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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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地獄の門が開いてる

「で、ミシュラ。俺達はこの人の話を聞いたほうがいいの?客観的に見て。」


「ええ。聞いてみたほうがいいと思いますわ。なんせ・・・最古の神々ですし・・・。」


「最古の神々っていうのは重要なの??ここで・・・。」


「ええ。そりゃぁもう。色々知っていますからね〜。」


ミシュラが笑顔で言っている。相当の自信があるようだ。


「ミシュラも色々知っているじゃない??あなたはこの話に対して想像がついているの??」


ハウンがミシュラに聞く。想像つくもんなの??こういう話って・・・。


「不穏な動きがあることは聞いています。ただ、それがこの話とつながっているかはわかリませんけどね〜。」


ミシュラがレイを俺の膝から引きずり下ろして、何故か俺の膝の上に座っている。


「あの・・・やっぱり話しづらいんですけど・・・。」


「ほら!!お母様!!降りてください。メグミが困っています。」


君が言える立場ではないと思うんだけど・・・。


「じゃぁ、話していいよ。はい!!アッシュくん!!」


指を指して俺がそう言うとやっちゃんとマッキー以外みんな頭をかしげている。


「えっと・・・最近さ、滅びを待つ者が蘇って集結しているんだよ。」


「その言い方だとわかりにくいけど、それはアンデッドってこと??」


「いや、そういう類の者じゃないんだな〜。それなら魔物の範疇だから私の仕事じゃない。」


どんな仕事かわからないけど、何かしらの仕事をしているらしい・・・食堂以外の。


「アンデッドじゃないのに蘇ってんの?なんで??」


「それがわかれば自分で何とかするだろう?アホ人族め・・・」


最後の部分を小さい言葉で言う当たりが少し可愛いな。


「で、それで何で困るの??蘇ったのが困るようなもんなの??」


「ああ!!困るだろ??伝説級の化物がボコボコ蘇ってるんだぞ??この場にいるものでもタイマンじゃどうにもならないようなのもいるんだ!!」


おぉ!!それはちょっと心躍るな!!このメンバーでも勝てない??そんな凄いのが昔いたんだな!!アッシュの言葉を聞いて目を輝かせるレイたち。これはもう聞き入れる顔だな。


「で、報酬は??」


やっちゃんが腕を組んで冷たく言い放つ。あれ??さっきの目の輝きは何??


「え??お金取るの??」


アッシュがびっくりしている。まさかそんなこと言われるとは思っていなかったようだ。


「お金じゃなくてもいいのよ。何か報酬はあるの??というより、お金はもういいわ。困っていないから。なかなか手に入らないアイテムとか、希少な資源とか・・・まぁレアな魔物なんかも嬉しいかな〜??」


「レアな魔物??なにそれ??何に使うの??もしかして食べるの??」


「「「誰が食うか!!」」」


やっちゃんとハウン、レイがキレている。俺も食うのかと思った・・・。食べるわけじゃないんだ・・・。


「レアか・・・これは?」


モゾモゾとポケットから出す。魔物をポケットに入れてるの??


「この魔物はある場所で拾ったんだが・・・。」


黄金色のまん丸のものを出す。大きさはソフトボールくらい。メチャクチャピカピカ光っている。ただ・・・なぜポケットに魔物を収容している??子供がダンゴムシをポケットに入れているのと一緒か??


「これって・・・。」


レイとやっちゃんが手にとってマジマジ見ている。横から除くハウンが


「これ・・・もしかして小さいカミーラじゃない??」


俺も駆け寄ってみてみる。本当だ・・・。滅茶苦茶小さいカミーラだ。


「これどこで拾ったの??」


「ひみつ〜〜」


凄いドヤ顔で言われる・・・ちょっとムカッときたけど平静を装う。


「カミーラ!!ここに来て!!」


俺の召喚に答えカミーラが現れる。


「恵様・・・。何でしょう??」


「や〜。カミーラ。あれわかる??見たことない??」


俺がアッシュとやっちゃんが奪いあっている球体を指さす。


「ん??・・・あれは・・・」


目を凝らしてカミーラが凝視している。


「ちょっと!!それどこで見つけたのよ!!隠してたでしょ!!」


ものすごいスピードで走っていくカミーラ。そしてそのままその黄金の球体を奪い取る。


「なんで?どうして??大丈夫??」


黄金の球体を抱きしめて声をかけるカミーラ。なにかウンウン頷きながら


「まさか・・・。あんな所にあなたは行ったの??」


「ええ。仕方ないじゃない・・・。仕事なんだし・・・。」


どこに??


「カミーラ。それをどこに隠してたの??」


「人で言う・・・地獄です。」


地獄??あるの??マジで??


「地獄と呼ばれるところはあるのよ。ただそれが人が言うようなものではないってこと。そこにはこの世に影響しかねないほどの力を持つものが肉体を持ったまま幽閉されているところ。そこから最近出されているのよ。沢山の者がね。」


「たくさんいるのかな?私達が楽しく戦闘できるものが!!」


「そりゃいっぱい居るに決まっているじゃない。ちなみにあなた達も死んだら幽閉するからね。」


「なんでよ!!悪い事していないし!!」


レイが中指を立てて舌を出しながら抗議する。そういうのはしちゃダメです!!


「だから人が言う地獄とは違うのよ!!悪い事したとかしていないとかじゃないの!!この世に影響する力を持ったものを幽閉する場所なの!!」


「それって明確な線引きがあるの??」


俺の問に頷くアッシュ。


「大体、レベル1000を超えると死ねばそこに行く。」


「あ!!俺大丈夫だわ。」


俺の一言に全員が食いつく。何でそんなに怒るのよ??


「皆で入ろうよ!!そうすれば寂しくないでしょ??」


「死ぬ前にデュランに頼んでレベルを偽ってもらいましょう。」


「それなら不死でいいじゃない?」


「面倒だからそこを開放しちゃえば?」


「私が壊してみせますよ〜。」


「そういうのは絶対やめろよな〜〜〜!!!」


皆好き勝手言うのを聞いて、アッシュが大声で制止する。ちょっと涙目だ・・・。

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