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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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まさかこんなことになるなんて・・・。恵

俺(恵)の目線です。

いつもですか・・・そうですね。

「皆!!今日はお疲れ様でした!!」


俺はこの問題を解決してくれた皆に豪勢な食事をしてもらおうと宴会を催す。

俺の無茶苦茶な、急な我侭にも嫌な顔せず付き合ってくれる付き人達と、クロエは忙しそうに奔走しまくっていたな。今度ボーナス渡しとこう。


魔物っ娘たちや、影武者として頑張ってくれている魔物たち、客人としてここに住んでいる蜘蛛の魔物であるルールーとその家族である人族の子供達。神々や、マッキーもとても楽しそうに談笑しながらこの宴会を楽しんでくれている。ここでは魔物は本来の姿でもいいんだけど、そうなるとラウルやカミーラはでかすぎるので二人には人の姿のまま楽しんでもらうことになってしまった。ごめんね。

ラウルと俺との子供もこの場にいる。食べ物を食べることもできる万能カプセルとなっている卵。すごいな・・・。名前も決まった。ウンディーネと名づけた。何かのキャラからなのだろうか?記憶にないが海の美女というイメージがこの名前にはある。


とても楽しい時間。おいしい食事、他愛もないがためになる話。いろんな楽しみを味わいながら俺は今・・・猛烈に何か物足りない。


「おう!!恵!!お前を独り占めできて嬉しいぞ!!」


「恵様は独り占めできませんよ。私もいますからね。」


マッキーとラウルが火花を散らしている。なかなか見ないもんねこのコンビ。

魔物っ娘たちが俺のもとに来て楽しそうにしている。なんでそんなに楽しいのかな??いつもと変わらないよ?


「恵様〜・・・」


「恵様〜・・・」


「恵よ!!・・・」


・・・


俺は今モテモテだな。魔物っ娘たちとマッキーが代わる代わる俺の膝の上に座ったり。話をしたり。

俺もものすごく楽しいな!!こんなに持ち上げられてチヤホヤされたのは・・・ないな!!

俺の気分も上々に宴会はとても盛り上がりいろんな催しも繰り広げられる。

皆がかくし芸的なものをやってすごく楽しそうだ。


宴会も終わりに近づいてきた頃


「恵様、お子様二人が目を覚ましました。かなりぐずっていますがどうすればいいのでしょう?」


クロエがとても困った顔をして俺の前で息を切らせている。走らなくても大丈夫だよその程度のこと。


「オシメが気持ち悪いのかな??」


俺は椅子から立ち上がり、皆に近くの人には声をかけて宴会の席からちょっと抜けることにする。


「どうしたの〜?オシメ気持ち悪いのかな〜??」


俺は俺達の世界の紙おむつを持って手際よく二人のオムツを交換する。

おしっこを吸ってもっこりしている。泣きたくもなるよね。


少し機嫌が良くなりそうな感じがしたのにまた泣き始める。


「恵様。おなかすいているのでは?」


クロエが後ろから覗きながら俺に言ってくれる。


「そうだな・・・ってかミシュラは??」


「えっと・・・この数時間全く姿を見ていませんけど・・・。」


「あ!!」


俺は大変なことを思い出す。そうか〜〜。今日、魔物っ娘たちにモテるなと思ったのはレイ達が近くにいないからだ。それで気兼ねなく俺に話をしたり触れ合ったりしていたのか・・・。


「そうだ〜。思い出したわ〜。今、アホ娘3人とメイリーンはミシュラと遊んでいるんだった・・・。」


「ミシュラ様とレイ様たちが何で遊んでいるんですか???」


アホ娘3人でレイ達に結びついてしまうのはどうかと思うが正解だから何も言わないでおこう。


「いや、遊んでいるのはミシュラだけかも。他のものには・・・地獄かな??ははははは・・・。」


俺の顔を見て口を押さえて驚くクロエ。


「早く行ってあげてください。もしものことがあったら・・・。」


「もしものことはないよ。むしろないから地獄なんだけどね・・・。」


クロエの顔にしっかりと『はてなのマーク』が見えるがまぁ仕方ないよね。俺のスキルとか全くわからないんだもん。


「ちょっと迎えに行ってくるわ。」


「あ、はい。いってらっしゃいませ。」


俺はいつもの空間の扉を開き、赤子二人を抱っこしてミシュラたちのもとに行く。



「ミシュラ〜。二人がお乳ほしいって〜。オシメ替えても泣き止まないんだよ〜。」


俺の声にミシュラがすぐさま戦闘形態を解く。いつもの柔らかい雰囲気の母親らしい姿に。


「あら〜。おなか空いたのね〜。お部屋に戻っていっぱい吸いますか〜。」


その言葉と共にレイ達がいる場所の雰囲気がガラリと変わる。きっと重力を変えていたんだろう。


俺から赤子二人を受け取り俺の後ろにある扉から空間を出るミシュラ。


「恵くん・・・遅すぎ・・・。」


「恵様・・・いかほどの時間ここに私達はいたのですか?」


「恵様・・・私・・・お腹すきすぎて死にそうです。」


「あ!ゴメン。宴会やってて忘れてたんだ。二人が目覚めて泣きだしたからミシュラを探しててさ。思いだ・・・」


その言葉を発し切る前に3人が涙目で俺に飛びかかってきた。俺はあまりのことに後ろにひっくり返ってしまう。

3人は俺を袋叩きにして怒りをぶつけてくる。3人がいろんなことを言い過ぎて全く聞き取れないが怒っているのは嫌でもわかる。


「あの、ごめ・・・ちょ!・・・あの・・・」


俺は何も言わせてもらえない。反論も、弁解も・・・。

何か言いながら叩いたり、蹴ったりする3人。

どうやら今日、4度目の失態がこれのようだ・・・。俺はまだまだ隙だらけなんだな・・・。もっと思慮深く生きねば・・・。

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