従順っ娘誕生
「魔物っ娘達・・・何があったの??」
俺にやっちゃんが何があってこの状況なのか聞いてくる。魔物っ娘が全て青ざめて俺の後をとぼとぼ付いて来るだけの生き物になっているからだ。言うなれば意思なく後ろを付いて来るRPGのキャラみたいな感じ?
「いやぁ、ちょっとやり過ぎたみたい・・・。俺の狂戦士を見ちゃって・・・。」
「えぇ〜。この子らにアレ見せたの〜?ヒクでしょう。」
レイが缶コーヒーを飲みながら魔物っ娘たちをヨシヨシしている。
「次は誰を先生に選ぶかちゃんと選択しようね〜。間違うと今回みたいなことになるかもよ〜。」
笑うレイ。可哀相だからあまりイジってやらないで。
「恵様・・・。今夜は私を性のはけ口に・・・。」
「いえいえ、私は何でもいたします。」
「貴方様の言うことは私にとって神のお告げであります。」
「恵様。何なりと申してください。」
「恵様・・・これはいかがですか??」
魔物っ娘の目は焦点があっていない。俺を見ているのか、俺の後ろを見ているのか・・・。
「これは重症ね・・・。どんな姿を見せてどんなことをすればあのワガママっ娘たちがこうなるのかしら?」
やっちゃんからすると魔物っ娘は我侭なんだそうだ。
「え?この子ら我侭言うの?」
「恵くんの前で猫かぶっているだけで結構凄いわよ。ラウルなんか恵くんの前と魔物や、私達の前では全く別物よ。ダリアなんかそれほど裏表ないけど、ラウルは特に凄いわね・・・。」
驚きの新事実・・・。ラウルは俺の前で猫かぶっている。そういや、あの空間ですごく口調変わってたもんね。・・・。
「やぁぁぁ、ばらさないでくださいぃぃぃぃぃ。」
真っ赤になって下を向くラウル。
俺はラウルの頭をポンポン優しくタッチして
「次は誰が特訓に??誰を先生にしますか??」
やっちゃんがレイを指名する。
「ぶっ飛ばしてやるんだから!!」
「おう!!望むところだ!!」
歩いてあの空間へ向かう二人。仲いいんだよね。
「そういや俺はあの空間でどれくらい遊んでたの??」
「15分位じゃないでしょうか?そんなに長くはなかったですよ。」
ハウンが俺に答えてくれるがたった15分??それであのダメダメっぷり??
「明日も同じ内容で頑張ってもらうかな??1時間は・・・。」
その言葉を言い切ってしまう前に魔物っ娘達が無言、猛ダッシュでどこかに消えてしまう。
「嫌われましたね・・・。どんなことをしたんですか??」
「いや〜。全く記憶がないんだよ。記録画像を見てみようか?」
『デュランお願いできる??』
俺の前の壁に映像が浮かぶ。
「うわ・・・。」
「やだ・・・」
「ウッ・・・」
「そんな・・・」
ハウンが俺の攻撃を見るたびに声を上げる。
「恵様・・・。ちょっとこれは・・・。私もヒキます。」
「俺もちょっと自分にヒイてるから大丈夫・・・。」
「二人の秘密にしましょう・・・。」
ハウンは優しい。妻にするならこういう女性が一番だろうな・・・。
「あの・・・。女の子たちが乱暴に扱われているのを見たら・・・変な気分になりました・・・。今から・・・ダメですか??二人も居ないことですし・・・。」
俺はハウンの腕を引いて寝室へ行く。
真っ赤な顔をして俺についてくるハウン。
「ハウンはちょっと変態さんなんだね。安心した。」
「え??なんでですか??」
「いや〜。ものすごく真面目一直線なんだと思っていたから。」
「行為の時は結構なことをしていただけるので知っているものだと・・・。」
ヤバイ・・・。興奮してしまう。この子は俺のツボを知っているのか??
そして俺達は2人が空間から出てくるまで楽しく過ごす。
そう・・・あの2人は次の朝まで出てこなかったのだ・・・。
向こうも違う意味だが結構な変態さんだな・・・。