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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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マッキーのお仕事5 証拠を追って

ド〜〜〜ン!!


ド〜ン!!


ドド〜〜〜ン!!


ものすごい響きとともに、港から離れた大型船は爆発を開始する。それを聞いて沢山の人々が港に集まり始める。


「あぁ、きっと全員死んでいるだろうな。まぁ知ったこっちゃないけど・・・。」


「ちょっと、君たち。あの船で騒いでいたらしいね。」


「はぁ??」


私達の周りに兵士が輪を作って囲っている。これはまさか??


「はぁ??私はな!!親切で言ってやったんだぞ??この船には爆発物が積み込まれているってな!!」


「なぜそれが君にわかる?」


「私にそういうスキルがあるんだよ!!暗殺される危険性のある貴族を護衛しているから、前もって危険を調べるだろ??その中であの船の危険性を調べていたわけだよ!」


私は兵士に自分のスキルの内容を教えてひと通り証明してみせる。兵士長の探していたものを見つけてやることで。


「なるほど!そういうスキルですか・・・。わかりました。それで爆発物があるとわかったんですね?」


「あぁそうだ!!私が仕掛けたわけじゃない。私を信じなかったから死んだだけだ。だから私は関係ない。」


私の説明に納得したのか兵士は包囲を解除し、兵士長は一礼をしてどこかに消えていく。


「なぜもっと私の家族がおりるように説得しなかったんだよ!!」


「ひどいわ!!なんで!!」


「ふざけるな!!そんな能力があるならもっと言ってやれよ!!」


なぜ私を信じず死んだものの家族に罵倒されねばならない?非常に不愉快だ。


「信じて助かったものもいるんだ。イチイチ馬鹿の死を感じてられるか・・・。」


私はその場を離れる。とても悔しい・・・とても虚しい・・・。私にもっと人を説得できる力があれば・・・。もっと魅了する力があれば・・・。そう考えるととても悔しい。


「そんな顔をなさらず・・・。」


ザンダースが私を励まそうとする。


「船・・・探そうか・・・。」


私達は新しい切符を手に入れる。そして・・・次の船を待つ。


「私、今から少しここを離れるけど・・・。あなた達はザンダースを警護できる?」


その言葉に首を横に振る3人。そりゃそうだな・・・。あれを見たらどんなことをして暗殺をするか検討もつかなくなる。


「じゃぁ、付いて来てくれる??ザンダースには悪いけど・・・。」


「わかりました。船の出航まで時間がありますから、マッキーに付き合いますよ。」


私は羅針盤を手にこの街の裏側に入っていく。そう・・・スラム街というやつだ。


「何を探しているんですか??」


「さっきの爆発の原因探し。」


私は今、あの爆発を起こした犯人を探している。あの規模だからきっと複数だろうがきっとどこかに隠れているはず。


「ここから100mほどの所にいるから・・・あ!」


私の羅針盤からターゲットが消える。これは・・・。


「クッ!先を越された!!皆急いで!!!」


私達は迷路のように入り組んだ道を疾走る。


バダン!!


扉を蹴って素早くはいるがそこにはもう誰もいない・・・生きているものは。


「ウッ!!これは・・・。全員斬り殺されている。仲間割れ??」


「いえ、きっと、証拠隠滅でしょう。」


奴隷の女が言い切る。


「馬鹿なやつだな・・・。私のスキルを舐めすぎだ。」


私はすぐにこの場でこの行為に及んだ人を探し始める。


「にゃはは。馬鹿め・・・。すぐそこにいるぞ。」


私達がいる部屋の向こう側。そこに隠れている。


「出てこいよ。雑魚。ゴミ臭いからそこにいるのはわかっているんだよ。」


私が挑発するも出てこない。


「面倒なやつだな・・・。」


私は漆黒の霧を腕から発生させて対面にある扉を覆う。


「グッ!!!」


「はい!!ゲット〜〜〜!!!」


私は霧を出している手を後ろに引くと霧に包まれて動けなくなる人物が出てくる。


「誰の差金かな??」


その人物は何も答えない。さすがプロだな。


「ライちん、こいつのレベル調べてよ。」


ライとは奴隷の女の名前。調べさせると驚きの結果が!


「400です。相当やばいです。」


「まぁそうだろうね。君たちが失敗しているんだから生半可なやつを投入するわけがない。」


「マッキー様には遠く及ばないからどうにもなりませんけどね・・・。」


「私の霧はな、私より弱いやつを即死させるんだよ。それを弱めて使うっていうのを最近覚えてな!!こんなふうに拷問じみたこともできるわけだよ。」


私が霧を使って捕まえた人物を持ち上げ、操作する。


「ぎぁぁぁぁぁぁ!!!!」


ものすごい叫び声が聞こえる。それを聞いて全員が青ざめている。


「どう??じわじわ体を削り取られる気分は?大根の気持ちになってね。」


叫び声がそこら中に響く。その声を聞いて部屋を何人かが覗くがその部屋の有り様を見て、全員巻き込まれたくないのかすぐにその場から逃げていく。


「あれだけの事件を起こしたんだからこれくらいの痛みは当然だよね?あと、削りながらも優しい私は回復魔法をかけてやっている。だからなかなか死ねないよ?」


叫び声がすさまじい。青ざめているザンダースをライとベルムが支えている。ベルムも私の奴隷になった男だ。


霧を解除して捕まえていたやつを落とすと全裸になっている。体中から血を流しているが体型からして女だ。


「おぉ!恵なら喜ぶシチュエーションだな。鮮血の全裸の女性・・・。く〜〜〜〜!!」


「マッキー様の想い人は・・・変態なのですか??」


「あぁ、変態だな。」


あ!!答えてしまった。



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