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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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元締め探しどうするの?

レイの弟は魔族の王様だった。名はレイリー。名前ちょっとかぶったね。ごめん。

話を聞くとちょっとシスコン?まぁ優しそうなやつだからそれだけでいい。

レイリーが教えてくれた貴族のことをギルドに屯しているデッカイおっさんたちに聞きに行く。

そうすれば貴族にたどり着けるはずだから。

なぁ今は無理だけどね。

そう思っていると


「じゃぁうるさいのが来るから帰るよ。」


笑顔で手を振って出しっぱなしの扉に手をかける。

うるさいの??


「うるさくて申し訳ございません。ですが護衛として魔王様をお守りするのが仕事ですので。」


声が後ろからしてびっくり!!魔族は後ろから声をかけるのが好きなのか??

毎回飛び上がるくらい肝っ玉小さいんだから勘弁してくれ。

仮面の魔族がレイリーの前まで行って片膝を着き剣を地面に置いて頭を垂れる。

横目でこちらを一瞥し


「何だ??ゼロが死んでるぞ。ふっ、いい気味だ。ははは。」


笑いながらそういう護衛。


「うるさいのが来た。マイカはホント鬱陶しいわ。何しに来たのか・・・。」


目覚めるレイ。

俺に引っ張り起こされオシリをパンパン叩いている。

そしてマイカという魔族の方へ向いてシッシッという仕草をする。

仲悪いのかな?


「あぁ〜そうだ!姉さんは今、レイと呼ばれているんだそうだ。それで統一してあげなさい。」


マイカという人に向かってレイリーが言う。


「しなくていいし、みんなに公言しなくてもいいから。ホントやめて。」


恥ずかしそうに両手を振るレイ。

マイカという魔族の前で姉さん呼びは大丈夫なのか?


「じゃぁ、お義兄さんも頑張ってくださいね。姉さんは賢いんですけどすぐ頭に血が上るから。あとすごく抜けているんで、巻き込まれて死なないようにしてください。」


「お義兄さん??この人間が?マジか??お前、こいつを嫁にもらうのか??馬鹿なのか?それとも大物なのか?マジでびっくりしたわ。」


護衛のマイカという仮面の女?にそう言われる。

仮面かぶっている上に出るとこ出ていないからちょっとどっちかわかりません。


「お前今、俺の体を見て貧相と思っただろ?」


俺の前に腕を組んで立つ。

うわ、すごい威圧。魔族ってやっぱり怖いんだね。

でもすごくいい匂いがする・・・。


「貧相というよりないって感じね。ないと貧相を比べたら貧相に失礼よ。」


いつの間にか硬直が溶けていた田村さんがいきなり暴言を吐く。


「な!!?貴様!!」


「おいおいやめなさい。喧嘩しちゃダメって言ってるでしょ?面倒だな〜。」


諌め方が緩すぎるね、レイリーは。これで威厳あるの??


「しかし、魔王様、このモノは魔族である我々を馬鹿にしているんですよ!?」


そう反論してみるマイカ。


「いや〜マイカだけだろ?」


え??レイリーひどくないそれ??ちょっとしたセクハラだ。

そう思っているとマイカが両手両膝ついて『orz』の形になってしまった。


「さて、手下の粗相への折檻も済んだことだし帰りますか〜。」


四つん這いで白目剥いて気を失っているマイカを肩に抱えて帰ろうとするレイリー。

ゆるすぎる魔王だな。まさか魔王がこんなだとは、世間はきっと知らないだろう。

ってか魔王って人に恐れられてるの?聞いたことないけど。


「じゃぁまた遊びに来るから。その時はもうちょっとゆっくりしたいな〜。おみやげくらい持ってこないとね〜。」


まだ閉まりきっていない扉の中からそう聞こえる、そして閉まると扉がそのまま消えていった。


「ホント困ったやつだ。」


レイリーのことで頭を抱えるレイ。姉を心配するいい弟じゃないかな??

まぁ、今レイにとって一番困ったヤツはファンクラブだろう。

1日そこらでファンを1万に増やす手腕、きっと地球で誰もが欲しがる力だろう。

あれとかあれとかあと、あれとか。


「なぁレイ、ファンクラブの元締め探す?」


俺が聞いてみると


「そうだ!!止めないと街を歩けなくなっちゃうもんね。早く探しましょ!!」


確かに人だかりで来たりして歩けなさそう。

そうなったら芸能人みたいにサングラスに帽子着けないとね。

ちょっと笑える。


「ギルドにいたデッカイおっさん覚えてる?」


俺が聞くと、大きく目を見開くレイ。


「忘れるわけ無いでしょ!!」


両手で俺の頬を挟んで顔を近づけてそう言う。

人の姿じゃなくても綺麗な顔だな。


「どうやってこんなことになったのか聞きに行こうよ。もしかしたら元締めまでたどり着けるかも。」


俺はレイを落ち着かせる。


「ファンクラブなんてあなた、まるでアイドルみたいね。綺麗な顔で男でも騙したの〜?」


「騙してない。田村さんと一緒!痛めつけたらおかしくなっただけ〜〜。」


レイはなぜか田村さんに対抗意識があるみたい。

そんなセリフを吐きながら人化する。

そんなやりとりをしながら街に向かう俺達、その後ろに変な集団がついてくる・・・。

レイはそれに気づいているし、もちろん田村さんも気づいている。

もしかしてレイの本当の姿見られた?

そんなことを思っていると


「ついさっきだよ。見つけたの。多分、魔族の姿は見られていないと思うよ。」


腕を俺の腕に絡んでくるレイ。

胸があたってちょっと嬉しい。

そうしていると


「レイ様から離れろ!!この不届き者め!!」


ものすごく変な格好のやつが前に出てきた。





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