見つかっていないのか??」


カラクリも聞きもせず感心している社長とリッチー。



「じゃぁ、社長!!ゴチです!!」


「ありがとうございます。おいしかったです。ごちそうさま。」


手を振って別れる俺達と社長とリッチー。




別れ際に


「社長!!あの話な!!本当だからな!!あの部分は嘘じゃないからな!!」


ちゃんと聞こえたのか手を上にあげて答える社長。きっと奥さんがなくなった時の話だろう・・・。




「恵、ゴメンな。それっでもあれは相当進歩したはずだぞ?嫌な思いをさせたのはちゃんと責任とって何とかするからさ・・・。」


マッキーが笑顔で俺の腕にしがみつく。

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