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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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捕虜に聞く。

「やっちゃんとレイはこっちに来てくれるかな??」


俺は二人を俺の寝室に連れて行く。

目を輝かせるアホな2人。なぜ今()()()期待をするのかがわからない。誰がどう考えてもありえないのに。


「メイリーンと3人でバカバカ罵り合ってた時から聞いてたんだけど・・・。君たち・・・最近大丈夫?」


「大丈夫??体の話??」


そんな心配誰もしていないよ!!どう見ても健康そうだし、どちらかといえばもう少し弱ったほうがいいと思う。


「もしかして・・・頭・・・??」


俺の頷く姿に二人して落ち込む。


「もしもの話をするね。俺が君たちを馬鹿にしたり、罵ったりして、君たちは嬉しいの??」


「うれしいわけ無いでしょ?」


「罵られるのはちょっと効くかも・・・。」


やっちゃんは正常な返答だが、レイは赤面しながらかなり違う方向の返答をしてくれる。


「バカ決定戦決勝はレイの圧勝です・・・。」


俺の言葉にやっちゃんはホッとした態度を、レイは何故かガッツポーズしている。


「レイ・・・。なんで喜んでるの??あなた、ぶっちぎりの馬鹿と言われてるのよ?」


「へ??圧勝って言ったじゃない??嬉しくない??その言葉。」


やっちゃんが頭を振ってやれやれ言っている。


「やっちゃんは今日から宿に泊まってね。部屋がないから。レイはもう少しお話しようか??これからの話・・・。」


「ちょっと待って!!本気なの??私を追放ってこと??なんでよ??レイは?」


「そこは大丈夫。レイも部屋がないから。正妻だったのに俺を侮辱しすぎて追放だから。」


涙を流すレイ。唖然とするやっちゃん。俺は君たちにしっかり謝ってもらっていないからね。


「なんで??なんで??指輪つけてるの私だけだよ??一番愛されて当然じゃないの??」


レイが指輪を見せながら文句言ってくる。


「あのね・・・。愛されているからって相手のことを考えない行動や言動はおかしいと思うんだよ。お互いに尊重しあってこそだと思うんだな。その点の配慮をレイとやっちゃんは著しく欠いているんだよ。俺がしんどくなるほどに。だから追放。こうでもしないとわかってくれないでしょ?」


「態度に変化が現れたらまた考えるから。」


俺は彼女たちの荷物を渡す。


「それではやっちゃん!!頑張ってね!!」


部屋の外に放り出す。ものすごいビィビィ泣いているけどまだチャンスがあるんだから頑張って。


「さて、レイ。話があるからここに残ってもらったんだけど。」


「聞かない。絶対聞かない。」


「聞かないの??」


「絶対聞かないからね!!やっちゃんと私を戻すまで聞かない!!」


「わかった。じゃぁそのまま出て行って。」


俺はレイも部屋から放り出した。ものすごい鳴き声が聞こえるがここで甘い顔をすると取り返しがつかなくなる。今回は厳しくいくと決めている。


俺は戦闘用の服を脱いで俺の寝室から出る。扉の前には座り込んで泣きまくっているレイがいるが横目で見て無視してそのまま、みんなのいる皇帝の間に移動する。



「あの・・・。えっと・・・。恵様・・・。あれは少しきついのでは?」


メイリーンが涙目で訴えてくる。


「お仕置きと言っておいたでしょ?まだチャンスがあるんだから汚名返上出来るだけのことをすればいいんだと思うよ?俺は別に馬鹿にされても、おちょくられてもそれほど気にはしないけど、知りもしないことで教えもせずに責められるのは嫌いなの。」


下を向いて何も言わないメイリーン。


「話は終わり!!じゃぁあの女の人をここに連れてきて!!」


メイリーンが先ほど捕まえた女を連れてくる。


「連れてきました。」


メイリーンの後ろをとぼとぼ歩いてくるフードの女。


「この子は地の神々の手先だった子です。誰でもいいので聞きたいことが会ったら聞いてください。」


「あの・・・その前にお聞きしたいことが・・・。なんで私はここにこの格好でいるんですか?」


俺の目の前にいる女は何の拘束も制約も受けていない。装備もそのまま。


「それはね〜。あなたがよわいからよ〜。ここにいる誰に対しても何も出来ないわ。あなたはアリが武装しているからっていちいち取り上げるの〜??」


笑顔でミシュラが冷たく言い放つ。例えがひどいな・・・。レベル1000を超えるものにアリの相手の例を出すなんて。俺達からすればあなたは虫けらと一緒と言っているんだから。

誰もフードの女に質問しない。


「あれ??みんなこの子に聞きたいことないの??」


「ええ。ないわ。だって、この子・・・使い捨ての雑魚でしょ?知ってることなんてたかが知れていると思うわ。」


ハウンが俺の横で腕を組んで冷たく言う。フードの女を冷たい目で見下して。

誰も何も言わず沈黙が続く。


「私は光の神々、ハウンっていうのよろしくね。名前は??」


一瞬で間合いを詰めて女の目の前に立つハウン。その女はそれに恐怖したのかものすごい汗をかき始める。


「モアと言います。」


「モア・・・。あなたは地獄から出てきた口?」


「はい・・・。昔、魔族領に攻めて、殺されかけて、気がつくと封印されていました。それを数カ月前出してもらいまして・・・。」


昔、魔族領に攻めた??以前ミドラが話してくれたあの話の中にいた人物か??


「地の神々はあなたや死んでしまった連れに何かしたの??」


「はい・・・。わけのわからない赤黒い液体を飲ませました。」


「赤黒い液体??」


「はい。最初は血か何かと思っていたんですが、口にするとものすごく熱く、ものすごいピリピリする液体でした。その場にいた数百の人や魔物の中でその液体を口にした中で何体かは爆死してしまいました。その時その神々は『これにも耐えれんか・・・。』とだけ言って遺骸を燃やしてしまいました。」


「飲んでなにか変わった??」


「はい・・・。力がわく感じがしました。」


「恵様・・・。これは良くないですわ・・・。」


ハウンが顔をしかめて言う。


「そうね〜。なんでそんなことし始めたのかしら〜??」


ミシュラまで口元の笑みを消して話す。

神々だけが知る何かなのかな??


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