表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
34/520

お泊り会。数日前だったらドキドキなんだけどね。

登場人物おさらい


恵くん、メグミ・・・主人公である俺のこと


レイ・・・ヒロインで俺の伴侶。俺が思っているだけと思っていたら彼女もそう言ってくれている。超美人で魔族。超強い。あとちょっとヌケている。


デュラン・・・ランプの魔人。願いを叶えることができる。結構常識人ではあるが怠惰な態度をよく見せる。


田村さん、やっちゃん、弥生さん・・・田村弥生、俺の幼なじみ。少し前まで好きだったがレイの存在があるのでもうどうでもいいというわけではないが恋愛感情はない。


イケメン君・・・同じ学校に通う不良を束ねる上級生。村上さんを慕い付き従っている。

(登場人物おさらいで「村上さん」→「田村さん」)俺の親も俺の親だ!!

帰ってくればいいじゃない?と何故言わん!!

お向かいだぞ!!?

歩いて1分かからんぞ??

もしかして俺の親も田村家のおばさんもぶっ飛んだ阿呆なのか??

ちなみに田村家のお父さんは単身赴任でいない。兄弟もいない。

だから小さい時は兄弟のように遊んでいたっけな?

なんか懐かしい。


「レイってここでも魔法使えるんだね。」


俺が感心する。


「自分の中の魔素を使用するから連発は無理よ。万が一使いすぎると私の体が維持できなくなるから。」


怖いこと言うな。

それって死ぬってことだろ?


「何かあったら困るからもう使わないでね。」


「ありがとう。」


もじもじしながら使わないことを約束してくれた。


「で、恵くんはいまどこで何をしているの??」


はい??田村邸でほぼ拉致監禁状態です。そういえばいいのですか?


「俺は田村邸にてお泊りしていますが何か??」


「はぁ〜〜〜〜。やっぱり抜けているわね。恵くんらしい。けどすっごいムカつく!!」


うっわ〜〜〜、いい子の仮面とってます。こんな子だったんですか??やっちゃんは!

レイは面白がってずっとこちらを観察している。

女二人に男一人、修羅場が生まれる

本当のようだ。


「お、俺はどこで何をしているかって?それはあちらの世界の話ですか??」


ビクビクしながら聞き返す。経験ない状況がものすごく怖い。


「あ・た・り・ま・え!!」


ジト目とはこれなんだな!

睨まれている感じで見つめられ続ける。


「アローデヒルム帝国のバームクーヘンという街だったかな?」


「シュローデヒルム帝国のジルバーム!」


レイが訂正してくれた。


「近いじゃない!!私もその帝国に居るんだよ!!」


すごい嬉しそうに目を輝かせてそういった。

なんで嬉しいの??


「すぐそっち向かうね!!じゃぁ消灯〜〜」


田村さんはライトの紐を引っ張ろうと手を伸ばす。

って待てや!!

なんで合流するの??俺めちゃくちゃ弱いよ。しても意味無いじゃん。


「ちょっと待って!!合流してどうするの?」


こっちにはデュランやミドラも居る。

それはさすがにまずいだろ?俺のスキルがすぐバレる。

それは避けたいし、なによりレイとゆっくり旅がしたい。


「そうそう、もう定員いっぱいです。」


レイが冷たく言葉で突き放す。


「え?何??私邪魔なの?そうなの??ねぇ恵くん!!」


その聞かれ方は答えにくくしているな。

邪魔ですとは言えないだろ?邪魔ってわけじゃないけど。


「さすが、弥生ちゃん!!よくわかってる〜〜!」


レイが真剣な顔で切り返した。

それ、ひどい切り返しだな。


「そんな〜」


涙を浮かべて俺の方を見る田村さん。


「あ!!そうだ!!俺、田村さんに聞きたいことがあったんだ!」


この空気を打破しようと試みる。泣かれるのはもう勘弁してほしい。


「え??なになに??私のこと??うん!!答えるよ!!何でも聞いて!!」


先ほどまでの態度からコロッと変わって目が輝いている。

嘘泣きかい!!


「メグミはすぐに涙に騙される。」


その言い方だとレイも俺を騙したことあるのか??

そう思ってレイを見ると口笛吹いてる姿を見せる。音を出せないならするんじゃない!

まぁ可愛いから許すけど!!


「えっとね、あのイケメン君は何なの?」


「え?気になる??関係が気になる??もしかして私に気が・・・」


田村さんが言った瞬間


「ないです。」


俺の声色を真似てレイが否定する。

田村さんは俺が言ったと思って俺の方を見るがレイだと気づいてレイを睨んだ。

この空気やめてくれ。

もうお家に帰りたい。


「彼は私の友人と付き合っているという感じで一緒にいたんだけど彼自身はそんな気はなくて揉め始めたの。そこで下っ端の馬鹿に指示を出して関係を無理やり終わらそうと脅してきたわけ。そこに私が出くわして巻き込まれてそこにいたバカ達を半殺しにしたの。それが3ヶ月ほど前だったかな?」


で、なんであんな腰低い感じなんだ?

そう思っていると


「で、舎弟がボコられたからって人数連れて私の塾の前で待ってたわけよ。まぁそんなところで大立ち回りはできないから近くの広めの公園へ行ったわけ。で、全員ボコって今現在に至る。」


今現在の状況になる想像がつきません。

点がつながって線になる。それが道筋ってもんですよね。

ボコったら弥生さん呼びの取り巻きになる?

わかりません。


「なんであんなに慕ってるの?」


「その数日後、『腕っ節に惚れました。舎弟にしてください』って言ってきたの。気持ち悪いでしょ?」


気持ち悪いはひどいな。


「イケメンだからいいじゃん。付き合っちゃえばいいのに。ああ見えて成績優秀って聞いたよ。」


レイが言う。いつの間にそんな情報手にしていたんだ??


「え〜〜〜〜。友達と付き合ったふりして利用してたんだよ。そんなクズと付き合う?ないですわ〜。」


『ないない』と手をぶんぶん振る田村さん。


「そういや、恵くんにお願いがあるんだけど、その田村さんっていう呼び方、何とかならない?」


え?やっちゃんって呼んだら嫌がったから田村さんにしたのに??


「なんて呼べばいい?」


呼ばれたい名称を率直に教えてください。


「やっちゃんかな?」


なんじゃそれ。と思っていると、


「馴れ馴れしいです。」


腕を組んでそういうレイ。なんで君が怒るのさ?


「じゃぁ、弥生で・・・」


「図々しいです。」


「あ〜〜〜〜もう!!なんなのよ!!あなた!!あっちいったらボコボコにしてやるんだから!!」


「私に勝てるの?た・む・ら・さんごときが・・・。」


「なに〜〜!!その言い方〜〜!!恵くんがかばうと思って調子に乗って〜〜!!」


キーキーギャーギャー喧嘩し始めた。

手を出したら絶交と言っているから俺を挟んで言い合う二人。


あぁァァァ〜お家に帰りた〜〜〜〜い!!


『その願い聞いたほうがいいのか??』


デュランが頭の中に話しかけてくる。


「あぁ!!もういいよ!!」


そう声に出して言うと二人の喧嘩が収まった。


「あ、いや、君たちに言ったわけじゃないんだけどね。」


「え?誰に言ったの??」


ぽそっという田村さん。


「寝るか・・・。」




俺が布団に入ろうとするとレイが


「いい夢を」


といって俺の顔の前に人差し指を指す。


「レムイ・・・」


魔法を唱えかけた瞬間、俺は人差し指を掴み


「約束したよ。」


とだけ言う。


「はい。」


微笑むレイ。

やっぱり可愛いな。

そう思っていると


「イチャイチャするな私の部屋で」


超小声で言うちょっと不貞腐れた田村さんがいた・・・。






おもしろい、その後が気になるなどありましたら評価、ブックマークしてください。お願いします。

私のモチベーションにつながってきますからコメントもあればうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ