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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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学園生活の破綻

ちょっとさかのぼって地球のお話です。


今回のお話は俺達の世界。俺の学校生活を脅かすバカが現れる。


月曜日!!憂鬱な日だよね!!俺は今、俺が通う高校の校門前にいる。学校に着くまでの間、学校の皆だけでなく結構な人が俺を見てヒソヒソやっていた。きっと、美女2人も連れているモブがいるんだけど〜的なやつかな?と思っていたんだけどね・・・。そう、これは予兆というやつだったんだな。



校門の前にすごい人だかりができている。まるで事件があったかのようなカメラやマイク、そして俺が通っている学校ではまったく見かけないメチャクチャガラの悪そうな奴ら。でかいガタイ、タトゥーという名の威圧模様、色とりどりの頭・・・。


「何かあったのかな?」


俺の質問に


「わからないわね。なんかすごい見た目のゴツイ、ヤバそうなのがウジャウジャいるけど、殴りこみか何かかしら??」


やっちゃんが物騒なことを言っている。


「変なことに巻き込まれないうちに早く入ろうよ。」


俺もそう思う。


「そうだね。さっさと・・・」


「あ!!来ました!!」


なにか来たのか??俺はちょっとキョロキョロしてしまう。


「あなたですか??マッキーさんの彼氏というのは?」


はい??何言ってんの?マッキーは俺の彼女ではないし、俺は彼女の彼でもない。何言ってるかわからなくなってきたな。


「へ?」


俺のアホスマイルを見てやっちゃんが吹く。


「何その顔?面白すぎるわよ。」


やっちゃんが笑っているけどレイは全く笑っていない。何で??


「レイちゃん・・・なにか知ってるのね?」


レイに話を振ると脚が震えている。


「レイちゃん?お兄ちゃんは怒らないから話してくれるかな??」


俺の笑顔にレイは・・・


「ほんとに怒らない??ほんとに??」


「うん、うん、怒らない。」


「えっとね・・・昨日・・・」


レイの話によれば、昨日マッキーに誘われて都会に出て遊んでいたそうだ。そういや昨日いなかったな・・・。

そこで変な奴らにからまれたらしい。暴力的なヤツでも、ナンパ的なヤツでもなく、芸能関係の人に。

そこでレイはものすごく困る出来事があったとか。そこで


「私のお兄ちゃんに勝てたら何でも言うこと聞くけど・・・。」


と発言して、それを聞いたマッキーが


「恵に勝てるやつなんかいるわけ無いだろ??あいつに勝てたら私も何でも言うこと聞いてやるわ!!」


と同調しやがったらしい。あの馬鹿・・・あれほど俺の学園生活を壊すなと言っておいたのに・・・。



「ええっと、それとこの騒動のつながりが見えません。このカメラたちは何??」


マッキーはその発言だけではなく、如何に凄いかとか、いい男かとかありもしないことを話しまくったとか。それで、マッキーの彼氏では?となったらしくこの騒動に発展したそうだ。


「じゃぁ、あのゴッツい人々は??」


俺の言葉にそのごっつい人々が俺の前にやってくる。


「おい、お前!!マッキーといい関係らしいな。お前に勝ったらマッキーが言うこと聞いてくれるっていうじゃないか?俺と勝負しろ!!」


でっか・・・。この世界にいもこんなでっかい人がいるんだ・・・。ジルと変わらない位でっかいな。

ジルとは向こうの世界にいるレイのファンクラブの会員のNo.1で、表向きしきっている人だ。図体が大きくて最初は横暴だったけどレイにやられてから改心して、いい人になっている。


「レイ、こいつ倒せばこの騒動が収まると思う?」


二人共、首を横に振る。そりゃそうだろうね。こんな大事になって・・・。今俺は、『俺の生活返してくれ』って叫びたいんだよ。


「さっさと勝負しろ!!と言ってもお前みたいなチビは瞬殺だろうけどな。」


周りのでっかいゴッツいガラの悪そうな男たちが皆、大声で笑っている。そこに


「恵すまん!!こんなことになって。社長にも怒られたんだ。だから、正式に場所用意するらしいから。そこでやってくれ。」


カメラを持った人たちに紛れていた女が変装を取りながら俺に無茶苦茶なことを言ってくる。


「マッキー、お前な・・・。いったよね。俺はゆっくり高校生をやっていたいんだって。何でこういうことするの?」


俺が額を押さえながらそう聞くとマッキーの存在に気づいて周りがざわつく。


『え〜デュラン、お願い・・・』


『聞かなくていいよ。まだ』


レイのやつが俺のデュランへのお願いを横からキャンセルしやがった。なんで??


「あのさ、場所がどうとかいいから一番強い奴とやるから誰が強いの??前に出てきてよ。」


その一言にでっかい男たちが顔を見合わせている。どうやら誰が一番強いかというのはわかっていないらしい。


「なんだ??俺達を暴れさせてその場から逃げるつも・・・」


俺の胸ぐらを掴んだ男が俺の顔をマジマジ見ている・・・こいつの顔・・・どこかで見たことあるな・・・。


「うわぁぁ!!」


俺の胸ぐらを掴んだ手を慌てて放し後ろに飛んで尻餅をつく大男。そのまま四つん這いになってどこかに消えていった。あの男・・・どこで見たんだろう?

少し間を置いて、消えた男と同じユニフォームを着た男たちがぞろぞろこっちに来る。俺の顔を見て


「あなたとは知らずに申し訳ございませんでした!!」


一斉に頭を下げる。


「あの・・・あなたがたは??」


俺の言葉に


「お、覚えていないんですか??ほら・・・○○のカラオケ店で会ったじゃないですか??」


○○のカラオケ店??


「あ!!」


俺は思い出した。そうだこいつら・・・俺を殴って腕折られたやつの仲間だ。よく見たら腕吊っている奴いるわ。俺の顔を見てすぐ下を向き、震えている骨折男。そこまでビビらなくても・・・。


「俺達を知っているよな!!格闘技やってりゃ誰でも知ってるはずだ!!その俺達を軽くあしらう人だぞ。勝てるわけない!!今すぐ解散しろ!!」


ユニフォームの男たちがゴッツい男たちを散らし始める。


「ざけんな!!お前らがよえ〜だけだろ!!」


ユニフォームの男に1人の大男が突っかかるが、いとも簡単に腕をねじられてタップしている。


「その程度じゃ殺されるぞ。」


腕をねじったまま、その男をどこかに連れて行く。

俺は何者ですか??人を殺したりしませんよ。


これで収まるのか??この騒動・・・。もし収まるなら・・・殴ったこと許すよ。忘れてたけど。

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