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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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真相へ

ダリアがものすごい発光し始める。


「え?え??なに??」


レイもびっくりしている。やっちゃんはハウンも凝視している。君たち眩しくないの??

俺は見ていられないから手で目を覆い、ダリアが見えない。


「ダリア・・・。足元にノート落ちているわよ?」


やっちゃんが指差してダリアに教えている。あの発光を目にしても全く怯むこと無く見えているなんて・・・。さすが状態異常無効というだけのことはある。発光が収まり、俺もようやくダリアの姿が見える。確かにそのすぐ足元にノートが転がっている。

ダリアはそれを拾い上げて


「・・・私のノートです!!やた!!やった!!戻った!!病気が治った!!お母さん!!治ったわよ!!」


ノートを抱きしめて泣き始める。

俺はダリアのもとに歩いて近づき声をかける。


「体に異変はない??」


「はい・・・。ものすごい力が湧いてきます。なんで??」


「あなた・・・獣人に戻ったから今までのポイントを振る作業がたっぷり残ってるんじゃない??その余波で潜在力が上がって力がみなぎってるんじゃないかしら??」


やっちゃんがダリアをマジマジ見ながら説明してくれる。


「ダリア、ポイント振ってみれば??」


俺の言葉にダリアはノートを開きポイント残数を見る。


「・・・これ・・・。振るんですか??」


ダリアが言葉を失っている。やっちゃんとレイがノートを覗きこむ。


「うっわ〜〜〜〜。面倒臭そうなくらい数字が並んでるわ。それをイチイチ振らないといけないと思うと結構キツイわね。」


「え??そんなに??」


俺も覗きこもうとすると


「変態メグミは向こう行け!!何でレディのノートを覗こうとするかな〜??デリカシーの欠片もない・・・。」


レイが俺を思いっきり突き飛ばして結構な言葉を吐く。


「デリカシーは母親のお腹の中に忘れたみたいね。」


続けてやっちゃんが毒を吐く。


「帰ったら二人共側室お取り潰しということでいいね。」


俺の小さい独り言にものすごい勢いで謝ってきた。


「変態でデリカシーのないやつとなんか一緒に居たくないだろう??じゃぁそういうことで・・・。」


「「まって〜〜〜〜!!!」」


正座して頭を下げ続ける2人を余所に唖然とするヴァンパイアたちを見て俺は話す。


「で??死ぬ覚悟が出来たやつは??面倒だからドンドン始末していこうか??」


「恵様・・・。生かすという選択肢を与えればものすごく話をしやすくなるんでは?」


ハウンがまだ生かすという選択肢にこだわっている。


「ハウンさ、こいつらは放置しておけば必ず悪さをするんだよ?だから殺しておかないとね。その辺の魔物と違い、知恵があるから自分の幸せのために必ず人を不幸にする。そうしてもなんとも思わない奴らなんだよね。不幸を産まないためにもここは・・・」


俺の言葉が追わる前にハウンが反論してきた。


「恵様。では、ダリアも今すぐ始末すべきです。この子(今そこに座っている影武者)も、もちろん私も始末するべきです。自分勝手に人を殺したことは何度もありますから。それこそ、魔物っ娘も、コロシアムで拾ってきた影武者たちも、人を殺したことのないものは居ないと思います。それと、ミシュラもそうしたことがあるはずです。始末しないといけませんよ?」


「ウッ」


俺は言葉が出なくなる。正論だ。ダリアは人を誘っては食っていたはずだ。ラウルなんか船ごと食っていた。きっと、呼び出したカミーラも、きっとどこかで誰かと戦闘して殺しているだろう。


「自分のことでいっぱいいっぱいだったから他のモノの事を考えられなかっただけです。余裕ができればきっと変われると思います。だから・・・。」


「わかったよ。やっぱりハウンは冷静で優しいね。」


「おい、お前たち。全て話せば俺の屋敷で雇ってやる。生きる道筋だけは残してやる。さっさと話をしろ。」


その言葉を言い終わると我先にと話し始めるが皆が皆声を大きく話すから誰の話も入ってこない。


「あぁ!!この中で一番偉い奴は誰だ??計画を考えた奴は誰だ??そいつが話をしたらここの全員一応生かしておいてやる!!」


女のヴァンパイアが立ち上がり話をし始める。


「生き残る可能性を指し示していただきありがとうございます。それでは・・・」


少し離れた山に私たちが生活をしていた集落があり、そこにある日、大きな男がやってきた。

その大男は非常に強く、数名の勇敢な守護兵が簡単に殺されてしまった。

そして男はこう言う。


「この帝国の力ある貴族と入れ替わってしまえ。そうやってこの国をじわじわ支配していこう。」


と。


そのためには私達の協力が必要だと言ってきた。強力なハンターに狙われやすい私達は居場所ができるならと引き受ける。

貴族が移動する隙を着いて襲い、入れ替わっていった。


「まてまて、じゃぁ、この国の貴族の中にはお前たちの仲間がいっぱいいるのか??」


「いっぱいというほどはいません。そんなにまだ時間が経っているわけではないので・・・。」


ということは、この皇帝の件とは別ということか?


「お前らに依頼してきた奴はなんて??」


「まずはそこに居る貴族の家族をねらえとだけ。そこを足がかりにドンドン入れ替わり、政略結婚などで少しずつ侵食していこうと・・・。」


「名指し??」


「はい。名指しです。貴族たちが出かける日にちも教えてくれました。」


貴族の予定ってそんな簡単に手に入るの??


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