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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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マッキーのお仕事1

宿屋に行く前にマッキーとは別れています。

マッキーにはジル探しの仕事をしてもらうわけです。


よ〜〜〜!!私はマッキー。恵に接触禁止とか絶交とか言われて、内心ずっと落ち込んでいたんだ〜。

でも!!

仲直り出来た!!きっとハウンのおかげなんだな!!

さて、私は私で仕事があるのだ・・・。恵の数少ない男友達、ジルを探しに行って伝言を伝える。

ジルには通信手段がない。ファンクラブの支部に居るなら支部で連絡ができるはずなんだけどな!!

それができるならきっと、ファンクラブの連中はあんなに右往左往しないはず。

で、私は私のスキルを使ってジルを探しに出ることに。

といっても・・・私には恵のように瞬間移動なんて高度なことが出来ないので地道に脚で探さなくちゃいけない。まぁ脚と言っても歩いて探すわけじゃないんだけどね。


忘れていると思うけど、私は激レア職の暗黒騎士なのだ。見た目が美しくて、可憐、そして強い!!それでもって暗黒騎士なもんだからもてまくりなんだな!!というわけで今は貴族の馬車に相乗りさせてもらっている。

護衛というアルバイトを兼ねて。

俺の前に座っている貴族が私の雇い主。名前はザンダースというらしい。偶然、護衛の試験の時に通りかかった私に因縁をつけてきた傭兵がいたんだな。

本来この貴族を護衛するはずだった試験に合格した傭兵。その傭兵は名の知れた奴だったらしく、貴族もそいつを雇えて大満足だったとか。それなのにただ、近くを通った私に絡んで半殺しにされてしまう。もちろん私がやったんだけどな。

大慌てで私に交渉してきたのだ。いい仕事があるから私と一緒に来てくれって。

雇うはずの男を潰しちゃった以上、責任をとってくれなんてことも言われたっけ?

行く方向が一緒だったし、一人旅は寂しいから


「いいよ!!一緒に行こう!!」


って承諾したのよ!そして今現在にいたる。


「なぁ、ザンダースよ。いい仕事ってなんだ??人殺しとかはしないぞ。」


「あぁ、あんたはそんな感じの人じゃない。それと私は貴族なんだぞ?最低でもザンダースさんと呼んで欲しいんだが・・・。」


「細かいやつだな??私はメグミ帝国の皇帝も呼び捨てなんだぞ?それなのにこの国の貴族に『さん』はつけちゃダメだろう?」


「いや、貴族に『さん』で呼ぶのもどうかという話だろ?というより、何でメグミ帝国の皇帝を呼び捨てにするんだ?噂では相当やばい奴って聞いてるぞ?」


「やばい??恵がか??そんなことないぞ。話のわかるイイヤツだぞ。」


「もしかして昔からの知り合いか?それならいいコネになるな・・・。」


「恵に会いたいのか??話ししたいのか??ただ、馬鹿なことをするなよ。簡単に人の命を奪うから。神々ですら殺すからな〜。敵に容赦ないやつだ。」


「それをヤバイと言うんじゃないのか??世間一般では?」


「にゃははははははは!!面白いことを言うな!!貴族が世間一般とな!!面白すぎるな!!」


「君は・・・強くなかったら侮辱罪で今頃打首になってるぞ・・・。」


「私が強い??いや〜、恵の取り巻きと一緒に居ると弱すぎて涙が出るぞ。」


「君で弱いというのか??恐ろしい国だ・・・。」


この貴族は私を褒めているのか??


「褒めても抱かせてやらないからな。」


貴族が大きく咽る。


「お前・・・失礼なやつだな。」


「ゴホ!!ゴホ!!いや、そういう意味ではないんだよ。君は美しいと思うよ。見たことのない美しさだ。」


「褒めてるととっていいんだな??」


「あぁ。」


ものすごい変な空気になる。私はこのままこいつの嫁になってしまったりしないよな・・・。


馬車に揺られること半日。港が見える。


「マッキー。ここで船に乗る。船に乗ったことは?」


「あるぞ。飛竜もあるぞ。乗り物何でもこいって感じだな!!」


「そうか。強くても船酔していたら話にならないからな。」


ザンダースは私の横でモゾモゾ何かやっている。


「これを。前金だ。」


「前金はいいよ。終わってからで。私自体、金には困っていない。」


そう、私はお金には困っていないのでアルバイトと言っても金に目が眩んでくっついてきているわけではない。私は『極度の寂しん坊』なんだな。誰でもいいんだよ。横にいてさえくれれば。と言っても簡単には抱かれたりしないぞ!!最低条件、私より強いっていうのが絶対条件だな!


「マッキー!!船は明日じゃないと出ることが出来ないそうだ。なんでも・・・」


ものすごく海が荒れているらしい。天候が非常に悪く、どうにもならないらしい。


「まぁ、自然には勝てないもんな。」


私とザンダースは仕方なく宿に泊まることにする。


「うら若き乙女と同じ部屋というわけには行かないからな。」


隣の部屋の鍵を渡してくれる。しかもちょっといい部屋だ。この貴族結構なタラシか??


「ありがと。私は感知範囲が結構広いから変な奴が現れたらすぐに駆けつける。安心しなよ!!」


私がウィンクをするとなぜかザンダースは顔を赤くする。なんか可愛いやつだな。


ザンダースは話した感じいいやつだ。歳もそんなに離れていないし、結婚するならベストな感じだろう。私より弱いのがネックだけどね。あとは何の仕事で出かけているのかを教えてくれればいいんだけどそれは内緒らしい。困った依頼者だな・・・。

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